同じ詩を何回もアップしてみる反復
場が時間とともにずれるときは
りんごが赤茶けるよう
同じものを食べるなら面の甘さはどこにくる
 今の時間から親友が集まる木の上の秘密基地へ行く
 夜も更けて満天の星空が顔を出している 月の時計が僕をウキウキさせる
 濃密な暗闇は景色に馴染んでいて リュックを担いで夜道を全速力で走る
 僕 ....
雨雲に覆われた街を
切り取る車窓を眺めれば
まるで僕らは
ネガの中を走っているよう

降り出しそうで
{ルビ堪=こら}えるあの空には
あとどれだけの
時間があるのだろう

始まれば ....
一匹の{ルビ蜻蛉=とんぼ}が
脚の間をすり抜けて
小さくさざ波立つ水田
暮れ翳り始めた空に
フラミンゴの色の雲

エミール=ガレの作品集を
撫でる指で繰っていた
男のこと

苗のき ....
耳から
抹茶がこぼれてしまうという
朝になるとシーツは
たっぷり緑を含んでいて
洗うたびに
深みを増していくのだという
(この時期だけなんですの

さして困ったふうでもなく
さらさ ....
{引用=



     しうしう、と

沈黙する。 アシッドに。
並んでいる  夜が逃げる、
山羊の、惰性と  六月。
 女の乳房を噛む弦、
  GとFを繰り返す
    挑発 ....
クラリネットをバックサウンドに 哀しい合唱歌 けだるい朝に、マッチを擦る事がどうも好きみたいで、火の消えた後のマッチのにおいをかぐと、くさい酒のにおいも少しのあいだ、からだのどこかで大人しくひそめていること

そとからの目をさえぎっている濃ゆ ....
すべり込みセーフで

ベースの上を駆け抜けろ

たとえ誰かが

試合の終わりを告げたとしても
+四杯目から+

 店の一番奥に大きな真っ黒なドアがあって
 それはちょっとやそっとでは動かせそうにもないタンスで蓋をされてる
 さらにはドナセラなんたらとかいう幸せの木の鉢植えでカムフラージ ....
ゆらゆら流れて
目と目で合図

雲を掴んでお辞儀する

ゆらゆら流れて
錆びて壊れて

なにやってんだろな

ゆらゆら流れて
逆さ吊り
「遠くまで来てしまった」

そういう感覚は

地方都市への出張で立ち寄ったコンビニで
訛りの強いレジ係と短いやり取りを交わす瞬間でもなく

海外の小さな空港のロビーで
トランジットの待 ....
忘れかけていたフレーズが
検索にたまに現れて
クリックしそうになることを
僕は言わなくちゃいけません

気にしないなんて言ったのは
誰にも興味がないためで
アイスクリームが好きだから
 ....
あなたのご推察のように
私の頬袋という港には
一艘の縞模様が
静かに停泊しております

ふとく、ほそく打ち寄せる
うるわしき流線の集合する先端を
風に尖らせ
凝縮された夏色の系譜は
 ....
雨降る夏の若き葉に
雫結びて一つ落ち
下の葉受けてまた落ちる
その{ルビ音=ね}はまさに時のよう

雨降る夏の黒き地に
蛙這い出て一つ鳴き
雨水打たれまた当たる
その絵はまさに歌のよう ....
鳥は散り
鳥は集い
陽はふいに翳り
道は 光の水たまり


淡い土の熱
影のまばたき
鳥はまた散り
一羽一羽 空になり


夢の音を聴く
外に重なる
覚めつづけ 覚 ....
おもてはどこですか

みぎは 
ひだりは
うらがわは


問いかけるほど
しずかになるから
物言わずには 
いられない

すぐにも 
あしたは来るけれど
ちいさな点 ....
 森の中の小さな家で僕は詩を書いて暮らしている
 昼間は材木会社で働いていて 僕の住んでいる森の遠い場所で伐採をしている
 暗闇が好きで蝋燭の炎だけを灯してパソコンに向かって詩を書いている
 僕 ....
にこごりにりにり
にこごりにりにり
にこごりにりにり
包丁にりにり

