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橋の上、
時計回りに見渡せば
{ルビ下野=しもつけ}、{ルビ下総=しもふさ}、{ルビ武蔵国=むさしのくに}

いつからか都の殿上人たちはこの地にも境を引いて
左扇で国獲り遊戯
その頃すでに ....
 日(休日出勤)

日曜日「宴のあと」の風沁みて いて座の子らがゼロを吸う街

 
 月(週休)

月曜日一人ぼっちのアイドルで『ありあまる富』口ずさむ丘

 
 火

今朝も ....
小さな毛糸の手袋が片一方、
橋の袂に落ちていた

どんな子が落としていったのか

いやそれとも

こんなに小さな手を守ろうと
優しさが形を成して包み込んだのは

私の手ではなかった ....
 数学が嫌いだった。
 今ではちょっぴり後悔している。

 もともと興味を持ったらまっしぐら、それこそ寝食を忘れ、日常生活に差し支えるほどのめり込むくせに、逆に食指が動かない物事は、もはやそこま ....
萼には永劫の接吻を
際どかった昼間の送り仮名には微笑み二乗の反語法を
埋もれかけた墓標には遠い遠い潮騒を

聖なる人よ
二十一世紀初頭のこんな夜にもまた
星は星をちぎりながら
生まれ来る ....
○ 肩寄せて小春日の降る水面見てダメな兄だね妹泣かし


○ 君のこと掬いきれない呪わしきゼロと1との「男デジタル」


○ 往く君のケータイ握る手の甲に夕焼け空はそっと差し込む
寄せては返し
また来たカモメ
潮風が弾く小春日の{ルビ音符=ノート}

寄せては返し
裸足と駆け引き
影踏むステップ進行形

砂に謎掛け
空に法螺吹き
ほら、左腕
 ―お気の済 ....
大陸の灯は臙脂色に蒼ざめた望蜀の礎 
岩頭を蹴った四十億年後の奇形児は
宇宙の一滴として未然形のまま荒ぶ大洋を突き
遺産の頂点で呪符を戴く死出の旅路に夢中でした
光の精度は絶えず寄り添う闇の海 ....
幸運のバッファローが鼻血を出して
ポケットいっぱいのピーナッツは欠伸してる
誕生日

ああ 今夜も 
おなかいっぱい
日差しがいっぱい
ぶつぶつがいっぱい

ああ 今夜まで
「まあ ....
虹の行方を尋ねましたね
庭に駆け出す小さな足で

あれは、たしか夏の終わり

まだ見ぬ向こうに触れたくて
尻尾はそのたび凛と鳴り

その頃わたしはまだ
羽ばたき空飛ぶネコでした

 ....
○ 落花生の殻の温もり手のひらにかさりこそりと遠い日の鳴る



○ 寝付かれず旅の光を反芻す日焼けの跡も消えかけるころ



○ 三つ子の眼に土手の緑は果てなくて夢に飛び来るあの日の ....
低気圧は急速に発達しながら
日本海を進んでいるんだという

静岡県では
注意報ではなく警報が出ているんだと
アナウンサーはいう

こんなに激しい雨
全部洗い流せばいい
泥、花、
眉 ....
手をつないで歩こう
すこしだけ上を向いて

秋の陽の雫は
まるで未熟な葡萄

ぼくの左手は思い出す
恋は死のようにあえぐと

あなたの右手は教える
時は死よりも強いと


降 ....
2,4,6,8,10、


{引用=この次なーんだ?


―んー、12!


・・残念でした。
正解は100でした。}


2、4、6、8、10、100、
2、4、6、8、 ....
闇の底からあふれ出た泉が
幾千万もの星々になったのなら
夜の奥底からも
わき出でる無数の声が聞こえるだろう


僕らの血と肉で記す物語が
永遠の織りなす円環の一部なら
君の瞳を愛する
 ....
中島みゆきの『悪女』の次シド・ヴィシャスの『マイ・ウェイ』
を大音量で聴きながら唄いながら国道50号をぶっ飛ばす貴女に
びびりつつも県境越える前に早くもあたし嘔吐感、信号待ちで
ラッキーストライ ....
十年、
十年。
なぞり続けてきた



十年、
十年。
殺し続けてきた



十年、
十年。
円環は一周する



埃かぶったアルバムの
ふやけた笑顔の遺影たち
 ....
インドでの最後の日
褐色の海に
トビウオが跳ねる。
海底油田の採掘船の間をすりぬけて。

少女たちが物乞いをしている。
海を背にして。
彼女たちは自営業者なのか、と私は考える。
それと ....
叔父さんと凧揚げしたのもこの川 
台風一過の増水を父と見たのもこの川
あいつと夕陽を見たのもこの川
家出して夜を明かしたのもこの川
好きだった子の手作りを初めて食べたのもこの川

利根川の ....
一瞬の中に永遠があった
女の顔に夕闇があった

わたし
たちは
あえぎ、つぐむ。

怒りの中に悲しみ
嘘の中に真

光の中に闇があった
灰の中に黄金があった
王の中に奴隷がいた ....
極東の列島を斜陽が染める頃
コーカサスの空は真っ青に燃えている

極東の海に三日月が沈む頃
文明の交差点・カイバル峠は荒れ狂っている

星々より静かにせめぎ合う
神の法 と 血の神話
 ....
いーち、

にーぃ、

さぁーん!

四丁目の公園のわきを通ると
子供たちが叫んでる 一斉に


数を数え
数と数えられ
くたびれくすんだ任意の整数が
時速5キロの自転車で
 ....
吉岡ペペロさんの都志雄さんおすすめリスト(22)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
三国橋の上で- 都志雄自由詩2*10-4-3
7-days- 都志雄短歌4*10-2-20
思い川- 都志雄自由詩8*10-1-17
妄想三角比- 都志雄散文(批評 ...1+*09-12-31
らら、ばい- 都志雄自由詩3*09-12-23
不忍池三首- 都志雄短歌109-11-29
渚の時制- 都志雄自由詩209-11-28
the_Transoceanic- 都志雄自由詩209-11-27
鉄のハンス- 都志雄自由詩3*09-11-26
その頃わたしはまだ- 都志雄自由詩409-11-24
眠れぬ夜- 都志雄短歌509-11-17
亡命レイン- 都志雄自由詩609-11-10
あなたの顔に茜射し- 都志雄自由詩709-11-8
神様の数列、もしくはオッカムの祈り- 都志雄自由詩3+09-11-5
- 都志雄自由詩609-11-3
スピーディン・ロマンサ(the_speeding_roman ...- 都志雄自由詩3*09-11-2
出発忌- 都志雄自由詩3*09-11-1
ムンバイにて- 都志雄自由詩6*09-10-31
My_4th_Story- 都志雄自由詩609-10-30
黒と菫色- 都志雄自由詩809-10-29
グレート・ゲーム_(Great_Game)- 都志雄自由詩509-10-22
数字論1- 都志雄自由詩509-10-21

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