すべてのおすすめ
君が奪われたもの
取り戻せないもの
奮い震える
君が失ったもの
見つからないもの
震えて奮う
君がかわりに求めるもの
僕がもっていないもの
ふるえてふる ....
楽しい時間は
いつも あっという間で
「またね」と 言ったあと
寂しさこみ上げてくる。
「このままずっと」
そんな言葉を
涙と一緒に飲み込んで。
....
世界中にはいろいろな辞書があるけれど
私の名前はどこにも載っていない
類語辞典には
似たもの同士が集まっているけれど
私はひとり
ひとりぼっち
机の上でページめくっている
他の誰にも ....
手段問うてる場合かい。
苦難乞うてる場合だい。
至難極める状況に、立ち向かえ。
不平不満並べ立て
FUCK環境! FUCK周囲! FUCK身分!!
FUCK母親! FUCK先 ....
ファッション雑誌
いくらめくってみたって
同じこと
高い保湿液使ってみたけど
夜更かしと
チョコレートの食べ過ぎで
台無し
努力はした
と、呟いてみた
が、何一つ変わる気 ....
恋をすると いつもと違う
そんな私を 見つけるようになる
恋をするたび
何かがかわっていく
どこかが成長していく
腐っていく
腐敗臭の中で
あなたの顔を見つける
愛しさと吐き気 ....
泣きたいんだ
娘は人前では泣かないんだ
卒業式も家に帰ってから泣いた
つまづいて転んで
膝から血が滲むのを見ても
すっくと立ち上がって
水道で洗う
恐いお化け屋敷も
恐 ....
傘のほね
しずく垂れるさきっぽ
ぼうっと煙るような空を
みていた
置き忘れた想い
片手いっぱい
こぼさないように抱えたまま
見つからない答えを
いつまで待つの
むらさきの花が ....
午前十時
午前十時過ぎの
屋上でひとり 夢を見てる
螺旋階段を
上るきみ
をそっ と見つめていた
代わるがわる色を映す
水 たまりの空みたいに
流れているようで
留まって ....
花巻に来ている
宮沢賢治と遠野物語の
風が吹いている
土が匂っている
せつない、ただせつない、
全車両禁煙の新幹線で
もうすぐ
この風と土から離れます
....
不在に打ち震えとんのや
誰もかれもが
ひとりや
コップ、まだ洗い終わってへんねんって、
やめろって、水かけんぞ、ボケ
AIWAのCDデッキに
ジャック・ジョ ....
ごめんなさい
ごめんなさい
好きになっちゃって
ごめんなさい
私達は(仮恋人)
ほんとの恋人じゃない
カモフラージュのために付き合ってる
....
かしましい
と、鼻で笑うか。
構ったことじゃない。
一羽の兎が駆けるのよ。
雪肌の兎が跳ねるのよ。
あちらからこちらへ。
こちらからあちらへ。
草原を鳴らせ。
きゃ ....
たかいとてもたかいところで
鐘が鳴って
響いてふるえ
始まったんだろ
どんどん共鳴して
音があたるから
どんな形かわかって
反響して
わかってきて
まだ目もひらいてないけど
柔らか ....
「あれ?黒髪に戻したんだ?」
「うん、就活が忙しいからね…」
オシャレに余念の無かったあいつも
忙しさのあまり我を忘れている
「あれ?ピアス塞いだんだ?」
「うん、そろそろ卒業 ....
お日様の下
おまえはかたく焼かれてしまった
ただ真っすぐ
地中から這いでてきたおまえは
涙をながす瞳さえ
持って生まれてなどいないのに
かたく焼かれたおまえの
その真っすぐな身体
それを泣いてや ....
新緑の歩調に
風のブーケが踊る
朝が来たのなら
花通りの空の
あたらしい風で顔を洗おう
うららかな候は
群青の筆をとり
太陽を描き始めた花の街へ
きみは、ハイカラに萌えて
モダン ....
砂時計という名の{ルビ幽閉=ゆうへい}を描くべき色彩に迷い、
指先ひとつで幾度も幾度も
流れをもてあそんで
みる
(ここは、アトリエ・スロウ
(時の許しに並ぶ場所
....
そのヘッドフォンは
わがままな存在と言われながらも
誰からの耳も貸さなかった
自分に流れてくる音楽に酔いしれ
他人には一切聴かせることはさせずに
自分だけの世界に閉じこもっていた
誰よりも ....
やさしさもみんな抜け落ちて
そいつはセーヌの流れに消えた
キリストマリアを引っかいて
破れた爪で十字を切った
....
何かがあって離れた距離より
何もないのに自然と離れた距離の方が
ずっと埋めるのが難しいんだよ
君の声が、
笑顔が、
未だに 僕を
水が流れ、小さな波形を象りながら、水が流れ、流動し、常に変化し、透明は透明を反射し、波は闇の中に動き廻り
川は流れ、光を包み込みながら川は流れ、あるべき方向へと流れ、何も変わることはなく、静かに ....
安っぽい香水と
死にかけたお前の体臭が混ざり合い
扉の隙間から流れてくるよ
生きているうちに
陽の当たる場所で見せてくれ
ストッキングで包んで
ベッドの下に隠しているんだろう?
お前 ....
無数の雪片の一つが僕の熱を帯びた唇に溶けていく
綿雪が降りしきる夜 綿雪が降るさんさんさん…という音だけ聞こえる 暗黒の幽冥
外灯が一本向こうに立っているだけだ
ここがどこだか分からない ....
傷だらけのMDウォークマンは充電中美味しそうに電気をどくどくと飲みます
僕に今はもういない君の声を聞かせる為に全エネルギーを使ってしまったようだね
少し軽くなったような気がするぞ??
君 ....
凍える身震い
何に凍えるか
それはそれは、素敵な小箱、あ、小箱は
無かった、その中にね、素敵な、氷がある、といいナ、
種を蒔くわたし、芽が出てくるわたし、生まれ変わるみ ....
ポエムみたいな花畑で
ちいさな子どもたちが
でたらめな歌を歌いながら
シロツメクサで花輪を編んでいる
リアルとは血が流れることに非ず
地雷の敷き詰められた地面に
ハチミツの ....
2007/03/24
まあいいかと言いながら
バイクのエンジンを吹かす
アクセルを吹かすというのが
普通の言い方だと思うのだけと
アクセルは制御のための付属物だ
....
記憶の奥底、光が届く事なき場所
誰の手も触れられなく汚れる事なき思い出
耳を澄ませば、僕の名を呼ぶ声が
微かに日付が変わった日に雨に混ざり
聴こえてくる
忘れかけの言葉と記憶と ....
散らさなくとも
散りゆくもののそのままだから
浜辺
知らせ
島を生んで
同じ高さが
同じ高さのままで違うから
猛り
迎え
....
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