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なにげなく息苦しくなる
自由に生きるとわがままで
いい人でいると酬われない
狭苦しい海だね、まるで
しおからいもので満たされて
泳ぐためにも浮くためにも
そして沈むためにも
抵抗や圧力が ....
透明は恐ろしい
隠すことを拒むから

透明はずるい
隠さないふりをして
その深みに秘密

透明が重なってできた
その暗闇に
快晴だというのに
蒼すぎる湖畔だ

四ツ手網は静かに
心の水面に沈められ

ひきあげた時に
また振り仰ぐのだろう
桜土手通りの
ほんとうの季節

夜、春香を写しとる水面に
ひとの本性があばかれる

だから秘密は
誰にも知られないように
名残の冬を集めて
風がつくった
春待ち味の
ロールケーキはいかが?
風のための門を
行き来する影がみえる

波を越えて続く
その道を

懐かしさではなく
今日の温度で
落日
蜃気楼のよう
だけど蜃気楼じゃない

焼かれるのは
空じゃなく
今日という日の末路

果てるような
限界線
焼かれるのは空
じゃなく
すきとおったものを重ねていくと
届かなくなる
幾重にも屈折率をいいわけに

すきとおった君を重ねていくと
届かなくなる
思い出が赤方変位に拡散して

すきとおった偏光を重ねていくと
 ....
便利さの
果てに
背負ったもの


子や孫に
背負わせるもの
花が咲き乱れ
緩やかに風が渡る高原を
想うのはもう やめた

  飛べないのではなく
  飛ばない虫

穏やかな海に向かう
明るい窓を
開けるのは やめた

  鳴けないので ....
こめさんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月のように生まれることもなく- たりぽん ...自由詩12*07-3-26
とうめい- たりぽん ...携帯写真+ ...15*06-6-8
四ツ手網- たりぽん ...携帯写真+ ...6*06-5-11
春の本性- たりぽん ...携帯写真+ ...11*06-4-11
冬のロールケーキ- たりぽん ...携帯写真+ ...1506-3-30
かよいみち- たりぽん ...携帯写真+ ...1606-3-4
夕刻、焼かれるのは- たりぽん ...携帯写真+ ...28*06-2-17
透明を重ねた、届かない- たりぽん ...自由詩7*06-2-9
風の十字架- たりぽん ...携帯写真+ ...906-1-31
つなぎとめるものはだれ- たりぽん ...自由詩11*06-1-25

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