こんなに胸がきょう
せつないのは
わたしだけなのだろうか
春の前ぶれの雨が
まるで生まれたてのたまごのような
しろいふあんと
いたたまれぬきぼうと
あたらしいよかんと
蜂の ....
夕焼けが差し込むような窓を見る 背中に回るのは反則と思う
くちびるが声を発することをやめ ただ感触が伝わるだけの
指を組むようにあなたの腕を脚を 隙間なく組み近くへもっと
....
今じゃもう
何があっても
傍にいてくれた
希望までもが
荷造りをし始めている
心打つ言葉があり
言葉を信じ
言葉に導かれ
言葉を愛する
言葉は朽ちても
心打つ君があり
君を信じ
君に導かれ
君を愛する
なれてしまうこと
わすれてしまうこと
わすれつづければ
けっして なれてしまうことはなく
かぎりなくむせきにんで
なんどでもくりかえします
しあわせなことを
かなしいことを
そ ....
パパ
テレビじゃなくて
あなたの息子に微笑みをあげて
わたしは大きくなるにつれて
あなたが絶対に正しいわけじゃないと知った
パパ
あなたが頑張りすぎてること
....
ジャケ買いしたの
ひとりになった帰りだったの
きのうはふたりだったの
犬は鳴いていたの
踏み切りがゆざめのように
夕日にまどろんでいたの
新鮮なたまごをトラックで売りにきたの
だけど ....