すべてのおすすめ
春までの道のりを
手探りするきみの指で
うたは束の間、白く結晶する

凍れる河と
色褪せた山並みと
特急列車の行方を挟み
わたしの前で野分の一陣はわらう


今日も約束の書けぬ手紙 ....
薄暗い廊下の突き当たり
古い鍵を回せば
きらきらと埃が舞うだけの部屋

東のカーテンは色褪せ
ピアノの音色は床に転がって
ソナチネの楽譜も気付かぬふり

窓の外には
金木犀がほろろ零 ....
赤錆の目立つ時刻表のバス停に立ち
来るか来ないかの
微妙な時刻にバスを待ってみた


進路の前にバスは無い
順路の後ろに気配も無い


行く先も馴染みの無い駅の
名前の書かれた ....
わたしの海を
二艘の舟が進んで行く


その行き先を知らず
遠く岸から眺むれば
白波の軌跡だけが
刻の経過を物語る



少し空に近い場所から
海と舟とを見下ろして
航路の果 ....
炭本 樹宏さんの銀猫さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
六花のうた- 銀猫自由詩19*05-11-20
秋の椅子- 銀猫自由詩10*05-10-14
バス停にて- 銀猫自由詩24*05-9-21
白の軌跡- 銀猫携帯写真+ ...6*05-8-29

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する