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雨が止んだので
図書館に行きました
誰が書いたのか
忘れてしまいましたが
旅行記に読み耽っていたことは
覚えています

雨が止んだので
靴屋に行きました
どこの会社の製品なのか
覚 ....
四角いビルの建物が
窮屈なので
海を見に行きました
岩がビルの尖った角を
削ってくれました

パソコンデスクが
狭いので
海を見に行きました
波がキーの叩く音を
飲み込んでくれまし ....
湿った土を踏みしめて
森の奥へと道をゆけば
森の出来立ての酸素と
自分の使い果てた二酸化炭素は
ここで交換されてゆく

時折り光る木漏れ日を
泉のように手ですくい
そこに生まれる光と
 ....
学校の校舎に
雨が流れてゆく
自然のままに
上から下へ
黙って教室から
外を眺める
雨は
流れるままに流れ
一日が終わる

自然は自然のままだから
自然がそうあるべきことが
正 ....
灰色の日
カエルのせわしい声が
遠くからも近くからも
響いてくる
やりたいことをやろうか
やめようか
心が迷ってしまう日

銀色の日
車の通る小さな音が
遠くからも近くからも
大 ....
昨日も
明日は見えなかった
けれど今日は見えた
だから
今日という日を必死で動いた
見えるところは全部
手の届くところ
走って行けるところ
体力が尽きるまで
今日を動いた

今日 ....
いつも一人で帰った通学路
部活でレギュラーにはなれなかったけれど
この道ではスーパープレイの連続で
この時ぼくはヒーローだった

いつも一人で帰った通学路
テストは平均点より少し下だったけ ....
秋の夜に車を走らせる

いつもよりも何か
エンジンが優しい
まっすぐな道のその上には
星が散りばめられ
宇宙を走ってゆく

いつもりも何か
ハンドルが柔らかい
曲がる道のその上にも ....
雨が上がったこの空に
漂う雲が笑ってた
遠い空へと鳥が舞う

水の溜まったこの道に
流れる風が笑ってた
広い大地に砂が舞う

薄の土手のこの川に
秋の紅葉が笑ってた
高い山へと色が ....
朝日とともに歩き出す
進まなければ進めない
何かを求めるわけではなく
求める何かがあるのだから
今日という日が近くなる

お昼になって立ち止まり
進んだ道と進む道が同じ距離
何かを見つ ....
まどろみながら見る夢は
いつもモノクロだけれど
秋に見る夢は
どこか赤く
風を感じるたびに
黄色が揺れ
白くなってゆく

何を見ているのか
理解の外に消えるけれど
ほのかな色が
 ....
雨が降り続く秋の中で
公園のベンチは
誰も腰かけないまま
しっとりと濡れてゆく
何もない無の空間に
わずか一瞬だけ
背もたれにスズメが立ち止まる

雨が降り続く秋の中で
公園のブラン ....
銀色の風が
大地を鳴らしながら
通り過ぎてゆく

その音は
眠っていた自分の何かを
覚まさせ
体内を駆け巡る

灰色の雲が
大空を渡りながら
広がってゆく

その塊は
横た ....
静かな夜のこの場所は
空の深さに包まれて
流れてゆくは秋の星

静かな夜のこの場所は
時の重さに包まれて
流れてゆくは秋の風

微かに響く虫の音が
今いる場所の道標
流れてゆくは秋 ....
君がそれをわからない
と言ってしまうことは
とても簡単なこと
でも
誰かが君にそれを
わからせようとする人がいることを
君はわからない

君がそれをやらない
と言ってしまうことは
 ....
もうすぐ寒くなるというのに
数人がかりで
髪の毛をぽんぽん抜き取って
大きな車に詰め込んで
あっという間に
丸刈りにされてしまった

みずみずしくふさふさだった
髪の毛がなくなって
 ....
誕生までのプロセスです 私の中にいる私は
だれ?

