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もう少し、やさしくすればよかったと後悔なんてしている夜明け

やさしさが取り柄の君を傷つけてひとりよがりのロマンぶつけた

男なら振り返らないと決めたけど大事なものを失いそうで
 
君がゆ ....
宇宙では人は一人と気づくはず 濃い闇のなか手もつなげずに

幾千の星ひとつずつ消えゆくをともに見ようか願いなどせず

音楽が鳴り止んだから席を立つ 椅子取りゲームは不参加の君

リモコンで ....
なみだかわきよきおもいでふりかえる わすれなきようあすにしおりを

{ルビ弘明寺=ぐみょうじ}のもみじ茜の延長で熔けゆく夕日 夜を連れ来る

スペースをあけた言葉のためらいがふわり消えゆく コ ....
快楽の先に宿りしこの{ルビ種=いのち}背徳散らすマリア横顔

今君が日々重さ増し腹を蹴るこの不思議さを神秘と呼ぼう

生まれ来る{ルビ児=こ}が娘だと知ってから甘さの増した父になるきみ

 ....
父に宛てて


父からの京都土産の{ルビ簪=かんざし}をさすこともなく歳を重ねて

破天荒。こんな娘に誰がした?苦笑しつつも宝だという

「もし人を殴るとしたら親指は内に握るな折れたら困 ....
りりるらら春に聴いてたメロディを小声で歌う秋空のした

過ぎ去りし振り返らない思い出の顔を忘れたことに気づいた

キッチンの隅で出番を待つ土鍋 吐く息白く浮かぶ冬まで

冷えてゆくほど澄ん ....
いつの日か宇宙の塵となることを夢見るロケット技師と甥っ子


少年は星の名前でしりとりをしている少女は欠伸をしている


フラフープ棄てる少女に土星の輪なくした土星のごときさみしさ

 ....
木漏れ日がもしも零れて落ちたなら
        享けとめるためまつ毛をカール


ハリウッドの女優気分で歩こうか秋色緋色の絨毯の上


空高く群れる羊を追いかけて風の尻尾を捕ま ....
破裂する宇宙服からこぼれ出すはるかな草原駆けゆく少女


一片の光は遂に熟れ過ぎて落下してゆく宇宙の果実


むらさきの虚無が飛来す青空の上で吐血す宇宙飛行士


太陽のひかりときお ....
夕焼けに気づかないまま過ぎてゆく 道ゆく人の暗い横顔

あんな{ルビ表情=かお}するようになる必然を怖いと思う 立ち向かう前

ニュートラのままでアクセルおもいきり踏んでるようなままならぬ日々 ....
永遠に続いてくはず。不確かなふたりの日々を疑いもせず

真夜中の“着信あり”は君からの聞きたくもない別れ話で

さよならと言ってしまってよかったの?自問自答の朝日が昇る

この恋のリセット ....
ひと山に切り離されし髪の毛の時の長さを横目で計る

これ以上ないってほどに慎重な手つきで髪を洗う君。その耳たぶに揺れるピアスが

リセットの仕方分からぬ不器用な私にできるひとつの手段

必 ....
噛みしめた砂に零れしひとすじの涙は見ないことにするから

震えてる広い背中が小刻みに お休みしよう強いあなたを

肩を抱くことさえできず君の部屋そっと出て行く帰路は土砂降り


雨音がか ....
2階建て、駅徒歩5分、良物件。ふたりの日々をここで始める

とりあえず引越しソバは大事だと取り急ぎ湯を、みどりのたぬき

少しだけ心細いねまるでここ ふたり閉じ込められたかのよう

未来へ ....
はらからの反対語ってなんだろう。実はずうっと考えています
日本語の何を愛好するんだろう。やっぱりずうっと考えています

我はシサム我はヤマトンチュ国の名は知らない彼女のカイビガンだよ
西はイリ ....
早朝の新しい街フラフラと酩酊の吾と泥酔の君

ヤケ酒を甘いミルクの味に変え、溶けゆくようなマイナス思考

いつまでもバカでいようぜ俺たちは。今朝の誓いの刹那のきらめき

“青空が目に刺さる ....
真夜中の、窓辺凍てつく タバコ呑み ため息も混ぜ、{ルビ宙=そら}に放てば

眠れぬ夜、もてあましてる午前2時。動かない街、我はひとりか

本当は明けてく夜が怖かった。リセットされる私の孤独
 ....
我ひとり凛と咲きたるケイトウの立ち姿に見る揺るぎなき赤


夕焼けを映して林檎の色づいて食むる乙女の頬にうす紅


ひそやかな紅き花よと見惚れたる君のまなざし吾もまた乞う


い ....
海はまたおほきな墓地であるだろう魚たちみな水葬されて


昔、龍がいたのと妻が子に語るうろこ散らばる魚屋の庭


