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つぎの約束をしよう


どんなに小さなことでもいい
それで明日が約束されるわけでも
約束が約束されるわけでもないけれど


つぎの約束をしよう


約束は絶対ではなくて
約束を ....
聞かせてください

そうは言っても
何も話さなくていいですから
声に出さなくていいですから
胸の奥で呼吸するみたいに
言葉を浮かべてください

生きていればあたりまえに
辛いことや悲 ....
「大丈夫だよ」と
いつも笑顔で言ってくれる

あなたの後ろ姿が
本当はいつも悲しい

それは
あなたの言葉を悲しく思うわたしと
あなたが抱えている悲しみのせいだと

わたしは本当に ....
{引用=わかってる

魂を教えることはできない
そもそも
魂を教えることはしない

精神論で支えられる部分は
言葉から受ける印象ほど広くない

それでも
教えるというところに
ひ ....
つめを噛む
黙っていてものびてくる
そのつめを噛む

噛み切ったぎざぎざの切り口を頬にあて
自らを削ぐように滑らせるとき
痛みとともに描かれる白い線には
まるで罪などないのだ ....
とけた飴の中に
蟻が一匹閉じ込められていた

綺麗にそろった六本の脚は
もう動くことはない

蟻は甘い甘い飴の中
最後を迎えるにはこれ以上ない場所で
きっと苦しみ抜いたに違 ....
夏のはじまりは
いつも雨

何処からともなくきこえてくる
海のうた

(セイレーン)

還る場所をさがすように旅をする
あの波の繰り返しのように響いてくる
記憶のような満ちひきに名 ....
 
 
風のはじまりは
海の青を透明にしてのぼってゆく
高く 高く 舞い上がった小さなものたちの
無邪気にかけおりてくる足音と
弄ばれる髪の乱れ

平らな大地に住む僕も
できることな ....
葉っぱの落ちた木のように

風が吹くたび
小さな声をあげている

ゆっくりと息を吐きながら
それでも溜め込んだ本音を飲み込んで

掲げた両手の先
どこまでも遠い空を眺めれば

「 ....
噛み合うことのない歯車のように
孤独は在り続ける

カラカラと輪っかの中を駆けている
小さな身体を懸命に動かしても
輪っかは空回りするだけで

前に進むこともなく
ただ同じところを回り ....
下を向いて歩いていたら
五月がおちていた

かたちというほどのかたちもなく
いろというほどのいろもない
けれどなんとなくそれが
五月だということは感じられた

そのままにしておくのもあ ....
小指をなくしてしまったのと
あなたは淋しそうに言う

けれどあなたの手には
たしかに五本の指が
すらりとあって

僕からみると
ほかの指より少し短いその指は
いちばん右といちばん ....
「せんせいのては やさしいかたちしてるね」

いきなり言われたので
僕は自分の手をじっと見た
どうみても普通の手だ

「どういうところがやさしいの?」

血管がういて筋張っているし ....
今年はじめての風邪をひいて
布団の中でまるまっていたいのに
僕は先生なんて呼ばれたりしているので
待っている子供たちのために教室へ行く

ところで
そこの教室の窓はとても大きい
僕が ....
りぃ りぃ りぃ と雨が降り
渇いた大地を潤してゆく

六月は
晴れたり曇ったり
そしてこんなにも雨が降ったり

(もうこれ以上叩かないでくれ)

庭にはやっと咲いた花たちが
 ....
ああ わかってる
どうせ僕には君たちの言葉なんてわからない

飛べもしない翼で空を指さす
それが何を意味しているのかなんて
僕にはわかるはずもないんだ

「飛びたい」と訴えているよう ....
迷走した夜明けが今日に辿り着いた
しまい忘れた記憶が日に焼かれ
過去になりきれなければ後悔になる

(朱の刻)

その頃眠りにつくのがいい
いろんな唄も聞こえるだろう
そ ....
悲しい夢を見たあとに
声を上げて泣いてしまったのは
その夢が悲しかったからではなく
その夢が現実にほど近い
記憶だったからかもしれません

昔のことですから
もう数えきれないくら ....
たとえばだれかのこうふくが
だれかのふこうのうえにあるとしたら
それはとてもかなしいことかもしれません
そのかなしみもまた
だれかのよろこびのかてになっていて
だとしたらとてもふくざ ....
美しい言葉をさがすために
美しい言葉をさがす旅に出た