本に書かれてあることを
そのままに信じてしまう私が
私の中にいる

誰かがこうだよと言ったことを
そうだねと言ってしまう私が
私の中にいる

君はどう ....
丸い時計の秒針が
一つ一つ時を刻んでゆく
どの一秒も同じ時間

その一秒の中に
綺麗に染まった紅葉の林を
歩いている自分がいる

その一秒の中に
ありがとう
と言われる自分がいる
 ....
詩を書く時はほどほどに… ただそこにいる
それが許されない存在は
どこにも存在しない
どこにも存在してはならない

存在を否定される存在は
どこにも存在せず
どこにも存在してはならない
存在を否定する存在もまた ....
こんなことまで詩にしてみました 昨日の夜に積もる雪
山も畑も野も川も
どこもかしこも一つ色
朝の光に木の枝が
まばゆく光るこの大地

新たな生が起き上がり
草も若葉も木も枝も
日なた日陰も一つ色
朝に流れるせせらぎ ....
遠く聞こえる虫の音は
遥か離れたふるさとを
頭の中の片隅に
思い浮かべる曲となる

遠く聞こえる虫の音は
深い眠りへ{ルビ誘=いざな}うも
頭の中の片隅に
響き続ける曲となる

遠 ....
短歌を作ってみたものの… 心が疲れて
何を見ても
何も見えない
誰にも教えられず
ただもどかしさだけが
ずっと残ってゆく
人として生まれてきたことが
悲しく思うけれど
人として生まれてきたことが
自分だけの運 ....
秋の森の中
もみじの壁に沿いながら
生きるうれしさを想いつつ
沼のほとりへと佇む

秋の森の中
水面に映る色彩は
揺れる自然の美
波紋は心に響き
心を回復する

どこかで遠く
 ....
採りたての野菜を
そのまま食べてもおいしいけれど
その食材を工夫すれば
もっとおいしくなる
おいしいだけではなく
体にとっても栄養を与え
今日を明日を動かす源にもなる
人はそれを料理とい ....
精一杯の努力をします 日が沈み
冷めてゆく土
その上を静かに
秋の夜を泳ぐ

月はすでに
凍てついたかのように
冷たい光を
地上へと降り注ぐ

その光を頼りに
秋の海は
風とともに波を起こす

 ....
杉菜 晃さんのぽえむ君さんおすすめリスト(191)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨が止んだので- ぽえむ君自由詩13*06-10-29
海を見に行きました- ぽえむ君自由詩11*06-10-28
森の循環- ぽえむ君自由詩8*06-10-28
時は響く- ぽえむ君自由詩5*06-10-27
色の日- ぽえむ君自由詩9*06-10-27
明日は動く- ぽえむ君自由詩9*06-10-26
いつも一人で帰った通学路- ぽえむ君自由詩12*06-10-26
宇宙をドライブする- ぽえむ君自由詩7*06-10-25
秋に笑う- ぽえむ君自由詩6*06-10-25
明日という日が近くなる- ぽえむ君自由詩6*06-10-24
秋に見る夢は- ぽえむ君自由詩8*06-10-24
雨が降り続く秋の中で- ぽえむ君自由詩16*06-10-23
銀色の風- ぽえむ君自由詩7*06-10-23
静かな夜のこの場所は- ぽえむ君未詩・独白7*06-10-22
それでも君は生きてゆける- ぽえむ君自由詩6*06-10-22
今日は晴れだから- ぽえむ君自由詩9*06-10-21
4コマポエム(No.8)- ぽえむ君携帯写真+ ...4*06-10-21
私の中にいる私は- ぽえむ君自由詩4*06-10-20
その一秒の中に- ぽえむ君自由詩7*06-10-20
4コマポエム(No.7)- ぽえむ君携帯写真+ ...5*06-10-19
存在の存在- ぽえむ君自由詩5*06-10-19
4コマポエム(No.6)- ぽえむ君携帯写真+ ...8*06-10-18
言葉で染める季節色- ぽえむ君自由詩9*06-10-18
遠く聞こえる虫の音は- ぽえむ君自由詩9*06-10-17
4コマポエム(No.5)- ぽえむ君携帯写真+ ...4*06-10-17
せっかく生きてゆくのだから- ぽえむ君自由詩9*06-10-16
秋の森の中- ぽえむ君自由詩5*06-10-16
言葉をデザインする- ぽえむ君自由詩5*06-10-15
4コマポエム(No.4)- ぽえむ君携帯写真+ ...6*06-10-15
秋の夜は海と変わりゆく- ぽえむ君自由詩13*06-10-14

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