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雨はいつだって突然に
感覚を刺激する
懐かしい音に
身動きが
――…取れなくなる
夕方の雨は
だめだ
カーテンレースを握りしめた
手の
震えが治まるまで
アスファルトを叩く ....
もっと上手に生きられたらって
泣いた夜も
毎日少しずつ違う朝は迎えにきた
からん、と錆びた音がした
気がする
頭を撫でてくれる手が好きで
これが欲しいああして欲しいって ....
{引用
=上からの目線は脅迫です
同じ目線は安心です
下からの目線は甘えです}
小さな枝の陰に、
小さな巣を作った、
小さな鳥が、
小さな卵を温めて、
....
機上の子供は
小さな窓から海を見ている
初めて触れる景色のような動悸を感じ
ひじ掛けにしがみついたまま
見えない何かに縋る目を
深い青から離さない
雲はビスクドールを彷彿させる程白 ....
今よりもっと
空が高くて
今よりもっと
砂の中に潜む星を
見つけるのが上手だった頃
四歳の幼さで
舌足らずな
Ich liebe dich.
ドイツ原産の弟と話す為に
ひとつ ....
眼鏡を外し
全ての輪郭を奪う
青色の歯ブラシも赤橙色のオイル瓶も
銀色の蛇口も
緩やかに溶け出して
水の流れに混ざり
排水溝が渦を創り始める
わたしはその様を
掌に縋る抵抗で知る
....
父がくれたブタさん貯金箱に
思い出を詰めていく
新しい家に
わたしの部屋はない
巣立つ準備を婉曲に促されて
寂しさの余白が
無愛想なブロック塀で隠されていく
その白色は
この手で汚 ....
悲しくなって遠吠えすると
風に乗って
色んな場所から返事を貰った
風が生まれるならそれは掌からだ
水面に翳すと波紋が囁き
耳を澄ませばラピスラズリが唄う
冷たい指先で声を拾って
廃 ....
風邪をこじらせて肺が重くなった
冷たいシーツの端を
そっと爪先で手繰りながら
冬眠するみたいにとぐろを巻いた
暗い明日の叫びを
遠い意識で聴きながら
目が覚めたらシマウマだったので ....
夜、
左の肩甲骨に
小さな傷が生まれた
羽根でも生えてくるのなら
わたしはきっと毟り取ろう
朝、
柔らかい霧雨が降ってきて
わたしは傘を捨てた
強く責めるなら抵抗もしたけれど
....
1486 106さんの士狼(銀)さんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
約束
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士狼(銀)
自由詩
8*
08-7-26
創書日和「酒」__21%
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士狼(銀)
自由詩
3*
07-10-12
‐目線‐
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士狼(銀)
未詩・独白
6*
07-4-16
空の子供
-
士狼(銀)
自由詩
17*
07-4-2
舌足らず
-
士狼(銀)
自由詩
20*
07-3-13
素顔
-
士狼(銀)
自由詩
9*
07-3-4
ブタさん貯金箱
-
士狼(銀)
自由詩
14*
07-2-23
遠吠え
-
士狼(銀)
自由詩
12*
07-2-9
白黒写真(シマウマ)
-
士狼(銀)
自由詩
10*
07-2-3
傷口から羽根
-
士狼(銀)
自由詩
23*
07-1-24
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