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柔らかなシーツのうえで目が覚めて
ああなんて暴力的なまいにちなんだろう
とおもった
日記を書く習慣はあっというまにモノクロになって
美しい夢物語ばかりが微笑んでいた
彼は
嘘をつく ....
何をそんなに憎んでいるの。ときかれて
わたしは
めいおうせい
と こたえる
何をしゃべっているのかわからない雑踏で
ぎざぎざに冴えた踵は帰らない
なまえもしらないくせに
ねえ ....
わらいながらないた
冬のくるしいことは
もうじきにおわるんだとしんじて
きょうきはかかとすれすれのところに
しまいました
あたたかい
かぜはしおからく
さいたまは あざやかで ....
たらちねの殻梯子からおりてくる
あの白いもののなまえを
ぼんやりと霞む視界だけれど
ああここにはことばがある
たくさんの羽虫が
いのちを喰いつぶして
ああでもつらくはない
....