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{引用=茶事}


チューリップどくたあすとつぷさへぎられ


永遠に蝉の抜け殻さがす午後


誕生日なずなに今日をうばはれて


一大事つばきの花びらひとは落つ


 ....
眩む手にあふるる翳り冬と春



けだものよ応えぬ瞳応える背



降り止まぬ目に見えぬ雨降りやまぬ



花と骨つながるいのち星ひとつ



 ....
青空の手に触れはにかむ冬の顔



描きなぐる雪のはざまを埋める景



ひとつにも無数にも降る雪の問い



ころびゆく我が横に空たちあがる

 ....
ねむりたい頭のうえの冬蜜柑



渚なきからだ横たえ冬を聴く



白髪に月がふたつの冬夜空



斃れるはきさまだと知れ雪つぶて



おのれこそ ....
しあわせを逃がす手のひらおぼろ月



晴れわたり心ふさがる青の青



風の背の名を問うなかれ枯れ葉舞う



心の手閉ざすたくらみひらく花



野 ....
寝がえりの数だけ夢は裏がえる



またひとつ積もり重なる雪まなこ



煌々と言葉は眠りを遠去ける



見も知らぬ機械の生まれを語る夢



 ....
夢がある

その夢追いに

行ってきます。
母と云ふ字は嫌ひ苺も嫌ひ







忘れな君いまここにあるこの菫

オランダの苺囓れば昼間の月

たそがれに水星の見え{ルビ土筆=つくし}生え

春枕翼を持たぬ鳥が飛ぶ ....
騙されたくて朧月夜を散歩する





踏まれて香る芽紫蘇の死
 
液体化するわたし 麗らかで

春眠の教室窓から光こぼれる

米が汗をかいている

汗のようにおちる言葉
 ....
夕焼けは東京タワーに盗まれた

冷風に反射した空雨近く

寒いねと囀る 風とスカートが

花火より緑の夜ざくら見ていたい

っっっ風 今の強いね 飛ばされたね

きっと僕ら、お ....
雫 の 湯 夢 に ま か れ て 初 夏 の 下

し ぼ ん で く 線 香 花 火 と ビ ニ ル 傘

崩 れ 落 ち 土 砂 降 り ご っ こ も 今 の う ち

傘 ひ ....
ひまわりと眩しさ競い痛み分け
ちりちりと
夏の焦げ目
春の花ほつれゆくまま雨模様



現し世のなべて二重の涙かな



雨の舌双つの蝶を行き来する



手のなかに生まれ滅びる己かな



留めおく術も失くし ....
春が来て当たり前に夏が来て


轢かれても轢かれても鳴く雨蛙


待ちきれず不味いスイカを啜り食う


汗垂らしカレー食いつつ夕涼み


ベランダで湿気た花火を一気点け

 ....
何を書き何を消し去る踏切夜


目の前に灯し火の音ひらく雨


歩む背に消し炭の夜やわらかく


描き出す描くともなく描く夜


春のうた頭上の夜に触れてゆく
 ....
山の端にさそり座一つずつ昇る
釣り針の尻尾が銀河を吊り上げる

文字盤を重ねて二つの柄杓時計
麦と真珠 腕をそらせて指ししめす

冠をひとに贈りたがったひと
冠をひとに贈りたかったひと
 ....
脱ぐときは背中から脱ぐ春近し


目薬のまばたき世界を巡りゆく


歯の奥の穴に詰め込む笑いかな


にやにやと胃がさげすむ日空は青


とどこおる想い手のひら解き ....
春 風 や お ま え と 初 め て 会 っ た こ ろ


春 の 水 か わ か ぬ う ち に 口 づ け よ


花 ご ろ も 窓 の 外 に は 雨 が 降 る

 ....
チ ュ ー リ ッ プ 握 り つ ぶ し て 大 人 か な


山 笑 ふ 大 い に 鼻 孔 を 抜 け る 蟲


純 水 を 流 し つ づ け る 春 の 川


 ....
ビ ー 玉 や 転 が り ま わ る 春 の 山


舌 つ づ み 打 つ 手 の ひ ら の し じ み か な


鞦 韆 の 上 に 忘 れ た 漢 字 帳


脱 ....
 赤い鳥

 撃ち殺しても

 赤い鳥
笹公人さんの歌集『念力家族』http://po-m.com/forum/bookad.php?did=29415から32のお題を拝借してつくったものです。

