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泡立てられたクリームはベッドで寝かしつけられた子供の夢そのもの
冷ややかな時の流れ身を任す私たちに、
つかの間にしては充分過ぎるほどの温もりを与えてくれるだろう。
そうして、客の大半は棺桶まで眠 ....
ことばとかことばとかことかことばとことばかことことばとかこことかことばことかばとかこことかかことことばとかことばかとかことばとばかことかことばとかばとかことばとかことかばとことことかことばとかこことか .... 人体模型は海を見ていた
筋肉の組織も内臓も剥き出しなのに
それは自分の何をも語りはしない
こうしていると
かつては本当の人間だったのかもしれない、と思う
電池の切れた玩具を
大事そうに ....
頭をすりよせてくる野良猫でさえ驚く。
お値段約9万円、
「工場タンクの注意書き」「反射ガードレール」のそれらしく、
真夜中だろうと灰色の輝きを放つ
シェラックのスーツ。

「○○○みたいで ....
 空席と指定席の区別はなかった。真夜中だった。
列車の座席の上を
紋白蝶が、泊まり歩いていた。
誰かが置き忘れた携帯電話が、
蒼冷めたシートに語りかけていた。
沈黙が発光していた。それから消 ....
コピー機の隣に
幼なじみが立っていた
靴を片方なくしてしまったと
挿絵のように
静かに泣いていた

右手を左手首のあたりに添えるしぐさは
昔と同じ感じだった
野で摘んできた白い花を ....
川辺に仕掛けられた網という網が、
鱗眼の兄弟に荒らされている。そして、
二人が念願かなって鯰をバケツに入れていた頃、
廃材置き場の亭主が首を吊って死んだ。
集積車が行き交うだけの、さびしい葬式 ....
よるべない、ぼくらのよるの、来るの来ないの、どうするの。黒々と落ちてゆく直前、ピピピピピもうすぐ電池が切れてしまうよ。雲間から光の線、部屋の灯りから落下する紐、午後に揺れる森、少しだけ空いたふすま、理 .... 「今度またやったら、燃やすわよ。」と、
彼女は言った。
彼はその言いいつけを守らなかった。
燃えることはなかったが、ただ
想像以上に、
彼女の胸は温かいと彼は思った。
金物店の前の交差点に
洗濯機が横たわっていた
横断中に大型の車にでも轢かれたのだろうか
歪に凹んだ体や散らばった部品に
朝いっぱいの陽射しを浴びて
きらきらと言葉のように光っていた
生 ....
僕たちはくろぐろとした息を吐きながら
紅く焼けた眼球をめぐらし
たそがれたからすの一群を
惜しみ惜しみ見送った
坂と階段の街半ばのこと

ともに見守るおとこのことをすこし
みなが半月と呼 ....
用水路に横たわる犬の死体に、
石を投げ付ける子供らー
そりゃないよ!

すべては無人の空模様。
音もなく、夕日を滑る飛行機雲。
部屋の中で、かちかちのバナナみたいに凍った
雑誌や、写真の ....
 いつかのふゆのはじまりの日
 一人 漂うような面持ちの彼女は
 白く塗られた、どこでもない場所に立ち
 満月の空が落ちるのを、待っていた。
      (雪が、
      (降っていたか ....
詩を書くにあたって最も大切な掟は、
ーあらゆる「PLAY」について最もよい位置をとれ
ということである。
たとえ詩が完璧であっても、詩人の位置が、
その「PLAY」をはっきりと明確に
みるこ ....
昔、
浜辺に白紙が漂着した。
それは昨日、
ぼくが君に貸した
本の一ページだった。
文字はおろかシミさえ無くなっていて、
大海で起こりうる時間の消失を
実証するのに充分だった。もしくは、 ....
時空は
踊っていました

ぼくは、といえば
女心などというものはない、
女の人に心があるだけなのだ、と
わかったようなことを思いつきまして

抽象が
めくれていくので
ぼんやりとし ....
 およそJ・Cashが、自発的な自己検閲として、夜ごと自宅倉庫内で一触即発の窓ガラスを相手にがなり立てたことは、不眠症患者と、めん鳥との精神的交流を断つための成功例として、科学者たちの間で囁かれている .... 灰皿に盛られたオードブル
そこに手を伸ばすことをよしとしない
もらい煙草が正解。街へ出る際には
誰かに聞かせる小話だけあればいい
フリーダム。
自由は、雨あがりの蛍光灯にぼんやりとしている。





