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右足の甲に落ちた水滴が
全身のわずかな震えを止めて
律儀な夜は昼となり
見知らぬ今日が明るみにでる

私の琥珀色の影は
夢遊病のような顔つきで
あなたの記憶のどこかに
住 ....
文字なくたって
言葉なくたって
作るのよ
詩を

それは心臓の
真隣にぶらさがる
果実

皮膚の内側に
腫れている

熱くて
痛くて
しょうがないんだ ....
薄いピンクの
霊安室に
寝そべった
わたくしは
脇に挟まれた
ドライアイスが
あまりにも
ここちよいので

朝食から
夕食までの
普遍的
日常を

付加疑問的に
考え直す ....
わたしの
内臓に
広がっている
四次元の宇宙に
向かって
こんにちはと
声をかけると
いつぞやの
バービーが
ケンとともに
儀礼的挨拶を
返してくれた

ありがとう
こちら ....
あー 肉なんて焼かないでそのまま生で食べたい
両手で掴んでむしゃむしゃと立ったまま食らいたい

そこら辺に生えてる草も食べたい
元気そうな深緑を引きちぎってむさぼりたい

服なんてもう着な ....
安堵のため息

普通の昼 普通の夜

交差している意識

2000年 夏

 ....
バラ色の土を 見たことないあたしは
その匂いを 想像してみることがある

アフリカ アフリカ

女たちよ

あなたたちの
悲しみは
あたしのと同じ?

寂しい月が光る夜

開 ....
粘膜が溶けるほど喉が乾くから
水が細胞に染み渡る音が聞こえる

心痛み眠れない12夜があってこそ
朝の光の中で微笑むことができる

美しいト音記号が
悲しそうなヘ音記号の上に成り立つよう ....
月よ
明るい夜にしてくれないか

昼と見間違うほどの
白い明かりで照らしてくれないか

わたしがそっと
吐息を洩らす瞬間を

にぎやかなその光で
包んでほしい

そうして
で ....
君がベージュの毛布にくるまって
あざらしの出産をテレビで観ている

そしてその横顔をぼくは見ている

ぼくを見ていない君は
ぼくの知らない女のようだ

横顔は画面の光に照らされて
君 ....
 わたしのからだをみて

 よく覚めたその目で
 
 きのうできたばかりのほくろ
 乳房の産毛 透明色
 幸福なときに見え隠れする
 目じりのしわ
 いつかの傷 主張している
  
 ....
 突然 その蝿に
 死の機会が与えられた

 蝿が期待していたより
 時のひとかけらほど早く

 ほこりまみれの教室を
 最後の舞台に選び

 その無数の目で
 一千個の慈悲深い
 ....
聞いてあげるわよ
話ぐらい

ポケットの中の
ハンカチを出して
ため息ついて
情けない姿ね

表に飛ぶ蛾の
失笑を買ってる

元気を出して
明日は悪いもんじゃない

お財布 ....
つまり詩というものが
人類を語るためのものならば

骨髄の中に
血液の中に
どさくさに紛れて
流れているお猿さんを
見つけるためのものならば

女は詩を作り得ない

女は女である ....
こしごえさんのむらさきさんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幻雨- むらさき自由詩5*06-6-16
イカレ女の理由- むらさき自由詩3*06-3-10
霊安室における付加疑問- むらさき自由詩4*06-2-28
玄関先における想像- むらさき自由詩3+*06-2-7
回帰(to_tell_you_the_truth)- むらさき自由詩6*06-2-6
_手を伸ばせば髪にふれることができる距離の間に横たわるもの- むらさき自由詩2*06-2-1
アフリカ_アフリカ- むらさき自由詩4*06-1-20
シンメトリックな世界- むらさき自由詩2*05-11-30
冬の寝床- むらさき自由詩7*05-11-23
気づき- むらさき自由詩4*05-11-7
からだ- むらさき自由詩3*05-11-5
- むらさき自由詩3*05-10-25
A_Rose_on_the_Counter- むらさき自由詩2*05-10-20
女と詩- むらさき自由詩5*05-9-13

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