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久しぶりの帰省すると
父も母もさらに 
小さい

そのくせ
私の好物に
ことのほか敏感

いなり寿司とか
フルーツとか


裏手にある斜面の先に
小さな墓地があり

花を ....
青い地球儀を
くるくる回す
私は

地球儀にはなりたくない

てのひらで回されて
裏側にも
あっという間で

そのうち飽きられて
ただのオブジェだ

私とオセアニア
私とイ ....
強い力で空を裂き 
轟音残すジェット機と。

風に乗っていつまでも 
無音ですべるグライダー。

わたし?
自転車だよまいったか。

疲れたら休むし。
下り坂では調子 ....
左からきた電車の窓に
私たちの姿が
映る

映る

あなたと
私との距離は

そうか
こんなふうなのか

それは
なんだかとても自然な
風景のようで

まるで
あなた ....
ある朝
会社までの道を急いでいると
見慣れた制服姿
サルサ銀行のお兄ちゃんだわね
あ、そ、と思って通りすぎようとしたら
突然制服は
深々とお辞儀をして
申し訳ありません、と
わたしに向 ....
電車を待つ人々が
いっせいに
携帯を開く

今日の株価を確認する
プロ野球の結果を確認する
誰かとの 距離

同胞メール
という
機能が嫌い
いっせいに

私の孤独を送信する ....
私の胸には
いくつか
ほくろがあって

それを結んで
星座にすれば

あなたは
気付いてくれるだろうか

 

ペテルギウスを過ぎました

もうすぐ


揺るぎな ....
六月は私を
饒舌にする

こちらにおいでと
手招きする から

とむらわなくてはいけません

あやうく
道路の真ん中に
立っているから自分で怖い

輪郭だけが強くなり
私もい ....
手のひらの中のことばしか
私はうたわない

振り絞る
ようではだめで

あじさいの
集めたあさつゆは
いつか
消えていくように

そんな
出会いだったと思う

それは消えた ....
もってけもってけ
べべんべべん
私の
こころは大安売りで

いまなら
過去は問わなくて

さあさ
お買い得だよそこの人
買わなきゃ
きっと後悔するよ


もってけもってけ
 ....
あなたを傷つけるためだけに
あなたの友達を
好きになろう

あなたの

肩越しに目くばせをして
帰り道の話をしよう

あなたの友達が
あなたに
相談でもしてくれたら

最高! ....
ねじ回しを回すとき
いつもあなたは
のの字のはんたい、って
つぶやいているの
わたしは知ってるよ

あなたが難しい顔で何か
言いかけた時にはいつも
わたしは心でつぶやくの
      ....
子供らには教えられない
そんな
秘密を隠して生きているのか
オトナたちは

