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ピンク色の絨毯がひかれていたので
汚してしまわないように慎重に歩いた

気まぐれな家主が
明日にでも片付けてしまうから
喫煙所の緑は
所々穴が開いている
この細胞を奪ったのは
私だろう

欠損を埋めることも叶わず
奪われながらも唯生きる命は
美しいと
云う賛辞を受けとるだろうか

今日も
命を削る白煙を呑む
私は
私の ....
からだ は 痛いと声をあげない
こころ が あげるのです

かみさま

忘れていました
生きていることと
死んでしまうことは
その先に踏み出すか 否か
踏み外すか 否か
突き落とされるとか 落とすとか ....
つのる程に薫る
零れるばかりの

想いを


薄紫の言伝と束ねて


静けさの陽光を
通りすぎる風に
誰かの
囁き声を聴いたような



只々、
木漏れ日のベンチより滑り落つのは




枝垂 ....
ループする太陽の軌道

五月に向かう風の匂い


確かな休日の矯声



時間の緩やかに流れる昼下がりは

過去へ
或いは、未来へ



どこかからか
パレードのやって来そうな不思議さを備えて

 ....
あれは
過ぎ去った季節の代わりに


それは
幾度も破り捨てた手紙の代わりに


これは
風に拐われた笑い声の代わりに




39本のガーベラを
あなたに贈ります
 ....
あなたには魅力が満ちている

この花は
告げている


星は再び巡ってくると

あなたは
告げていた



いつかまた
この道で出逢える日まで



私は花を
摘み続けていよう



星が降るまで ....
窓辺に

憂いて、待ちほうけ


きらめく川面に舞い散る
記憶の花弁



流れ、流れて
彼の國までと



届けておくれ

恋慕情
━数億年、
寄せては返し繰り返し
水、空気、光を、

混ぜる、取り込む、濾過する

そうして造られた海は、人の創造を遥かに越えて

例えば、ありふれた海岸線の湾曲にさえも
 ....
その風の名前は知らないけれど
黄色い砂を連れてやって来るその風の後には春が訪れることなら知っている


そこが何処に在るのかは知らないけれど
3月の空の青を背に、辺り一面に咲く菜の花の黄色なら知っ ....
ロウ石の描いてゆく円のあどけなさで
季節を跳ねわたる赤い女の子は
その胸に、またひとつ
ちいさな宝石をあつめて

伸ばしかけた指先
静かにたたむ陽だまり

いつか
桃いろの少女へ
のんびりとした生活し過ぎですね… 誕生までのプロセスです その指先から
放たれた熱に
目眩して
浮遊する

私もまた
ひとつの
季節なのだと

いずれは
白く
凍ってしまう

冬枯れの木のように
詩を書く時はほどほどに… こんなことまで詩にしてみました 短歌を作ってみたものの… 精一杯の努力をします ちょっぴり悲しい思い出です 反復法だけに、許してね 4コマポエムを作ってみました
斬新すぎたかなぁ…
なだらかな野辺に{ルビ錨=いかり}をおろせば
緑色の秋がふりそそぐ

やわらかな雲の群れを辿れば
まぶたは風にまどろむ

じっとしていなければ
追いつけない季節

木漏れ日を新呼吸し ....
ほうらご覧よ
あんなに見事な

ゆるりゆるりと
銀の鱗を光らせて
水面に映る魚のよう

ゆるりゆるりと
眺めていたら
水の底から
見上げてるのは
こちらのほう

銀の鱗の魚に ....
あ の 夏 に

侵 食 さ れ て ゆ く 記 憶

風 化 出 来 な い

君 の 亡 霊
ねこになったきみとぼく

木漏れ日ゆれる

ねむの木の下で

二匹ころんと横になる



長い尻尾が自慢の

きみはしましまトラ猫で

大きな耳が自慢の

ぼくは三色三毛猫で

仲良く顔を並べて

昼 ....
夏を飛び越えてゆく
あの雲を焼く

それは炎ではなく
蝉の声だったりするのだ

蝉よ焼き尽せ
雲を鳴き尽せ
雨と雨の間に
かおを出した青空に
並んで一緒に伸びをする
夏草はいつのまに
私を追いこして
掲げた手さえ届かない

ぐうんとジャンプで
きみ(夏草)にタッチ
ぐうんと伸びして
きみ(夏草)は空にタッチ ....
僕達の造るものは

猥雑で 見苦しくも見えますが

汚いものでは 決してないので


どうか 愛でてあげてくださいね
誰も聞いていなかったから
寂しいと叫んだ
叫んだあとで
どうして誰も聞いてくれないのと泣いた
どうしてと泣いていたら
君が聞こえないようにしているからだよと
私が言った
そうだったねって

私は笑った ....
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