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冷酷に。


ひどいことを書くとして、
例えばそれが、
その人物の日常であるならば、
それは割り切って、
冷酷に書かねばならない。

読んだ人が、
 ....
あたたかいに誘われて、
陽射しの中へ。
ぽかぽかと微睡み微笑み、
ひだまりの中をひとまわりすると、
そこはひまわりさんの中なのでした。

こんにちは。
あ ....
ひとりぼっちの教室から見上げるきみはどうしてそんなに青いの、




背高草。
飛び越え飛び越え高くなれ。
もっと誰よりきみよりも。


お腹が空い ....
ひとりの頃は辛かった。
仕事を終えた夜は、
いつも罪の意識にさいなまれ、
眠れず、
飲めぬ大酒を喰らい、
やっと落ちた夢の中でも、
責められた。

ある ....
「もこもこと旅に出るんだ!。」

そんな寝言をきみが言うので、
ぼくはすこしだけ、
もこもこになってみる。
もこもこになったぼくは、
きみの夢に潜り込み、
 ....
裏庭で流木を見つけました。

流木なので、
どこからか流れて、
どこからかこの庭に、
流れ着いたのでしょう。
流木はぐっしょり濡れていて、
近づくと強い潮 ....
いくら、
書いても、
晒してしまえば、
それで死んでしまう。
次の瞬間には、
なにも書けていない気分。
気が付けば、
また死体を漁って、
屍書き、

 ....
寝っ転がってると殻に当たった。
殻の向こうでは大きな嘴が、
こつこつと、
ぼくを喚んでいる。

ごめん。
午後の昼寝には、
少し遅れてしまいそうだ。

 ....
読まれて落ちる卵には、
きっとわたしの顔は付いていない。
だからどうぞお好きなように、
割って食べてくださいませ。

わたしの伺いしらぬ、
卵でございましょう ....
穴を開けて、
愉しんでいる。
穴の向こうには、
ぼくの目を見て愉しむきみ。
相思相愛って奴だね。
セックスしよう。
淫らになろう。
誤解でも曲解でも、
 ....
悪い子は見つからないパパにもママにも見つからないぼくは悪い、






押し入れの中は宇宙だから漂う星たちは涙じゃない。



膝を抱えて星座に ....
出木杉くんが主役だったら「おはなし」にならないのび太はのび太。



おまえの悲しみはおれのものだからなんでも言ってくれ剛田武。





ヒロイン ....
「ひとを殴るって、
 どんな感じ。」

リイは変な女。
いつだって変な女。
いつも変なことを訊いてくる。
いつもおれにばかり訊いてくる。

「楽しい。
 ....
あの夜、
ケタの顎を蹴り砕いたこと、
今でも後悔していない。
いつも間違いばかりしていたけど、
あれだけは後悔していない。

ああしなければ、
ケタはまた ....
教室に戻ると、
机がなくなっていた。
みんなぼくに背中を向けて、
くすくすと笑っている。
すごく笑っている。
いつもの光景。

誰かが振り向いた。
なに ....
ひとつのポケットにふたつの手を入れあたたまったふたり雨の日。




雨の日にはくりくりになる。
きみの髪くりくりするのが好きだった。


怒られるの ....
黙っているだけで、
聴こえてくるよ。
こんにちはこんにちは。
ことばさん。






道路工事の音リズミカルどどどどどど土曜日にはしないでね。
 ....
「太陽を見たことがない。」
きみはそう言って、
ぼくは太陽の話をした。
きみはそれだけじゃ満足しなくって、
だからぼくは旅をして、
色んな太陽を見て回ってる。 ....
地球の重みも痛みも我に極まれり重力うなぎ喰らう夜。



蛍光灯冷蔵庫テレビハードディスク高周波四重奏団。




冷蔵庫に入れた頭痛を被り耳鳴りやり ....
積もる話もあろうから雪が止むまで話そうか暖まろうか。





「きみからふって、
 ぼくからつもった。」
そんな雪の日だったね。
別れの日。

 ....
蒲鉾がなくなったので、
あたしは買いに行く。
近くのスーパーは深夜まで開いている。
あそこの練り物はコンビニのよりも美味しい。
そう彼が言っていた。
自転車に ....
気が付くと、
また曖昧なものになっていた。
前回はあいまいで、
その前はアイマイだった。
…ような気がする。
これもまた曖昧である。