たとえば
抱き合うことの意味とか

赤ちゃんは
どこからやってくるとか

暴力はR指定だ
それはわか ....
要するに
たどりつけないということだ
だけどそこにあるでしょう?
そんなふうに

要するに
好きなんだということです
無限に
割り切れないのです

だけど
そこにあるのです
  ....
君はどんどん奪っていく
やすらぐ
はずの思い出を

蒸発するだけの
存在と

信じられたらよかったのに

どれだけ
季節を繰り返し
君が過去へと沈んでも

君はどんどん奪って ....
わかりあえない
という
隙き間を

麻痺させるために
キスを する

まぶたを閉じるのは
酔いしれるためでなく

誰かを
明確に思い出すため


ある種の昆虫は
だ液と漆 ....
Mは転校生
Mの洒落たジャンパー
田舎の小学生にとって
それは
恰好の標的

休みの日になると
僕らは誰かの家に集まる
あるいはグラウンド
僕らの遊びには際限がない

野球にも飽 ....
夢 とか
朝日 とか
キラキラ とかの
ことばがわたしの
語彙から消えて

抱きあって とか
そら とか 
帰れない とかの
ことばが増えた

セックス
という単語を
使える ....
遠い場所のあなたが
しあわせでありますように

桜を見送って
鯉のぼりを見送って
雨を待つふりで
見上げて

私がここにいること
この場所にいることを

あなたは
ずっと覚えて ....
母をおくる と
おそらく
わたしの半分が終わる

半分が終わる と
わたしには
守るものがたくさんあって

後戻り
できないことも
また
たくさんあるのを知って

さみしさの ....
プッチンプリンを私はなぜプッチンしないのか
ということを
私は考える

そこにあるもの
望まれるものを
なぜ私は享受しないのか

もちろん
それなりの理由はある
プ ....
私と仕事
どちらが大事?って聞かれたら
腕組み するかな
まあ
どっちも大事です

じゃあ
セックスと詩の
どちらが大事?って聞かれたら

それはけっこう難しいよ
なにせ
突拍 ....
きらめく
というのは
煌く
と書くらしい
煌くといわれても
どうにも
煙い
くらいにしか見えないんです私には

あるいは
火皇く
どこかの
国の王様が
焚き火遊びの
退屈な ....
 恋が
 沸騰しないよう

 私は
 いつもつぶやいている

 あなたには無理
 あなたには
 
 
 
 
 
あなたの視線に
私は
どんなふうに映るのだろう

私の
身体は

胸 
も 気になる
ウエスト 


だけど
身体をほどくのは
案外 簡単


あなたの視線に
私 ....
床に
散らばる水銀を
指先でなぞる

あり得ないやわらかさ

さわっちゃ駄目
それは
爪のすきまから
毒になって体中を
銀が回るよ、と

母の言葉が
だから
ずっとさわれな ....
私の中に
さかなが棲む

私の知らない
さかなが棲む

何も知らないくせに
あなたは
さかなを求めてる
そうして

私は
さかなを解き放つ

自在に泳ぎ
反らし
そこは ....
いつか私が死んだら
その時くらいは
思い出してくれても
いいんじゃないかって

そのくらいのこと

望んでも
いいんじゃないかって

もう
私から
伝えるすべはないけれど
 ....
さっきまで
うなりをあげてたヒーターが
お構いなしに突然黙る
きっと勤勉なセンサーは
こう告げたのだ

 もう十分
 暖かくなりました
 わたしの仕事はここまでです、と

寒々とし ....
千波 一也さんのuminekoさんおすすめリスト(149)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ガーベラの眠るまち- umineko自由詩10*05-8-13
サファイア- umineko自由詩5*05-8-5
なつそらを見上げるように- umineko自由詩6*05-8-2
左からきた電車の窓に- umineko自由詩15*05-7-31
おとといきやがれ!- umineko自由詩11*05-7-27
携帯ホーム- umineko自由詩13*05-7-26
星の胸- umineko自由詩8*05-7-16
饒舌な六月- umineko自由詩5*05-6-22
あさつゆの消える街- umineko自由詩10*05-6-20
バナナの叩き売り- umineko自由詩4*05-6-18
あなたを傷つけるためだけに- umineko自由詩3*05-6-16
のの字- umineko自由詩3*05-6-15
R指定- umineko自由詩4*05-6-12
円周率- umineko自由詩14*05-6-11
気化熱- umineko自由詩5*05-6-9
麻酔銃- umineko自由詩9*05-6-3
_M_- umineko自由詩6*05-5-28
語彙- umineko未詩・独白5*05-5-4
帰り道- umineko自由詩5*05-4-28
母をおくる- umineko自由詩31*05-4-19
プッチンプリンを私はなぜ- umineko自由詩9*05-4-9
ふたり- umineko自由詩7*05-4-1
あなたにはわからないこともあるんだよ- umineko自由詩11*05-3-30
沸騰石- umineko自由詩4*05-3-4
視線- umineko自由詩205-3-2
銀の星- umineko自由詩405-2-18
さかな- umineko自由詩605-2-16
いつか私が死んだら- umineko自由詩205-2-6
サーモスタット- umineko自由詩704-12-24

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