すべてのおすすめ
期待しないこと
望まないこと
全ては上手く廻るはず
夜の底へ
冷えて低く這う空気
くるぶし辺りを撫ぜて
そんな空気が僕は大好きで
まるで終わらない空を背景に
風に、ささやかな歌声が、乗って
それは、愛?
確かめるすべを僕は知らない
....
過去も未来も
空に還っても
あなただけを
愛してる。
きみが泣くときと
ぼくが泣くときが
一緒だったらいいなって
それだけ
・
約束なんて守らなくていいよ
だからいつでも会いに来てよ
星が見えない夜でも
雨が止まない朝 ....
どうも ありがとう
そこそこ元気でやってます
たぶんなにかを毎日忘れてる
からなんでしょう
ところで あなたは?
と聞き返せないところが
なお茜の空に消えてゆきそうです
....
うつぶせに寝る
一週間分疲れたからだを
ほねつぎの先生は
大きい手の親指で
ぐぃっ ぐぃっ
とのばしてくれる
「 マッサージしてもらい
すじがのびると
....
市松模様の浴室から
明日 飛行機が堕ちるなんて夢を見る
あの娘の声が聞こえる
淫らな色が石鹸で隠されている
シャワーで罵倒を洗い流す
何かに怯えた眼をしていたあの娘のこと
誰も知らなく ....
確かに通り過ぎていく時間と 多すぎる人々
その中から 出会えてココにいる 奇跡
全てが 未来へと続く偶然
心って素直になろうとするたびに
そっぽを向いて
伝えたいこと 伝わらなくて ....
Tetrastich《仏》四行詩
* * *
君にその言葉が必要で
それを言ってあげられるのが僕なんだったら
飛んでいってでも伝えるよ
だってそれこそが僕の使命だから
....
その男は
音もなく戸口に立っていた。
帽子を深く被って
顔はよく見えない。
ーあんたの夢を買うよ。
ー・・・
ーあんたの夢を買うよ。
やっと答えた。
ーどんな夢 ....
嫌い
大嫌い
何もかもが嫌い
顔も見たくない
消えて欲しい
…ごめんね
働くってことは
否応無く押し付けられた役柄を演じること
食品会社に勤めれば
賞味期限の記されたシールを貼りかえる日々
罪の意識など三日で消えてしまう
コールセンターに勤めれば
クレ ....
落ちた方が楽だろう
何度そう思ったか
でも、出来なかった
そんなの
自分のプライドが許さない
ううん、違うな
本 ....
私が未来を差し出せるのは
気兼ねなく電話できる人
私が未来を差し出せるのは
ホクロの数を知っている人
私が未来を差し出せるのは
私の長所を見つけるのが上手い人
私が ....
書けない言葉の奥の
足りない夕日の中に
今も聞こえている風景がある
諦めたその視線に映る手のひらと
日々表情を変えていく ベランダの空
懐かしむかわりに そっと靴を履く
今の僕らな ....
僕の右手が
何度も触れようとした、空の隅っこは
夕凪に吹かれて
いつも少しだけめくれていたのを
僕は、微かに覚えている。
その話を
黙って聞いていた君が
急に、眠りにつくだな ....
最後に会ったのは
いつだったかな
たった
二、三年前までは
僕の全てが
君だったのに
悲しいもので
今の僕は
君の顔すら
上手 ....
それはきっと
お月様
木漏れ日
嵐の夜の海
森深くにある空気
金木犀の薫り
我が子の寝息
君と触れ合う指先の
ぬくもり
当たり前にあるすべて
当たり前じゃない
す ....
愛していると言われた
ホントかどうか疑った
衣類を剥いて 手足を縛った
跡が残るように きつく きつく
愛していると言われた
ホントかどうか疑った
....
コロッケは生活の象徴
雑然としたテーブルや
家族の遠慮ない声
今日という一日の繰り返し
晩ご飯はコロッケがいいな
ミンチとじゃがいも、あったね
二人でやると早いよね
....
巡り来る時が
交錯する瞬間
ゆっくり、たおやかに
観覧車が宙に弧を描きはじめる
小さな箱の中では
あたしとあたしの中の永遠のこどもが
膝と膝をくっつきあって
回る…ね
....
鼻腔に遺された
親友のお骨の匂い
身体に染付いた
病院の匂い
金木犀でもなんでもいいから
どうか消して
いい香りで
わたしをいっぱいにして
坂道 こがねいろ ころがる
足音の環と季節は
付きながら 離れ流れて
そのくらいルーズに タイトに
輪郭を捉えた空は雲がさかさま写真
覆いかぶさった君の
ため息
はみ出した哀 ....
さし損ねた傘は
私を守ってはくれなくて
熱を奪われた身体は
小さく震えた。
赤い陽が怖くて
目を瞑った道に
足音は残らない
車輪の跡だけが
残っていた。
そして、戻らない
熱に
私は地団駄を踏 ....
夢のように細い骨で
ぼくたちは生きてきたんだね
愛についてを乞うたのならば
骨と枯れても
幾千
幾憶
そこには声があった、と
想う
....
ああ
と
言う声と共に私は口を噤んだ
泣いて欲しいから
彼らは逝ってしまうのではない
笑って欲しいから
彼らは逝くのではない
何かを残したから
逝けるのだ ....
今にも崩れ落ちそうな
{ルビ脆=もろ}いわたしの内側に
いつまでも崩れずに立つ
たったひとりの人がいる
これは一体誰だろう
僕の今いる部屋からは月は見れん
窓から乗り出して東を見ても黄色い奴はおらん
パソコン閉じて さあ帰ろうかなんて思うときに
そういえば最近 月を見てないなぁなんて
センチな発想し ....
071005
壊れたカバンを修理する
汚い顔したオヤジさん
キモイ姉さんニッコリと
駱駝の背中でお休みだ
テレビの修理は明日だぜ
これから新宿 ....
歩いている
ふつうの
新聞見てる難しい顔で
ふつうの
真っ黒いおっさんや白いおっさん、
ハゲのおっさん、白髪交じりの、足の悪いおっさん、
画面を皆で見る、
自転車は走る、 ....
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