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鳥のため
おおきなおっぱいが
ほしいとおもう
春さかり
右のほうが
小さいと気づいてから
左おっぱいの下に
空袋があって
そこに鳥が棲む
とっととっとなくつがい
一羽とびた ....
まっていたおもいすらする懐かしい驚きは
鼻の奥から桃の実の香をともなって
額のさきへとつきぬけふきだした
馴染みぶかいあの痛苦のみなもと
乳白と鮮赤の漿と沫がまじりあい
桃色の滴となって地に ....
指でつなぎとめ
奥にひろがるはずの
水をかくした葦の
叢で
わらい戯れてひそみ
その口をふたぎあって
ちいさな音に身を寄せ
ぬくもる鳥となった
あたたかい日に歩こう
の約束は ....