にこごりにりにり
にこごりにりにり
前歯ににりにり
歯茎ににりにり

おいしいね
にこごりにりにり
生 ....
今日擦れ違えたのは偶然です
分かっているけど嬉しくて、今もにまにま笑顔です

いつものように お疲れさまですの挨拶をして
その後 暑いですねってあなたの声
眼がまっすぐわたしを見てて そ ....
智慧乃実の凹凸は
円い孔に嵌ると
憧憬の内に何百倍と膨らみ
何時か原型さえ支配するかと思われる


熟れたアーモンドは皆
障害無く通過する為の
放射線を刻み潤滑油を纏いて
孔を墜ちて ....
いつも暖かい心でいられるのは 難しいね
逢えない時間が長いと 切なさが積もっていくよ

魔法が解けていく 儚さを知っている
僕らの想いは 同じような色だろう

  今の僕らに大事なのは 信 ....
白にだって
暗い部分はあり
黒にだって
明るい部分もある

規格化された文字にだって
心があり
心が豊かな人にだって
画一もある

すべてのものは
動き
動き続け
変化し
 ....
オレンジの夕焼けを背景に
寄り添う
小鳥のような
高校生の恋人達は
帰り道
逆光でシルエットになり
まるでひとつの
宇宙になった

確かに繋がった
純粋な手を
誰に引き離す権利な ....
仕事を終えた私はふと思い出したように
あの日の帰り道を歩いていた
道はひとまわり広くなっていた
かどのタバコ屋はコンビニになっていた
美味しかったとんかつ屋は店を閉めており
人が住んでいる気 ....
ヴィルへルム・F の それの ような

白い タクトが

曖昧な ままに {ルビ空=くう}を 振って

プロムナード・ウォークの テンポに

からだと リズムを 泳ぐと

 ....
幸せに死ねるかもしれない

そう思うと
心から安らぎます

今は春
眼に映るたんぽぽや
雲の流れ
ひばりの鳴き声が
どれほど美しく
心に響くことでしょう
Yよ
私のことを
憶えていますか
私は今
こんなに遠いところに
来てしまいました

初めは近くに散歩に行くつもりでした
なのに 私は
三つの平原を越え
七つの山脈を越え
二つの断 ....
どんぱっぱ

パリン パリン チリン

チリン チリン グリン

グリン グリン グリン

グリン グリン グリーン

グリーングリーン エバーグリーン

首の長いキリーン ....
見えているものは
ただ単に
見えているだけであって
見るものを
見ていないのかもしれない

見えているものから
見えるものを見えたとき
初めて見えるのだと思う
目を開けなくても
見 ....
ロカニクスさんのおすすめリスト(333)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- イダヅカ ...自由詩107-6-2
秘密基地- はじめ自由詩6*07-6-2
ネガ- 松本 涼自由詩1807-6-1
予感- かや自由詩23*07-6-1
抹茶佳人- 佐野権太自由詩31*07-6-1
yubisaki- はらだま ...自由詩16*07-5-31
廃バス- リスト携帯写真+ ...607-5-31
青い膜- リスト自由詩207-5-31
すべり込みセーフ- 快晴自由詩6*07-5-31
source- 水町綜助自由詩16*07-5-31
逆さ吊り- あひる自由詩307-5-31
distance- 大覚アキ ...自由詩507-5-31
静物- 若原光彦未詩・独白407-5-31
ひまちゃん- 佐野権太自由詩10*07-5-30
雨降る夏の- ぽえむ君自由詩12*07-5-30
ノート(彷光)- 木立 悟自由詩407-5-30
輪をなぞる- 千波 一 ...自由詩22*07-5-30
夜の足音- はじめ自由詩5*07-5-30
にこごり- 山桃自由詩2*07-5-30
偶然- はるこ未詩・独白307-5-29
An_almond- ICE自由詩207-5-29
寝起きの悪い2人- 北大路京 ...自由詩10*07-5-29
月と太陽- ぽえむ君自由詩14*07-5-28
幸せの風景- 小原あき自由詩9*07-5-28
あの日の帰り道- 小川 葉自由詩507-5-27
ゲニウスの響き- モーヌ。自由詩10*07-5-27
春に- 渡辺亘自由詩1*07-5-27
Yに- 渡辺亘自由詩1*07-5-27
どんぱっぱ- 北大路京 ...未詩・独白5*07-5-26
見えているものは- ぽえむ君自由詩11*07-5-26

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12