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木がいさぎよく裂けてゆく。
節目をまばらに散りばめている、
湿り気を帯びた裂け目たち――みずの匂いを吐いて。
晴れわたる空に茶色をばら撒いて、
森は、仄かな冷気をひろげる、静寂の眩暈に佇む ....
ひかりをふところに浸す、
みどりのまるみが、いのちの数式を
一面につめこんだ、
萌え上がる、眠れる森に、鬱蒼と、
うすきみどりを染め上げて。
満たされた隙間を、みずいろの風が、繰り返し、
....
凍りつく落日が、煌々と浮き上がる、
退廃の翼が燃えている丘陵地帯を
毅然としたまなざしが、顔を引き攣らせて、
走り抜けてゆく。
夜ごと、記憶の手帳に書き加え続けた
凛々しい言葉は、荒れ狂う午 ....
たえず流れゆく虚飾で彩られた十字路たちの、
過去の足音が、夜明けのしじまを、
気まずそうに囁いている。
燃え上がる水仙の咲き誇る彼岸は、
すでに、水底の夢の中に葬ってある。
落下する時を ....
どんよりとした鉛色の雨が、わたしの空洞の胸を
突き刺して、滔々と流れてゆく冷たさが、
大きなみずたまりを溢れさせている。
みずたまりには、弱々しい街灯の温もりによって、
歪んだ姿のわたしの言葉 ....
見送るものは、誰もいない。
錆びれゆく確かな場所を示す
冬景色の世界地図を
燃やしている過去たちが、東の彼方から孤独に手を振る。
知らぬ振りをする眼は、遥か反対を伺って、
不毛な距離をあらわ ....
あの西の空を埋め尽くす枯野に
鶴の声がきこえる砂漠を描くあなたは
役目を終えた旅人のように 晴れ晴れとして穏やかです
静まりゆくあなたのその瞳をたたえる 夜のみずうみは
いま 爽やかな風 ....
あなたがいて
華のようなあなたがいて
あなたが動くと、わずかにか ....
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葉leafさんの前田ふむふむさんおすすめリスト
(9)
タイトル
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カテゴリ
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日付
森の心象___デッサン
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前田ふむ ...
自由詩
25*
07-3-17
森の断章——デッサン
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前田ふむ ...
自由詩
21*
06-7-9
仮面の舞踏
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前田ふむ ...
自由詩
15*
06-5-7
いのちの情景
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前田ふむ ...
自由詩
14*
06-4-19
冷たい春
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前田ふむ ...
自由詩
18*
06-4-16
喪失—失われるとき
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前田ふむ ...
自由詩
12*
06-4-12
子供たちのバラード____デッサン
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前田ふむ ...
自由詩
10*
06-3-30
美しい残像________________________
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前田ふむ ...
未詩・独白
10*
06-2-28
無題
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前田ふむ ...
自由詩
5*
06-2-5
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