1.念力
念力の半端にかかり雪解かな ....
寒 椿 迷 路 の ご と き 義 母 の 髪



約 束 を 破 り し 枯 れ 野 後 悔 や



梟 や お ま え の 瞳 に 映 る 森



み ぞ れ 降 ....
遠 巻 き に 見 て い る 鯨 う ろ こ な し


冬 晴 れ の 仁 王 立 ち な る 廃 車 か な


低 血 圧 に わ と り 産 卵 終 え し あ と


は ....
バ ス 停 で 誰 を 待 つ の か 時 刻 表


ダ ム の 底   校 舎 の 上 を 泳 ぐ 魚 


婚 姻 の 日 も 沈 み ゆ く 夕 日 か な 


ふ ....
身 を 任 せ 川 の 流 る る 渓 谷 や


冬 の 雨 宿 る 旅 人 つ ゆ 知 ら ず


さ わ る 脚 さ わ ら ぬ 脚 の 炬 燵 か な


冬 座 敷 少 年 ....
生ぬるいニュース眺めるぬるい顔

ファルージャとシンクロする戦場鍵盤弾き

ウクライナにやさしい日差しとオレンジスライダー
紫煙吐く 色なき風を染めんとし

栗剥くやただひたすらに我のため

触れずとも胸を開きて鳳仙花

桔梗咲く丘登りたり逢へずとも

黄落す逢ひ引きと云ふ罪重ね

木に残す柿 ....
蜜 蜂 や 甘 い 寝 床 は ど こ に あ る


茶 の 花 の 語 ら ぬ こ と を 飲 む ば か り


両 足 が 棒 の よ う だ と 案 山 子 か な


赤 ....
ソマリさんの俳句おすすめリスト(37)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なつつゆめ- 本木はじ ...俳句806-8-6
冬と春- 木立 悟俳句506-4-13
冬と色- 木立 悟俳句706-1-28
冬とからだ- 木立 悟俳句805-11-22
彼は蒼- 木立 悟俳句405-11-12
眠り枯らして_- 木立 悟俳句805-11-3
希望- ゴマちゃ ...俳句205-9-12
有季定型春1- 佐々宝砂俳句505-7-30
有季自由律1- 佐々宝砂俳句405-7-30
くもり_ときどき_風- miky俳句12*05-7-14
16歳- あいこ俳句505-7-10
向日葵- 落合朱美俳句5*05-6-23
- ふくだわ ...俳句505-6-18
花と涙- 木立 悟俳句1105-6-8
夏一番- ヤギ俳句5*05-5-22
夜の響き- 木立 悟俳句305-5-12
立夏直前- 小池房枝俳句12*05-5-8
春のからだ- 木立 悟俳句805-4-21
春の腕組み- 本木はじ ...俳句305-4-1
春のおゆうぎ- 本木はじ ...俳句505-3-28
春のうたた寝- 本木はじ ...俳句705-3-25
赤い鳥- 大覚アキ ...俳句605-3-3
念力俳句- 佐々宝砂俳句805-2-13
冬のたはむれ- 本木はじ ...俳句805-1-19
十七病- 本木はじ ...俳句7*05-1-16
赤に赤- 本木はじ ...俳句17*05-1-15
冬の村雨- 本木はじ ...俳句904-12-14
所詮テレビから伝わるのは静電気だけ- 餅ヴィシ ...俳句904-12-1
黄落- 佐々宝砂俳句4*04-10-29
秋風記- 本木はじ ...俳句804-8-18

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