春風が つよくふいても
なびかないで立っているのに
触ればそのぶん減っていく
きみの 強さと弱さ

  コンクリートと
  まぶしさ を
  並列に考える
  どうして永遠が
  ....
知らない駅の改札を出ると右に曲がった
四車線の道路があり
階段がいくつもの方向に分かれている
大きな歩道橋を渡った
焼肉屋からは
肉の焼ける匂いが流れ出ていた
これが鰻だったら
たぶん帰 ....
軋む夜に宇宙は静謐を装って
僕のアラートは適切には鳴らないようだ

優しい朝のひかりを浴びて
入浴したての君がいてくれればよい

絶対零度の幸福論と
肩のこらないレトリック

アルマ ....
答えを探している

答えは至る所に
極めてさりげなく
あるいはこれ見よがしに
散りばめられているのに

コインを拾うように
極めてなにげなく
自分のものにしてしまえば
楽になれ ....
左側の
下から二本目には
幼い過ちが
絡みついている

右側の
上から四本目には
小狡い鳥が
棲みついている

左側の
上から三本目に
温かい実を
結びつけてくれた人
 ....
冬のまんなか
人のいなくなったリビングで
紅茶が湯気を立てている

季節は
迷うことのない水
人も犬も猫もミジンコも
みんな流れて
泳いでいく
目を開けているのが
辛くなったら
 ....
岸辺を撫でる
さざなみは
私にいくつもの
音を書かせる

川面で弾ける
きらめきは
私にいくつもの
色を撮らせる

私の中には
川が流れている

花弁を浮かべ
渡り鳥を ....
草と魚の匂いのする
傲慢なことばに、
茹でたブロッコリーと
エディブルフラワーを添えた

ソースは煮詰めたバルサミコ酢
桜えびと蓮根チップスも散らして、、
皿はロイヤルコペンハーゲンのブ ....
いつも僕らは
誰も知らない街で

わずかなエアスポットで
歌をつむぐのかもしれない

僕たちの存在を証明するてがかりさえもなく
ましてやお気に入りの音楽なんてながれてやしないけれど
 ....
黒い森に満ちてくる水の囁き
乱立した死を足元から咀嚼して
本能すら気づかないまま飼い馴らされ
鳥も猿もみな魚になる
愛の骸の揺籃は腐った銀河のよう
崩れ去って昼も夜もない今
柔らかな時計の ....
綺麗なものが見たくなった時
忘れたはずのスキップで進む
心は純白の雲を追いかけ
フェイクファーの鼓動を感じていた

指先でちぎる心臓の形
外側に付けて歩いてみると

どんな攻撃でさえも ....
何処にも届かなくていい
誰にも関わらなくて
何の問いもないが

ただ在ることを想う

ダーウィニズムがもたらした
革命にしたがおうとおもう

忙しい自分は本当なのだろうか
ぼくはい ....
ふうっと
息をつくと
こびりついていた何かが
テーブルの端まで
遠のいた

そおっと
見渡すと
微かに青みがかった指先が
木の葉を鳴らすのが
見えた

自由になった
意識 ....
あの時代に街を彷徨う男は
夜の気配のする街角で
剣玉を所在なげに操る
夕暮れの街灯の下
足を組んで剣玉する男一人

街灯から降り注ぐ
まやかしの光の粒は
ぼーっとした色を男に与え
髪 ....
遠目でみてもわかる
今かなしみをつくりだしたとこ
なんでもできちゃうね
ほらね、
わらったっていいんだ
、いいのに

約束事はきらいだった
じゆうでいたいのに
息をするのがへたみ ....
ネコのなで肩の背中越しに
ぽっかりと雲の浮かんだ空を見た。
一輪挿しの花瓶のように
首を伸ばしたネコは
空を眺めて何を思う

