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かなしい真昼が
黄色い粉が降っていた
あれからです
遠い空が
あのしたで
かなしい真昼が
黄色い粉が降っていた
勝ってどうする
この世のゾンビ
違和感のある前向きさ
未成熟ないのちのちから
勝ってどうする
この世のゾンビ
勝ちがあるから負けがある
黙ったまんまで
....
左目からなみだがとまらない
そして胸が痛い
右目だけが自由に生きていた
すべてこの身で感じている
このくらいが丁度いいんだ
追憶の道筋は
源から発する
り ....
森のなかにその広場はあった
その広場にだけ光が降り注いでいた
広場には
どうしても二つ食べたくなるホットドック屋があった
ホットドック屋のそばでは
サッカーに興じる者
ベンチから立ち上が ....
こだまでしょうか
いいえ、だれでも
せつない
かなしい
ないている
あいする
うそつき
ほんとつき
こだまでしょうか
いいえ、だれでも
そざつな草むら駆けだしている
雨の窓辺にピアノをたたいている
薄曇りの鏡にあたしがうつっている
夕べは花芯をそよいだゆび
朝には枕にもたれているの
肉の夢をむさぼりみ ....
立秋は暑い
暑いけれど
風がほどけ
空をおいて
雲が重なる
夕方の影は
....
おんなは夜ひとり泣いたりする生き物だ
目をこすって赤く腫らしたりする生き物だ
落ち込んだりじぶんを責めたり
おんなは忙しくて切実なる生き物だ
おんなはみんな渡り鳥だ
あたまのなかの磁石に ....
朝息ができなくて目をさました
窓をあけてしばらく息を思い出していた
ゆうがたのたいようみたいにきれいだよ
きょうのつききれいだよ
どうくつはなつのクーラーよくきいたへやからのぞむまど
....
わたしにはみずこがいる
それにいつからか名前までつけている
ときどきゆめにそのこがあらわれる
ベランダでげんきよくはねてあそんでいる
あぶないからと注意しても
わたしをなめているのだろう
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