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       眼を見開いてもいいのだ
つつじが丘の鉛色した もがりぶえにも
         プリズムいろを放つ
   「血」の意図は息づいている と

      耳をそばだててもいいのだ ....
      薄気味わるいすなおさで
 日中のきたかぜがご機嫌をなおした
築山の庭樹はようやくねむりについた
   ただ秒針だけが働き続けている
  ふるぼけたメトロノームのように

    ....
れっきとした おばあさんになってしまいました。いったい
これまで わたしゃ なにが身についたんでしょうねぇ。え、
なんですって ごめんなさい ちかごろ めっきり みみが
とおくなりましてねぇ。そ ....
おーぃ 山小屋から鬼火がみえるぞぉ
   おーぃ 竜宮城から漁火がみえるぞぉ

おーぃ 海のかなたにゆめがうかんでいるぞぉ
   おーぃ 空のあなたにまぼろしがうかんでいるぞぉ

おーぃ  ....
            味気ない庭に
       晩秋はしのびこんでくる
   柿の木の落ち葉と連れ立って---
      そよとのかぜに対応しつつ
  止まり木からとびたつ野鳥のように
 ....
    ドアもウインドもない部屋で
  かがりびのはぜるおとはきこえず
    血のなかのこえもききとれず
猿ぐつわをされたわたしは焦っていた
カイロスのうしろ髪をつかもうとして
      ....
あさ まどをあけたら
ひものをやくにおいがした
隣家はさかのしたにある
我が家はさかのうえにある

日暮れ さんさくにでたら
しろいよじげんのにおいがした
雑木林のおくから
みじめな戦 ....
セピアいろした靄のなかでは
柄物を照り返す鬼火は見えない
(ふやけたエナージーが衰退したからか)
そして 空洞化した脊椎のなかにも
白物を跳ね返す漁火は見えてこない
(病んだ血が淀んでしまっ ....
    末期の梅雨がけたたましく叩きつけている
   ベランダの庇ににびいろをしたアイロニーを
            むしむしする夜のとばり
   その沈潜のなかで机により添おうとしている
 ....
奥津 強さんの信天翁さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
独り言(三)- 信天翁自由詩309-3-20
孤影(二十)- 信天翁自由詩209-3-18
冬のこだま(十九)- 信天翁自由詩109-1-4
やまびこ- 信天翁自由詩107-12-2
風騒(5)- 信天翁自由詩107-11-26
にびいろの声紋(九)- 信天翁自由詩307-11-10
好日- 信天翁自由詩107-9-23
眠っていたい- 信天翁自由詩307-8-10
迷路(十九)- 信天翁自由詩106-7-27

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