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こんなに胸がきょう
せつないのは
わたしだけなのだろうか
春の前ぶれの雨が
まるで生まれたてのたまごのような
しろいふあんと
いたたまれぬきぼうと
あたらしいよかんと
蜂の ....
今じゃもう
何があっても
傍にいてくれた
希望までもが
荷造りをし始めている
なれてしまうこと
わすれてしまうこと
わすれつづければ
けっして なれてしまうことはなく
かぎりなくむせきにんで
なんどでもくりかえします
しあわせなことを
かなしいことを
そ ....
パパ
テレビじゃなくて
あなたの息子に微笑みをあげて
わたしは大きくなるにつれて
あなたが絶対に正しいわけじゃないと知った
パパ
あなたが頑張りすぎてること
....
ジャケ買いしたの
ひとりになった帰りだったの
きのうはふたりだったの
犬は鳴いていたの
踏み切りがゆざめのように
夕日にまどろんでいたの
新鮮なたまごをトラックで売りにきたの
だけど ....