海に行けば海は美しく
山に行けば山は美しく
空を見れば空は美しかった

けれどそれを表現するだけの
美しい言葉を知らない ....
一人になって
ふと疲れを感じる昼下がり

もう数えていないのと
ぽつり呟くあなたを
抱きしめたら壊してしまいそうです

指先で宙に描く願い事
それが何だかわかりませ ....
ふと動物園に行きたくなったので
ふらっと電車に乗り込んで
ふらりと向かった

「水曜日は休園日です」

がっくりしてまたガタゴト
帰りの電車に揺られる

電車の中に居る人を眺 ....
ゆきゆきて花びら落つ
されど
世はさむざむと語るも虚し

日差しさやかなることを願い
枝先に残るつぼみに
その時を問う

また一片の行方を見やれば
地を春色に染め
伏 ....
ああ 今日は
なんて美しい音色だ
風はすこしばかり強すぎるけれど
これは春なのだから仕方ない
それよりそこかしこで
草も木もみんな楽器みたいに
お互いをこすりあわせている

風が吹 ....
(真っ白な雪が見たかった)

真っ白な雪をかきわけて
地面の温もりを感じたかった

こんなにも寒いのに
雪の一つも降らないなんて

(真っ白な雪が見たかった)

すべ ....
(美しく生まれたかったと
 思ったこともありました)


ある日
一羽のチョウが迷い込んできて
羽を持って生まれてきた生き物は
そんなふうに飛ぶのが
当然なのだというように
ゆら ....
かた目をつむってご覧なさい

指先に抱えた透明を
明るさに透かして見えるのは
ある日の空や海だったり
はたまた宇宙のように綺麗でしょう

その水結晶の輝きは
確かにあなたの瞳の薄い ....
迷走した夜明けが今日に辿り着いた
しまい忘れた記憶が日に焼かれ
過去になりきれなければ後悔になる


朱の刻

その頃眠りにつくのがいい
闇と格闘した疲れを明るく癒す ....
「西高東低の気圧配置はしばらく続くでしょう」と
天気予報のお姉さんが
カメラ目線でうったえている

僕はコートを羽織って
襟のホックを上手くかけられないまま
仕事へ行こうと玄関へ向 ....
胎児のような寝相も
遠い記憶のせいだとか

僕はひざを抱えて眠る

それが一番楽な姿勢なんだよ
間接がすっきりおさまって
頭からつま先までが一つになる

そう 一個の人間にな ....
銀猫さんのベンジャミンさんおすすめリスト(167)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「つぎの約束をしよう」- ベンジャ ...自由詩10*13-4-2
聞かせてください- ベンジャ ...自由詩2*10-5-29
「いつも少し悲しい」- ベンジャ ...自由詩4*09-7-9
「魂の授業」- ベンジャ ...自由詩7*09-6-23
「つめを噛むのをやめなさい」- ベンジャ ...自由詩5*09-6-3
「蟻」- ベンジャ ...自由詩6*09-5-27
「夏のはじまり」- ベンジャ ...自由詩12*09-5-24
「はるか」- ベンジャ ...自由詩5*09-4-30
「背伸びする」_(心象スケッチ)- ベンジャ ...自由詩4*08-7-19
「ハムスターと僕と」- ベンジャ ...自由詩7*08-6-27
「ひろった五月」- ベンジャ ...自由詩11*08-5-20
「なくした小指」- ベンジャ ...自由詩10*08-5-3
「やさしいかたち」- ベンジャ ...自由詩27*08-4-5
「空を見たいと思うとき」- ベンジャ ...自由詩8*08-3-19
「もうこれ以上叩かないでくれ」- ベンジャ ...自由詩8*07-6-22
「動物園のペンギン」- ベンジャ ...自由詩8*07-6-18
「朱の刻」_(青年詩片)- ベンジャ ...自由詩7*07-6-13
「悲しい夢を見たあとに」_(青年詩片)- ベンジャ ...自由詩9*07-6-7
「すべてがつりあいのなかで」- ベンジャ ...自由詩6*07-5-29
「美しい言葉」_(青年詩片)- ベンジャ ...自由詩4*07-5-20
「今日生まれたあなたへ」_(青年詩片)- ベンジャ ...自由詩7*07-4-14
「動物園」- ベンジャ ...自由詩12*07-4-6
「春」_(青年詩片)- ベンジャ ...自由詩7*07-3-23
たとえば歌をうたうように- ベンジャ ...自由詩12*07-3-14
雪のない冬- ベンジャ ...自由詩7*07-3-12
「チョウ」_(青年詩片)- ベンジャ ...自由詩10*07-3-9
「ビー玉」_(青年詩片)- ベンジャ ...自由詩7*07-2-28
「毎日が違う目覚めなら」_(青年詩片)- ベンジャ ...自由詩4*07-2-27
「北風が吹いている」_(青年詩片)- ベンジャ ...自由詩9*07-2-25
「からだの記憶」_(青年詩片)- ベンジャ ...自由詩5*07-2-17

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