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彼は椅子を畳むのが上手かった
足を器用に動かして
瞬く間に畳んでしまう
八脚のパイプ椅子を分けて
両脇に抱えるようにして
収納スペースへと収めていく


彼は日々を畳むことに長けていた ....
ひと夏のあいだ
あおぎ続けていた団扇
骨だけになって
白いプラスティック
手に馴染んできた
縦じまの持つところ
右手を呼んでいる

いつから皮が剥がれ落ちたのか
水かきの無い手のひら ....
千波 一也さんの木屋 亞万さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
椅子畳職人- 木屋 亞 ...自由詩2*07-10-12
夏の骨- 木屋 亞 ...自由詩3*07-9-1

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