雲は肴の形をしているのか
雲はキャットフードの形をしているの ....
壊れない社会のジップロックで
閉ざされた心が温められて

喜びの沸点を分かち合うような
家族がいれば幸せなんだろう

目の前の線路をコピーしても
繋ぐことがうまくいかずに置いた

動 ....
お義母さま
あきの こごえです
朝風に 精霊バッタの羽音が
そっと 雫を 天に すくいあげています

何が終わったのでしょう
もう はじまりはじめの空
むかしむかしの反対のはじまりのはじ ....
晴れた日の鎌倉は
緑の木々の間に立つ
お墓さえ
明るく見える

あの日、体を脱いだ君は
いつから
若葉をそよぐ
風になったろうか

何処かで鳥が鳴いている
それは円い空から
鎌 ....
ときどき旅に出る
バスあるいはロマンスカーで

目的地を通り越して
家に帰るために

ごくまれに家出する
抵抗あるいは革命のために

気恥ずかしい迂回の末
家に帰るために

 ....
喉を失くした
もう言葉で潤えない
どんな綺麗で優しい言葉でも
空腹を満たすことは出来なくなった

おいでよ
もう誰も信じなくていい
どこからともなく聴こえてくる
もうひとりのわ ....
林の中に、ふりつもる
無数のつややかな枯葉を
踏み拉き…
幾世代もの祖先を想い
自らの重みを、歩いていた。

――遠い空では、飛行機の音が
  長い長い尾を引いていた…
  
  何 ....
そのまなざしは父親には赦された
母親は女の子だったから赦せなかった
のだろう(自らへの)失意と憤り

 * * *

旅立ちたかったのは
なみだの源泉へだった
そこが故郷なのだと覚え
 ....
冷たくしなければならない、当たり散らさなければならない、肉の芽の中に魂がこもっているから、憎悪の種を蒔き、育て、花を咲かせなければならない、雷の目の前で呻かなければならない、それが人生だから、ね。悪魔 .... 今夜8時頃観葉植物の向こうで

キス

知ってる誰かと知らない誰かが

キス

座ってギターなんか弾いている


ダメ

お酒を運ぶひとが時間のようだ

待て

くだ ....
眠れないわけではない
ただ眠らないだけなのだ
そんなこと 知っている




そんなことを知らないだけ




これはやまい?




保険点数稼 ....
健やかな時ばかりじゃないさ。
 
雨の月曜日だってあるさ。
 
デートを断られる週末だってあるさ。
 
独りでつまんない時だってあるさ。
 
病に臥せる日もあるさ。
 ....
行倒れの男のように
靴が片方 ぽっかり見上げている
我慢しきれず漏らしてしまう
重苦しい空はぽつりぽつり
悲哀をくすぐりながら
見定めていたはずの世界を沈め
アトランティス   
瓶の蓋 ....
僕は、しくみをうたがった

銀河が回ること
それは、終わりのないダンス

波が寄せては返すこと
ジャブと、強振のストレート

光が射すこと
レースのカーテンは、ちぎれた雲

お湯 ....
君のその変色した合成樹脂みたいな脳みそから
濁ってる記憶だけを取り出して
映写機に装填してレトロ上映会を開きたい

僕があの頃の君に惚れていたかどうかなんて
そんなどうでもいいくだらないこと ....
うわの空。さんのおすすめリスト(120)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春風- はるな自由詩220-3-16
知らない話- チアーヌ自由詩320-3-12
アラート- 梅昆布茶自由詩1219-10-13
答え- nonya自由詩10*19-2-21
肋骨- nonya自由詩17*19-2-9
はちみつとジンジャー- そらの珊 ...自由詩7*19-2-8
- nonya自由詩14*19-2-2
ことばの序破Q_☆- atsuchan69自由詩4*19-1-29
音楽- 梅昆布茶自由詩819-1-29
編み直される時間- ただのみ ...自由詩8*19-1-27
外側の心臓- ミナト ...自由詩218-10-5
- 梅昆布茶自由詩2818-10-1
距離/秋- nonya自由詩15*18-9-26
ケン玉- ……とあ ...自由詩618-9-3
いるす- ゆうと自由詩118-8-31
猫のなで肩の背中越しに- ……とあ ...自由詩218-8-31
生活- ミナト ...自由詩218-8-30
ラ・ラ・ラ族- るるりら自由詩22*18-8-30
鎌倉日和- 服部 剛自由詩718-5-23
- nonya自由詩24*18-5-20
渇き- 乱太郎自由詩13*16-6-13
緑の懐より- 服部 剛自由詩516-6-13
アネモネの詩_for_Q- もっぷ自由詩6*16-6-12
にくしみ(要冷蔵)- kaz.自由詩2*16-6-12
キス待てダメ- 吉岡ペペ ...自由詩116-6-12
平々凡々_一歩ずつ- 世江自由詩116-6-11
生きてさえいれば_- 元親 ミ ...自由詩216-6-10
ホロウ- ただのみ ...自由詩12*16-6-8
しくみ- 八雲みつ ...自由詩216-5-30
イレイザーヘッド- wakaba自由詩116-5-29

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