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中学生のころ

幸福という映画を観にいった

当時映画といえば二本立てで

アモーレの鐘というのが同時上映だった

あのころぼくはさびしかった

じぶんを置いてきぼりにして

 ....
水色と灰色と

桜の花びらの色は似ている

似ているどころかおんなじ色だ

空と雲と桜の花びらは

おんなじ色をしているのだ


みんなそれを知っている

でもそれを言うとびっくりする

みんなほんと ....
さくらなんて嫌いだ

あんな群れてるやつら嫌いだ

たとえ一人になったって

さくらみたいなことはしない


一人のさみしさを

狼みたいに乗り越えてやる

つぎはぎだらけの ....
煙草やめれてよかったね

痛みにはセロリだよ

予防にはストレッチ

きみはアスリートだったから

桜餅みたいな匂いの町を

強く清々しく

爽やかな別れの日にゆくだろう

 ....
指先だけをひっぱって

ちいさなお花に足とめて

桜の土手をうえに見ながら

ごろごろごろごろ花見する


疲れてきたらストレッチ

ワープしたけりゃHey!タクシー

帽子 ....
雨ニモ灼熱ニモ

寒イ風ニモ地震ニモ揺ラガナイ

ヒトニハ依存セズ

アア、ボクモソウナリタカッタンダア、

ヒトヘノ嫉妬ハソウ受ケ入レ

裏切リニハ同情デ対処シ

 ....
おんなじようなものが

仲良く並んでいても

それは調和とは言えない

ちがうものが

仲良く並んでいて

はじめて調和と言えるのだ


ちがうことを怖れてはならない

その寂しさや煩わしさを

嫌が ....
ビジネスホテルをでて散歩した

時間というもので測られるなにかに

街の喧騒や臭いが浄化されていた

腐るのも清まるのもおんなじことだ

資本主義と共産主義くらいおんなじことだ


いったい何者なんだ ....
去年ドイツで桜の秘密を知ってしまった

あれからはじめての春

さくらには興味などなくなってしまった

もう脳をだませなくなってしまったのだ

あれからはじめての春

桜、あれはた ....
さくらの野郎がまた真面目に

花など咲かせようと張り切っている

春だからあたりまえ

そんな野次にも負けないで

張り切ってふくらんでいる

あたりまえなんかない

あたりまえばかりだ

いろんな騙 ....
考えると苦しくなる

胸も頭も指先も

だから考えるのをやめる

病気でタバコをやめるみたいに


それは体力と

心の頑丈さの問題か

愛とか嫌いとかではない

朝から ....
この1年

よくひとに裏切られた

ひとり、ふたり、

さんにん、よにん、

ごにん、ろくにん、

みんなつらかったんだろう

みんながまんしてたんだろう


ぼくは走り ....
まだ若いからだの頃

営業車へともどる夜道に

清烈な花の香がした

まだ相俟みえぬあなたに

届けたくなっていた


僕だけのものにする為に

その小さな花々を毟り

車内にそれを舞い落とす

生ま ....
こころを見つめていた

だからなにをやっても

伝わっていなかったんだ

傍観者ではだめだったのだ

こころをこの肉体に

いちどはぜんぶ通してみなきゃ

傍観者ではだめだった ....
鼻がかったほのかな声

それを聞いていると

口では言いたくないことを

つよく固く思ってしまうのだ

おまえのすべてがうまくいきますように

すべてのなかのその一つが

しょ ....
すごく苦しいよ

失うより

ほんとにましなんかな


すごくぼんやりしてる

黄砂とか

そんなん関係なしに

すごく会いたいよ

歩くとか

そんなのですまないから


すごく苦しいよ

失うより ....
できないさようなら

縁側でひかりだけ

生きていてほしいから

さようならできない

ひとりで今から

ひとりで眺めて

ひとりで歩いて

がんばっていたんだ

生きていてほしいから

縁側でひかり ....
墓荒らしにあったみたい

理不尽すぎるからだと心

あしたはここで

最後の朝だ光だ

あしたはここで

最後の目覚めだ

これで最後だ最後の夜だ

あれが最後か最後の夜だ ....
帰り道

向かい道

どれ位歩けば

どれ位急げば

しあわせ

なんだ


しあわせ

なんてあるかい

今現在と過去を

みくらべるかい

じぶんと他人を

くらべるのかい

しあわせ

なんてあ ....
からだじゅうがジンジン哀しい

だあれも悪いわけでもない

空がまあるいわけでもない

それでも謝ってしまうのだ

なみだで夜道の外灯たちが

お花畑んなってにじんでいるよ

 ....
月のまわりにおおきなわっか

誰かが

どこかで

いつの時代か

今日という日に

尊いなにかを為したのだろう


手をあわせたらしっくりきた

きっとそういうことなんだ


君の仕草に手をあわせる ....
中一のとき

はじめての週テストで三点をとった

百点満点で三点だから

まわりもびっくりして面白がって

ぼくのあだ名は<さん>になってしまった

みんな同じようなテストを受けて ....
待っててくれ

