俺は今も砂丘みたいなところを
眠りながら歩きながら墓標を背負って歩いている
どこまでも続くようだ
本当は終わらせたくない
墓標を立てたら
歩くのも眠るのも背負うのも終わる

つまらないな ....
逆説的にいえばこうだ、傷ついたという言説は文字通り表現にすぎない。
血は一滴も流れていない。

だが重要視されたうえで結局は誰かが加害者に仕立て上げられた
表現上とはいえ、だれかを加害者に仕立 ....
夜が更けていきますね
送電線を伝わって
ふらりふらりと麦畑を行けば
ほら
電線が囁いている
星屑をまとった天使たちが
口笛を吹きながら散歩しているんだ

軍用ブルドーザーに破壊されたガ ....
白い海触崖の上
見渡す限りさえぎるもののない
広大な草原の真中にいて
両手を広げ
はたはたと
羽ばたく鳥のまねをしてみたり
帆のように風をはらみ
さらに白い空の彼方へと
消え入りたいと ....
鉛筆を指で回す君
鉛筆に指を回される僕
色の付いた服を着ている先生
お花畑の隣にある工場でつくられた黒板
下手糞なうそ
という言い訳

筆箱を空けると
いつもそこには青い空が広がってい ....
 
 
 
 
 
 
  言葉は、差別だ
 
 
 
 
 
 
  草も木も
  
  犬も猫も
 
 
 
  虫にさえ
 
  届かぬ言葉で
 
 ....
久しぶりに目覚めた無限は
世界中の空気を吸い込むように
息をした

どこまでもどこまでも
果て無き肺へたどり着くまで
空気たちは無限の中を彷徨った

無限はときおり
ほ ....
海よさけべ
叫ばないのなら
日蓮上人がおおいに叫ぶ

嵐よ吹け
吹かぬのなら
日蓮上人が荒れ狂う

日本第一の智者たらんと
大望をたてた男がいた
南無妙法蓮華経
禅天魔、律国賊
 ....
いっそ 君を離さない為に 君を拉致して
縛り付け 自由を奪ってしまえば 一糸も
纏わぬものが恐怖に怯えて悶え 擦り切れ
た手足から滴り落ちる鮮血は 床に不可思
議なものを描写仕始めるで ....
今の瞬間を繰り返しながら
生き延びているだけのこの姿は
その小さな四つの瞳に
どんな風に映っていたのかな

幼い頃から何度も摩り替えつつ
一つを否定して一つを肯定して
いつしか永らえるだ ....
私には誰かから愛される価値はないのだろう
蔑まれて自尊心とやらを踏み潰されて
適当に萎えていくのだ

生まれてきてしまった

どう生きたって惨めで愚かで
二酸化炭素くらいしか
一人前に ....
世界を箒で掃いていこう
チリチリチリチリチリチリ
地面の汚れ
ついでにあの娘についた
ガムのようなギトギトしたものも

アスファルトは剥ぎ落とし
棲家も小屋も全部なぎ倒せ
 ....
「生きる」ということと
何気なく過ぎ去るだけの「日常」を
「=」で結んであげても
別にいいんじゃないかな?

存在証明だとか
未来への責任とか
不甲斐ない現状とか
色々と考えることもあ ....
あの日子宮に辿り着いた時
私は多くの仲間を蹴落として
一人の女を犯した

彼女はとてもきれいな
色をしていたから
私は穢したくて
嫉妬していたのだろう

彼女と一つにな ....
救いたいんじゃない
救われたいんだ
救われたいんじゃない
苦しみたいんだ
苦しみたいんじゃない
考えたいんだ
考えたいんじゃない
感じたいんだ
感じたいんじゃない
超越したいんだ
 ....
海岸線で仁王立ち
黄昏の中で物思いにふけっていた

荒々しい波音は聞こえるけど
目に映るのは水平線だけ

限りある未来
限りある世界
物足りないから
永遠と名付けた

海岸線でそ ....
{引用=




都会の蜃気楼の
果てを彷徨い
灼熱に目を痛め
渇きに潤いを失い
足を取る流砂から逃れて
あなたがたどりつくのは

砂漠のオアシスの中に揺れる
白いひかりの ....
いのちの大切さって何だろう
きれいごとでは済まされないこと
野生の獣が弱い生き物を捕らえ
生きる糧とするように
人間だって経済動物と言う名のもとに
生き物のいのちを断っている
(ひとのいの ....
アスファルトの道路になりたい
たくさんの人の足や手に踏まれ
動物の糞尿に汚され
言葉を読むことも書くこともせず
さよならも言わない
それで何が許されるわけでもないけれど
なだらかにカーブし ....
寂しくなって
歌う場所がなくても
森が舞台になってくれているよ
そっと行ってごらん

悲しくなって
歌詞が思いつかなくても
鳥が平和の歌をさえずっているよ
そっと聴いてごらん

孤 ....
 
まるで、その背中から
おぼろに光る翼が生えてきそうな
おんなのこ達
三十を過ぎても
ひらひらと

生きていると初めて知るのは
人が曲線で結ばれている
と解る時だ


黄 ....
ふたりのあいだに
ふたりのことばがふえていく

ふたりになるということはそういうことだ

いじわるをいうあなたに
わたしが拗ねて「ぷい」ということ

携帯をひらいたわたしに
あな ....
いえやす公
幕府をひらいてください

いにしえということばがすっかりと
きえさったあとで誰もが
赤いカーテンや黒いカーテンのむこうで
からごころのうたをうたっています

しかたないので ....
東京ドームのまんなかで腰をふったよ、わたし
観客5万4千人 全世界同時ナマ中継
相手は神さまだったから わたしもすごく真剣だった
わたしは処女でもなんでもなかったから
前に寝た男たちは全員、シ ....
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