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明るい陽射しのロビーで
いろんな人がカウンターと椅子の上
ぎこちなく たっては座り
さしだされた指示に従い
通路と道路に歩いて行く
待たせた人々と共に
誰も待っていない人も
了解し ....
ひにすえたけがれ
かれたつさしやみ
めにこくりとふく
ほそびののどさす
はるかまないほね
そらとはうえにあるのに
ゆきえぬと かげがそう
どこのひとでもない
という私
普通の会話の中
会社での事
不況の中 仕事があったりなかったりで
決まった担当をはずされ
ある仕事をいただいている
慣れている仕事 慣れていない仕事 ....
歩けない事が
空にのびていくために
必要なのだと
言い聞かせる事に
酔いしれ擦り切れ
根をかじる
悪食に
倒れたら
仲間になれそうな
錯覚を満たす
ひくことも
さることも
....
ガラスを吸って
墜落した
ひな雪
ブランと降りた
眼が
かかと見上げてる
時を割る氷
血脈に浮かべて
月の光に
波とかざす
たたと ゆゆく
ののねの なくめめ
どのほが さくるの
つるいよわ ひのやや
ほしりい ふす けた わ
ね ぎちぎち
け せら みっ
あわ わあい
食べるのならあげるけど
おそるおそる声をかけられた
手に持っていたのは 漬物のようなお菓子
中国の方から戴いたものだという
仕事がらみのおみやげで
自腹でせっかく持ってきてくれたものだけ ....
ひからせや あかく
つれゆく ねごもり
ほうらせ かたせに
おとなう みにおう
きりあめ とかれて
ゆきいろ ぬかるみ
おりこむ みついろ
折れた枯れ枝に添ったまま
消えていく水時計を持つ土色の葉
陽射しを後にした地の床への風くぐり
通りの方から聴こえる小声
渓谷は乾き こぼれた石
切れた羽に 埋め込まれ
飛ぶ ....
あの若者は
なんであんなに
頭を下げるんだろう
野球好きならやればいいじゃないか
お金がなくて好きな事を諦める人はたくさんいる
野球ファンだけ汚れがないなんて変だ
全国民に頭を下げ ....
黄色から赤信号に 変わった
コンビニエンスストアの 前の交差点
朝 うっすらと雪で凍っていた路上も
お昼を過ぎる頃 スリップする心配もわずかに緩み
直進の列に いつものように 並び
....
ふるわされた小紋の
遅い続き
とりつけられたままの
フレーム
切り落とした爪だけ
泣いてる
どこにいければ
そこは どこなの
力づくと
開けられたものに
かぶる 溶 ....
かかえこまれて
光線から隠れて
鼓動の深さに滲む
羅列
虹のような破線
こぼれる
ガラス の
底の底
あなた
立ち去りなさい
私が
自由になるのだか ....
何が 入りこんでいたのかも
突き止めては いけないものみたいに
吐き出すものに 流れて 流して
ターン するために ターンさせられ
海 の 底
開けられちまった 無口な口に
....
ち ひかす ひも くれ
も ふせて ゆく やみ
けどらせ
いけどる
くらがり
ぬけていく
かげ
とげ にぎり
さし もどす
めんたま に
うつすな
かがやき
....
私の知ってる人たちは
とても丁寧だった
お世話になってる人には
きちんとお礼をのべ 頭を下げて
すべての書類の指示を書き残してたり
そこで どうして泣きわめいてくれなかったのか
ど ....
アクセス・ブロックをされたことがある。
数年前 詩の投稿掲示版ではないけれど
なんでも書いてとあったような なかったような。
当時 思ってたことを ぶちまけた。
ら 入れなく ....
おでかけじゃないさ
ココの 塩ぬるい空き海に
連れて来た手に
ちゅー返り
波にサスラワレタ
ひとつ
瓶が
帰れないで いるはずで
沈みな ....
コルクにあわせた
瓶などないのに
飲み ほしたら
捨て去られるだけなのに
杖のように立って
流れていかないように
静かに仕事をしている
歌われないことなど
気にもしない ....
はずされてからは 机に
並んだままのコルク
昔いた場所には
白と黄色の花が
さし込まれている
細い緑の茎から
吸上げる水は
今は 無関係な液
祝うために届けられた
紅い液 ....
ラップの上に海苔をしいて
ご飯をのせて
梅干をいれて
また ご飯をのせて
そっと 両手で包んで
おむすびをにぎる
まあるくまあるく
はい できあがり
そして はっと 気 ....
流鬼くぐり渡る
舞爪 の
川底
沈む 匂い袋
藻の痺れ
かきすく 小指
ほどけぬ水の痕
掻き鳴らされた
土の鎧
笹舟が 黙らせた
ひとこう月の 檻
藪に宿る 露 ....
こゆく さなぎり
はたて まどのみ
ついた ひごそで
まりせ ふむりん
ささぐ こみちね
わたす はねつち
ほせよ ほうれぬ
かがり くみこい
コップの中
流れを止めた水源
下りの道の続きにある
渇いた喉へ
飛ぶのは 鳥
咲くのは 花
記憶ならないもののほうが多い
逆らえるのか
蕾でしかない このカオスは
海 ....
ひとめぼれというものの残酷さを知る人が読めば
若き王バルタザアルの旅立ちに救われるのだろうか。
心変わりについて かかれてあるように思う。
魅惑の女王にとって 一時 恋の相手となった王も
瀕死 ....
どうして兄弟でもない男の人と
いっしょに暮らさなければならないのか
結婚前に、たずねた
そういう決まりになっているんだ
と 彼氏は言った
あんまりあっさりと言うので
笑ってしま ....
ただ 届けたかったものが届かない
けれど 届けたことだけ 思い出して
いつか私は 暖かいものがあったと
眼しかつむるものがないこと
瞑る眼が それでもあることに
感謝して
数は ど ....
枯れすぎると
言われる事はない
息をしている 間も
枯れる事が決っている
咲かないのは
枯れた事ではない
咲かせないのは
枯れさせたいのではない
その花瓶に手折る
瑞々しい花 ....
地図の上に 雪は ない
天の上は 雪を知らない
火を
かざして 求めるのに
土に
よごれて かきむしるのに
足りないものばかり
足せないものばかり
凍らせなさいと ひ ....
地図を書けない花は
恋しと小石の違いを
伝えられないのです
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