曖昧なものになった ....
キミを愛してるの「ミ」はきっと"E minor."
どれからはじめる?。
ドレミから?。




砂浜に、
五線譜引いて、
別れた ....
傷口に口づけ。
(塩を舐めて、)
どれぐらい痛くして欲しいの。






沈黙には沈黙。
出したくなったら出してもいいのよ。
口の中。


 ....
水面の戯れ水紋の喘ぎ。
乱れる波、
果てるを知らず。


満たされし満たされぬ果て、
月に焦がれて肥ゆ波高く。
悲しの海。






別れ ....
妻が子を産んだ。
女の子である。
わたしの子ではない。
山神さまの子だと妻は言う。
山神さまの子は妻に似て、
肌が白い。
むずかると、
白い肌を紅くして泣 ....
不確かな憂鬱が胸を撃つ。
交差点に逃げ場はない。
誰にもだ。






長靴を履いて雨の上を歩く、
いつもこうやって泣いているの。



 ....
わたしの妻は冷たい。
どれぐらい冷たいのかというと、
夜中に妻の躯の冷たさで、
飛び起きてしまうほどである。
そんなとき妻に触れていたわたしの部分は、
軽い凍 ....
ドル箱という箱を見たことがないのですが、
それは米国製の米櫃でしょうか。



「おとといきやがれ!。」
ということは、
先日お伺いした時には、
もう了 ....
雲は遅刻したけれど青空は遅刻しなかった晴れのち曇り。



曇のカーテン薄いから、
向こうが透けて、
青い影。

ぐうん空魚が、



ほわわわ ....
かおるさんのPULL.さんおすすめリスト(208)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_冷酷を書く。_」SATP.Vol.10,- PULL.散文(批評 ...2*07-3-31
「_ひだまりひまわり。_」- PULL.自由詩10*07-3-30
「_草原の教室。_」- PULL.短歌6*07-3-30
「_蠢く土。_」- PULL.自由詩9*07-3-29
「_ぬくりもこ。_」- PULL.自由詩11*07-3-19
「_流木。_」- PULL.自由詩16*07-3-16
「_詩体。_」- PULL.自由詩4*07-3-15
「_卵の午後。_」- PULL.自由詩3*07-3-15
「_詩卵。_」- PULL.自由詩9*07-3-15
「_見世物。_」- PULL.自由詩7*07-3-14
「_押し入れの中は宇宙。_」- PULL.短歌13*07-3-13
「_ドラえもんだってつらい。_」- PULL.短歌9*07-3-12
「_リイ。_」- PULL.自由詩13*07-3-9
「_ケタ。_」- PULL.自由詩15*07-3-8
「_おれ。_」- PULL.自由詩8*07-3-6
「_雨後のふたり。_」- PULL.短歌14*07-2-18
「_おやすみさん歌。_」- PULL.短歌9*07-2-16
「_きみへの太陽。_」- PULL.自由詩12*07-2-13
「_無音弦。_」- PULL.短歌7*07-2-12
「_春待草。_」- PULL.短歌4*07-2-10
「_蒲鉾と犬と、月。そしてあたし。_」- PULL.自由詩8*07-2-9
「_曖昧なわたし。_」- PULL.自由詩8*07-2-9
「_きみへのミ。_」- PULL.短歌5*07-2-8
「_っくす、のきずぐち。_」- PULL.短歌4*07-2-8
「_水交。_」- PULL.短歌10*07-2-7
「_つめたい家。_」- PULL.自由詩12*07-2-6
「_くつはいつもはだし。_」- PULL.短歌7*07-2-6
「_つめたくて。_」- PULL.自由詩10*07-2-4
「_はてなくん。_」- PULL.自由詩14*07-2-4
「_晴れのち曇りで、さんさんさん。_」- PULL.短歌8*07-2-3

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