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ぼくの
ひげをゆらして
風がすぎていきます
おだやかなはるの
やさしい風
今日ともだちと
たくさん遊んだ
とても
たのしかった
みんな
立派なネコになれるといいね
そらはいつも
 ....
あんたの1メートル上空の
地上権と
あたしの1メートル上空の
地上権を
交換するの

そレで
あたしの匂い
あたしの甘やかな匂いを
あんたにいっぱい嗅がせて
あんたの一切の先取特権 ....
 
まるで、その背中から
おぼろに光る翼が生えてきそうな
おんなのこ達
三十を過ぎても
ひらひらと

生きていると初めて知るのは
人が曲線で結ばれている
と解る時だ


黄 ....
ある精神科医が
私は精神分析を
すべてのひとには
お勧めしません

ラジオで話していた
みなさん精神分析によって
善良な自分を発見したいのでしょうが
人がみんな
美しく生まれつくわ ....
冷たさが
この幸いを閉じ込める
すぐに消える雪片に
まじってもつきささる声
それは 
あなたのことよ


鍵を持つ
右の手の指がかじかんで
それでもこれを落とそうとしない
 ....
    目の前に浮かぶ空気の穴に

    全身を押し込むようにして消えてゆく

    たくさんの鉄の踊り子たち

    かすかにふるえるゆがみを残して
あの頃、君に告げられなかったことを今


 ***


ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ



ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ ....
「食べ過ぎじゃないの、健太」
    「座敷ぼっこって知っとるけぇ」
「パパはそろそろビール」
    「座敷ぼっこっちゅうてのぉ」
「あー、それ、みぃのなのにぃ!」
    「4人のはずな ....
地べたに寝転び
子供の青空を見る
美しい腹を見せて
ジエット爆撃機が
堂々と飛んでいる

何百人も昨夜
殺してきたのだから
当たり前だ
りりしく飛べ
蟻んこよ
俺の頭に登 ....
かいつぶり 片目瞑って 飛んで行け

そらにはヒカリ 地には蜘蛛 食われる獣 食わない死人

みんなみんな大きくなった 伸びた顎髭 剃ってみろ

胡瓜の佃煮食べてみる 甘酸っぱくて ....
さきさんの未詩・独白おすすめリスト(10)
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