コツコツする足音、地下鉄のホーム。に、つるり鮮やかな緑色の椅子立ち並ぶミニマルな夜は、終電の少し前に酔ったような ....
それが、
どんな言葉だったのか。
風呂にでも入りながら考えるとしよう。
空っぽの口に装弾した犯人のことも。
まもなく、
冬がやってくるというのに
さながら、
新品の漆黒のコートに
無数 ....
まただ。―別れ際の挨拶に、
握手をするもんじゃない。
居心地のいい部屋を出て行く時と同じ。
ドアノブから手を離せなくなる。そして、
僅かながらにあいた扉の隙間をすり抜け、
部屋の中へと鼠がか ....
優しい国のふもとでは、
テレビのなかで、パソコンのなかで、
夥しいテントが並べられている。
積み木のような高層ビルの森の透き間を埋めて、
資本家の設計した本土総力戦を生きた、
こころに赤い傷 ....
高速道路で、
料金所に座っているのは神父だった。
「これからどうすればいい?」と
ぼくは訊いた。しかし、彼はパントマイムするだけ。
「救済って命がけの手話みたいだな。」差し伸べられたその
真 ....
 
 
 
いつのころだったか、わすれてしまったし、どこからきたのだったかも、はて、となってしまった。体温のようにそこにあった、ぬくぬく、や、ぬるまゆ、や、ぬめり、にみられる、ぬ、的なもの。それ ....
上着で頭をすっぽりと隠して、いかにも雨宿りでもするといった格好で
玄関に立つ泥棒たち二人。一方の男が合図を送り、もう一方の男が
捲れかけた網戸を気に食わなさそうに蹴破り進入する。そして、
はじま ....
汗にまみれた身体
―働いた後によくもまた

「やってられないよ」
誰かが言った

湧いてくる感傷の ツケを払うとでもいうのか
暮らしとともに流れる汗は

皆口々に言っているよ
身体 ....
授業の間、生徒がノートをとりつづけるだけの
つまらない教室の窓の向こうにS山があって
半世紀かけて、削りとったそこには
これまたつまらない工場と採掘現場の跡が残る

どんよりとした曇り空。ワ ....
「それじゃ速すぎる。もっと
ゆっくり見なくちゃ分らないよ」

昨日、ぼくは結婚した友人とともに
見張り番をしていた。
肉体に閉じ込められた見えないドラマでもある
その愛を、
イメージ通り ....
夏の夜

プラットホームは驚くほど臭い

それは 

サラリーマンが屁をするからで

みんなじょうずに屁をするから

ぼくはまだ 

その音を聞いたことがない

電車が来る ....
この草のにおいを意識し始めたのは、
いつからだろうか。
翳る当為が、こおりのように漂い、
透きとおる幻視画のような混濁のなかで、
きみどりいろに塗された、切りたつ海岸線が浮ぶ。

冬の呼吸 ....
ブライアンさんの自由詩おすすめリスト(125)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そして、クリームの中で血が滲む- プテラノ ...自由詩308-5-1
こことかことばとかばなのかばのことばかのこことかことばとかば ...- 太郎本人自由詩1208-4-25
記憶- たもつ自由詩2408-4-14
詩的スーツ- プテラノ ...自由詩108-4-9
彼女は言った、現実ってそんなんじゃない- プテラノ ...自由詩2*08-3-26
挿絵- たもつ自由詩1208-3-22
なまず- プテラノ ...自由詩2*08-3-12
ワールド・ワイド- nm6自由詩608-3-6
約束- プテラノ ...自由詩208-3-5
黄砂- たもつ自由詩808-3-4
たそがれたからす- 一般詩人 ...自由詩3*08-2-3
剥がす- プテラノ ...自由詩108-2-3
「ライン」- 灯和自由詩7*08-1-24
審判員への一般指示の詩一篇- プテラノ ...自由詩308-1-22
漂流- プテラノ ...自由詩1108-1-15
スペース・ワン- nm6自由詩908-1-14
[:card- プテラノ ...自由詩108-1-11
[:smoke- プテラノ ...自由詩108-1-7
フリーダム/アーキテクチャ- nm6自由詩8*07-11-30
コート/冬- プテラノ ...自由詩5*07-11-29
[:horn- プテラノ ...自由詩1*07-11-29
白い夏- 前田ふむ ...自由詩22*07-11-3
フラれる- プテラノ ...自由詩3*07-10-21
カルネヴァーレ- nm6自由詩1207-10-14
[:Glass- プテラノ ...自由詩1*07-10-13
サウナ- プテラノ ...自由詩3*07-9-18
マウンテン僕- プテラノ ...自由詩3*07-9-10
aug_2007_._8.25- プテラノ ...自由詩4*07-8-27
「屁」- プテラノ ...自由詩1*07-7-30
感傷的な夏より—連弾する午後の夢- 前田ふむ ...自由詩33*07-7-26

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