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手があなただけに触れて

ひまわりが雨に打たれて

うな垂れる

声が震えないように

祈った

言葉以外のことの方が

伝わってしまいそうな 雨の 日

足音が長く  ....
マウンドに立っている
誰も守らないグランドの真ん中

ほんの少し前まで
外野で黙ってろと
生えた草むしりとか
雲数えたりしていたのに

気付けばマウンドに立っていた
大きすぎるグロー ....
たまには こちらから
さかびん かついで
向こうへわたる 死者たちと
のみあかすのだ そのまま
帰ってこなくても 気にするな
瑠璃色の地球とは
どんな色なのでしょう


 
 
そもそも地球は
どんな色なのでしょう


 
 
ある人は
青と言っていました

 
 
私は実物を
肉眼で捉え ....
2トントラックに
沢山の腐った死骸を乗せて
叔父さんと二人で焼却炉へ

気まずい車内に酔ってしまうと
何故かだいすきなひとを
じわりじわりと思い出す


揺れる車内に散らされた腐敗臭 ....
スーパーで仲良く買い物をするカップルを見かけた

はじめて彼氏の住まいへと招待されたようで

得意料理や揃っていない調味料の話が

すでに食前酒よりも効果を発揮している

他の ....
あけない夜はないけれど あけにくい夜はある
みんみんゼミは今日もねむれぬ夜をすごすのだ
月にはくものむれが重なって
まんまるお月さんはうたたねうたたね
虫かご持った男の子虫アミ片手に走り出し
 ....
気づいたら
自分の後ろに
千の詩がこぼれていた
足跡とともに
時には運命に悲しみ
時には人に喜び
生きてきたことを
生きていることを
感謝する
まだ前に道は続いている
そう
まだ ....
アイスクリン アイスクリン
僕のすきなアイスクリン
ソーダ味 アイスクリン 

アイスクリン アイスクリン
僕のすきなアイスクリン
ソーダ味 ミントの冷たさ アイスクリン 

アイスク ....
堕ちてきたリアル

見た目以上
重たいそれは

掴みきれず

掌から溢れ


また、
是も性かな。


薄目開けて蒼い世界


誰か、
泣いている
かずえ先生の髪の毛の色は、オレンジ色だ
とってもおいしそうな
百パーセントオレンジジュースの色だ
かずえ先生と、話したことがないけれど
かずえ先生のこと、好きになった
私の手帳の色も、綺麗な ....
まだ 明けぬ
朝間の空に
日の使者は
濡れ羽色した
大烏

烏 鳴く 鳴け
朝焼けを
呼び込む 力
漲って
今 日は昇る
いつもの リズム
ひっくりかえって
おっこちて
少女 少年
死ぬまで おどる
こどもは みんな
目玉 ひんむき
そこから ぐるり
かわ うらがえる
骨肉だけの
ダンスはつづく
ひとよひとよに
ひと ....
きめ細かい粒子が
向こうの水平線に
ゆっくり溶ける

聞こえない音色は
憂鬱の向こう側

黄色の支配に
世界は従う

蝶のワルツ
橙色の光に絡まって
そのまま堕ちていって
消 ....
スライスされた太陽が

幾重も波に浮かぶ頃



ゼンマイが巻き戻る音にも似た

声をせいいっぱい張りあげながら



たったひとつの空へと



切ない夏 ....
あさ
ゆうやけ色のやさいたちを
こわしてゆくときに
ふと香る 昨夜の
ねむりにおちてゆく、
やわらかい
眩暈



きょうはいつも きのうの続きだから
きのうの夜も
まくらにほ ....
いつかの風が 世界を
ひとめぐりして また 
吹きつける おもわず
手でかばって はからずも
傷のありかを おもいだす
あずき色に染まり
落ちてくる空を
二日酔いの電信棒たちが
支えている
昨年を引きずった神さまに
ぼくの肋骨を
あずけることはできない
だからといって
飛び去った鳥たちを
埋め戻すこと ....
さわらして、

言った
しずかな午後がふる
街角の
記憶

つまさきから
うまれてはいけない、

たゆたう
あなたの声が
流線型になる
夕方
のこと

目をさ ....
 死んだんだってさ
 この辺りで一人の年寄りが死んだらしい
 それまで興味など無かった筈が
 急にその人の家の前を通るたびに
 死んだんだってさ
 という 主婦達の声を思い出す
 垣根 ....
波の音に耳を潜め
ふたり
貝殻の奥に

 

響く

 

声を
懐かしみ
涙ぐむ

 

さよなら
波の花
消えゆく白
さら さら さらり

 

手を ....
ただ、塗り潰したら、
真っ黒になるから
僕は世界を彩る。

ただ、形を創ったら、
詰まらないから
僕は世界に求める。

光り輝く金、とか、
鈍く光る銀、とか、
清々しい蒼、とか、
 ....
「別れませう」とペリカンは言った
「別れてほしいの」
ペリカンは左を向き、片目で私を凝視する
潤んだ黒目が、一瞬灰色に濁る
写真を撮ったのだ
下のくちばしの袋が震へる
袋の中は、たっぷりの ....
フレッツ光に入ったから
確かに長澤まさみは
俺を大好きであるはずだった

来ないラブレター
ドラマ忙しいのか
そういえば月9は何故か
俺は恋人役じゃなかったな
と言ってたら虚しくなった ....
 
横たわれライオン
お前は長く走りすぎた
渇ききれないお前が
瞳に写すのは
限りない緑と
求めていたはずの
青だろうなあ
 
次第に灰色になるお前を
私は少しだけ強く覆うよ
まだ腐らないお前を、
  ....
良く頑張っているよね

そんなふうに
自分を褒めてみるのは
なんだか
むなしい気がする

お馬鹿さんだからなあ

そんなふうに
自分を卑下してみるのは
どうしてなんだろう
ふぅ ....
廃墟の中に忘れた四肢を
気球に乗って取りに行った

夢心地に浸り
痛みにバター塗った


くるくるまわる
コーヒーサーフィンみたいな憂鬱は
ティッシュに包んで昨日へ投げた


 ....
極端に淀む視界の端に映った灰色ブラインド
希望の青 侵食されて
 
重くのしかかったそれ
全身で受け止めて
人間スクラップス
今日も頭痛が酷い
 
 
微かな音で始まった雨粒オーケス ....
 
0と1の狭間
どこかでなにかが
死に絶え
 
 
まるで、
世界人工計画が
行われている、ようで
 
 
淀んだ水たまりに
朧気に映る世界は
淋しさを映し出し
 
  ....
ビルばかりの 街にいると
遠くへの まなざしを
忘れてしまう きみの
心ではなく 顔ばかり
みつめて ごめん 
ネハン・フランクさんの自由詩おすすめリスト(125)
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