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無意味に涙が滲むのは
己の弱さを隠すため
自己防衛の殻にメス入れて
痛さにまた歪めても
泣かない鳴かない啼かない
ツギハギだらけの身体を愛してくれるだろうか
誰なのだろうかと考え続けて
無性に人が恋しくなる
何回巡り廻っても分らない
死線の視線のその先の向こう側から聞こえる音
君を傷つけまいと必死になって
失踪してきたあの路
君を壊して僕は壊され
鋏は切るものではなくなった
目の前に広がる全ては
受け入れなくてはならない
たとえどんなちっぽけな世界でも
僕はここが世界でしかないのだから