いつまで?

かならず行くから

それまでもたない

からだが?

こころも

からだもこころも?

そう

そっちに行ったらどうなるの?

からだ ....
眠りから目覚めてしばらくのあいだぼくは不安なことのない世界にいられた。

息子と公園で遊んでいちど家で仮眠をとった。

夕方のひかりがベランダから射している。布団のおもてがすこしひんやりしてい ....
息子が帰り支度をするのを見つめながら先生からきょうの息子の様子を聞いていた。

お礼を言って先生にぼくは微笑み保育園を出た。

ぼくは笑顔をよくほめられる。あるとき仲間に黒人であることの利点を ....
スキヤキ食べに来なさいよ、と入居者の方にまた誘われた。

ぼくは屈んでこのご婦人に笑顔を返す。

ご婦人はもうしかめっつらの真面目な顔になって午前のひかりのなかに消えてゆく。

ぼくの仕事は介護福祉士 ....
小学校のとき春のことを

春の感じを

ぱっぷくどんって呼ぶのだと知った

理科じゃなくて国語で

国語の教科書にのってる詩のことばだった

だからこのみずみずしい不安や

ぽ ....
託児所に息子を迎えに行くと新しく来たと思われるこどもにジロジロと見つめられた。

ぼくが肌の色のちがうアフリカ人だからだ。

コンビニの明かりに照らされたりしながらぼくは息子と家路をたどる。
 ....
冬も真剣

春も真剣

季節をまっとう出来たなら

勝ち負けなんてどうでも良い


きょうは季節の関ヶ原

天下分け目の大決戦

三寒四温の趨勢だから

春の勝利は分かっ ....
月がまあるい

それだけでまあるくなれる

ぼくは話し掛ける

みんなも話し掛けてみてください

そうしなきゃ損です

雪が降ったり止んだら満月だったり

いろんなものを見せな ....
北大路京介さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(431)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩513-4-10
一緒- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...213-4-9
ぶっ倒れるまで- 吉岡ペペ ...自由詩813-4-4
セロリ- 吉岡ペペ ...自由詩713-3-27
お花見- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...713-3-27
ボクハ強インダ- 吉岡ペペ ...自由詩1213-3-26
証拠- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...813-3-23
散歩- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...513-3-23
桜の秘密- 吉岡ペペ ...自由詩613-3-22
さくらの野郎- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1113-3-20
朝から鼻血がとまらない- 吉岡ペペ ...自由詩713-3-18
たいせつなひとたちへ- 吉岡ペペ ...自由詩1113-3-15
沈丁花の唄- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...813-3-15
こころを見つめていた- 吉岡ペペ ...自由詩1013-3-10
からだとこころと社会性- 吉岡ペペ ...自由詩813-3-10
帰り道- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...613-3-9
さようなら- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...713-3-8
墓荒らし- 吉岡ペペ ...自由詩713-3-8
- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...313-3-7
お花畑- 吉岡ペペ ...自由詩1013-3-6
月輪- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...713-3-5
きょうも三点- 吉岡ペペ ...自由詩613-3-5
こころたち- 吉岡ペペ ...自由詩913-3-3
看取り(4)- 吉岡ペペ ...自由詩813-3-2
看取り(3)- 吉岡ペペ ...自由詩1113-2-24
看取り(2)- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1213-2-17
ぱっぷくどん- 吉岡ペペ ...自由詩1213-2-13
看取り(1)- 吉岡ペペ ...自由詩1613-2-11
節分の戦- 吉岡ペペ ...自由詩1313-2-3
いつもありがとう- 吉岡ペペ ...自由詩813-1-27

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