これで会いに行く理由が出来た。
里親の好きな図書券を紙袋に差し、
緑のつかまっている蒸し暑い細道を辿ろう。
アルバムにふさわしい人生を携え
意気揚々と僕は帰ってきた。
言葉は言の葉
その際限なき豊かさ
すこしの言葉にも無限の可能性

言葉は事の端
その脆弱なる不完全性
おおくの言葉でも伝えられぬもの

言葉は言の刃
その目に見えぬ鋭利さ
じいちゃんが夕涼みしてる
静かに 静かに 黙って 黙って
ぼんやりと煙草を吸いながら

縁側の無くなった都会の隅で
ガードレールに座って
車道を眺めながら

時折道端の排水溝辺りから
 ....
ぼくは詩人

天に星
地に風
そして時は続く

今日もまた

夜の散歩をしていると
夏の星に出会いました

 夏の夜の涼しき風を背に受けて
 前に広がる銀色の星

今日はい ....
うら若き
 母の乳房が、
贅沢にも
 ふたつあった

乳飲み子は
 疑わず、
ただ ひたすら
 顔を埋めて
果てのない愛を溶かした、
 淡い、野生の匂いに
ながく永く包まれている ....
少しずつ世界はずれていたんだ
  今まで気が付かなかったよ。

今日の明け方に外にでて初めて気が付いた
  世界は少し右に傾いていた。

みんな普通に歩いてるけど知ってるのかな
  世界 ....
ある日ひょっこりと
君から連絡があるかもしれない

そう思うと
携帯を家に置き忘れた事が
不安で堪らなくなる

そんな事ある訳ない
分かってるけど

胸ポケットに
願いを一つでも ....
胸が詰まって息ができずに
涙があふれて
わたしは自分の涙で
満ち満ちた水底へ
あっという間に堕ちていく

沈む沈む沈む
深い深い水底へ
ぷくりぷくりと
気泡が昇がり
海面はゆらゆら ....
今日電車のホームで君を見たよ。
君は向かいの電車でつまらなそうに
流れる線路を見ていた。

どうしたんだろうと
メールしようかと思ったけど
なんて書いていいのか
分からなくて

閉じ ....
だんだん
遠くにいってしまう 君を

追いかけるのはやめた

空と風と君の匂いは
優し過ぎて
苦しい

すぐ冷えてしまう
あたしの手を
包むのはいつも
君の温もりだった

 ....
「えくぼ」


六月の風にゆれる
さくらの葉っぱ。
よく見たら
ぽつぽつ 穴があいている。
虫に食べられてしまったのだろうか?

穴は どこかの虫の命を みたして
穴は みずみずし ....
自殺した 友の魂が
あちらこちらで まだ 蠢いている
その


喰ってでも 生きていかねばならぬ
この
修羅


青天が
両手を広げたまま
立ちすくんでいる

どうし ....
赤ちゃんが乗っています
世間でステッカーがはやりはじめると
和泉町3丁目にある零細ステッカー会社の社長はへそまがりだから
赤ちゃんだけ特別扱いするのはおかしい と言い出し
次のような亜種をどん ....
 
私はとても小さいので
海を見れば
海でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
空を見れば
空でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
風を匂えば
風で ....
君の名前を入れてみて
検索ボタンを押したなら
数千件の検索結果
どれも君じゃないけれど

思い出したくないって
何をしてようが関係ないって
何度嘯いてみたとしても
何度言い放ってみたと ....
あの頃、君に告げられなかったことを今


 ***


ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ



ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ ....
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