会ふべきか会はざるべきか点滅す横断歩道の信号の青


水性じゃなくて ....
青いものばかりあつめた僕達の歓声あおく響いた校舎


青色が好きな僕らは青色に好かれてもいる たとえば空の


上履きを脱いで廊下も授業中 ひたひた音楽ひんやり化学


教室で停電お ....
銀の針に
雨糸通し縫い合わす
宵の衣の白さ哀しき


空揺れる
ブランコ振り子に
時忘れ
むかしと今を行きつ戻りつ


約束も出来ぬきみ待つ日も翳り
小さき溜息
風にさらわれ ....
一瞬のタイムマシーンである日付変更線を越える飛行機


あの頃は、と思い出すたび僕たちは大きな洗濯機の中まわる


気の利いた言葉浮かばづきみの笑みに複雑骨折してゆくこころ


つま ....
眩しさの中にいるとは知らぬ頃 ひかる手足を隠そうとした


境界は線ではなくてざらついた手触りだった 校舎みたいな


放されて時間通りに戻るのは別に躾の成果じゃないんだ


夕暮れ ....
かた恋の
独り善がりの慰めに
きみの好きなうた口ずさむ


思い出も記念日もなく
日は過ぎて
こころだけが同じ温度でいる


繋がれぬ
きみの掌に思い馳せ
ひとり秋染む
 ....
ブルー問ふ京の都の古家ぬけ落ち込むぼくに空指しながら


麗しき姿であれどきみに問ふ如何なる意図や人魚の胸像


高速の指の運びに混ぜられてゆく鍵盤ももはや灰色


「色たちが心中し ....
花ことば常に前進ガーベラよ
         夏の花だとおまえの笑う



すれ違う風の香りの優しさは
         コンマ二秒心留まり



夕闇に街のネオン瞬いて
    ....
洗車用ホースで水の弧を描けば重なる虹の橋ふたつみっつ


あきらめの悪い蜩夏の背にしがみついてうわぁんと泣いて


初嵐小昼の庭を吹き抜けば夏痩せのポチ鼻先で追う


稲の穂 ....
口紅がはがれた後のりんご飴 確信犯のうつくしいきみ


こんなにも渇いていたと知らされる 始めのひとくち貪る夕べ


日に焼かれ濃縮された僕達を還元しては味見する海


やわらか ....
せみ時雨夏の心は風誘い
    剥き出しの肩陽に揺らぎゆく


通い合う心模様を重ねれば
    枕に添えるタオル直して


向日葵の風の音遥か陽に遊ぶ
    日 ....
夕寝から覚めて仰ぐや宵の月

兎と見ゆる愛でていとしき


君と居た夏のあの日や砂粒と

はらり揺らいで零れて落 ....
千波 一也さんの短歌おすすめリスト(327)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「君に会いたい」- 一代 歩短歌2*05-10-30
【短歌祭参加作品】星の音- 一代 歩短歌8*05-10-29
夕凪黄昏さようなら- 一代 歩短歌3*05-10-26
誕生日- 一代 歩短歌4*05-10-25
家族歌- 一代 歩短歌8*05-10-24
秋7首- 一代 歩短歌6*05-10-22
【短歌祭参加作品】宇宙葬- 本木はじ ...短歌14*05-10-17
プロムナード- 落合朱美短歌14*05-10-14
宇宙葬前奏曲- 本木はじ ...短歌1505-10-13
リアルな壁- 一代 歩短歌4*05-10-13
ペアジョッキ- 一代 歩短歌3*05-10-12
cut- 一代 歩短歌4*05-10-11
涙路- 一代 歩短歌3*05-10-10
新居にて- 一代 歩短歌3*05-10-4
はらから/御中ではなく、言葉そのものに- 小池房枝短歌14+*05-10-1
酔っ払いズ- 一代 歩短歌1*05-9-30
宵過ごし- 一代 歩短歌3*05-9-26
照葉- 落合朱美短歌14*05-9-25
青のエチュード- 本木はじ ...短歌905-9-23
青、空、青- ソマリ短歌12*05-9-16
日々のうた- 銀猫短歌9*05-9-14
星屑ろんりねす- 本木はじ ...短歌1405-9-14
サナギウタ- ソマリ短歌7*05-9-12
恋がるうた- 銀猫短歌7*05-9-5
第三芸術- 本木はじ ...短歌1905-8-25
心パラソル- しらいし ...短歌16*05-8-23
処暑- 落合朱美短歌10*05-8-20
夏わずらい- ソマリ短歌13*05-8-19
返歌集- 恋月 ぴ ...短歌6*05-8-19
夏残照- しらいし ...短歌13*05-8-18

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