すべてのおすすめ
「並んだテールランプ
 漁り火のよう
 空はくれてやる」

「地味な色の饅頭は
 もういいや
 飴を噛んで夜を待つ」

「諦めの早い男
 高望みする女
 手を離せば知らない人
  ....
危険です
右斜め前方から中学生らしき人たちが三人接近中です
ポストの中に珍しい爆弾が仕掛けられているので危険です
でもそれは本当はポストではなく冷蔵庫なので危険です
危険です 危険です
両開 ....
オミオツケが欲しい、と
書いて送ってみる
あなたと
繋がりたい 繋がりたくない
そのどちらでもない
たくさんの予感を箱に詰めて

送ります

その予感にあなたが手を触れる

その瞬間に消えずに残る

そんな予感を確かめたいのです
私を含め、消えた人格たちが
小さな箱の中で
仮面パーティーを開く

いなくなった私に問いかける
今さら仮面など
必要なのだろうかと

いなくなった私が答える
どちらにしても
私はも ....
                    
あなたがいて
華のようなあなたがいて
あなたが動くと、わずかにか ....
さあ
南天
この冬にまだ緑を纏わせて
あなたがいることを知ろう
私が知るあなたというのは
この時節まだ凍てついているはずだが



離れても
違う名を与えられることなどなくて
冷 ....
満月が近づくと空気が変わる
だから空を見なくてもそれがわかる
うつむいて歩くと足音が遠のき
夜はいつのまにか
重くなっている

みやみや
絵葉書の風景のように
闇が美しく固定さ ....
空がまだ青かった頃
王国は細く
鉄塔がその役目を終えてなお
行くあてなく錆びていくように

東の空から鳥たちがやってきて
羽を休める場所を見つけられない
王国は
気づかれずに
そのよ ....
一つ信じたら
一つ青い花が咲きます

しばらく想いをめぐらすと
こんぺいとうのようなその花は
かりんかりんと崩れます

一つ夢みると
一つ青い花が咲きます

何かを始めようとすると ....
青い空気をかきまぜる

そんな時がきたのです

時は夕暮れ
ヴォリュームを下げるように
スイッチを回すと

青は静かに濃くなりました


青い空気が動きだす

そんな時がきた ....
まだ1ページ目にもたどりつかないのに
栞ばかりコレクションしてしまった
迷子のアリスです
時計ウサギの隠された秒針が
すごくかなしげな顔をしているよ
表紙にはいつだって
スカートをはさんで ....
またきたね、匂う夏が、
むせかえる、草叢のにおいのなかで、
ぼくらは、呼吸をする

過剰な、色彩の、
この、感情の、渦に、巻かれ、
色をもたない、ぼくらは、
草色に、染められてく

 ....
何年も
荒れはてていた庭に
野菜の苗が植えられ
植木鉢の
マリーゴールドが置かれた


母と父が水をまいて
コンクリのように
馬車道のように押し固まった土を
いくぶんか、柔らかくさ ....
黄色の傘がルーレットのように回り
答えを落としていった

ぽつんぽつんと落ちてゆく答えより
回る傘の鮮やかさにみとれていた

色のない答えが静かな雨に溶けてゆく

黄色の傘が警告ランプ ....
 
 
 

 
チアの髪だった  
耳の 
曲線は 
何百年の病だった 
貝殻をあわせてみると 
二輪車の棲んだ 
浜辺に 
いる
体温と同じ温度のことばがほしくて
私は冷えてゆく

冷たいことばが風になり
人は一瞬目をそらす

体温と同じ温度のことばがほしくて
私は枯れてゆく

乾いたことばが砂になり
人は一 ....
砂浜になぜか
まるのまま打ち上げられたりんご
いつからあるのか
りんごはなかば透き通っている


食べたらひどくだめそうなのに
僕はそれを舌にのせる
のを逐一 想像する
おいしい ....
消えてゆく瞬間に目を開けると
そこは青い草原で
私は少しずつ目を覚ます

私を溶かしたものの正体を
忘れることで
私は再び瞬きをする

また少し色が変わった

青い草原で
溶けて ....
「念力俳句」をエキサイトテキスト翻訳で日→英→日翻訳したものです。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=30897

1. 念力
それは変の念力のYuk ....
下り坂は
南を向いていて
西に緩やかなカーブを描く
早朝
陽の当たる坂道を
桜並木のある坂道を
幼い彼は箱を抱えて歩いていた
簡単な恋をしていた
簡単な悩みもあった
け ....
始まりと終わりは少し似ている

そんなことばをつぶやいてから
4年の月日が流れていた

あの春

予期せぬ始まりに出会って
私は終わりというものを知った


終わりと始まりは少し ....
ささやく声が空気を揺らす

消えてゆこうとする白い空気の鼓動

伝えることを止めた白い空気の残像


ささやく声が空気を引き寄せる

薄まってゆこうとする白い空気の躊躇

流れる ....
水色の箱に雪が降る

白い箱から遠ざかり
気付くとそこにあった水色の箱

積もった雪の幻影が
白い箱を思い出させる

水色の箱に雪が降る

自ら発する温もりが
雪を溶かしてゆく水 ....
この無限の宇宙の一点で
この無限の時間の一点で

君は
失われた

きつく抱きしめた
ぼくの腕の中で

ぼくは
あの特異点を探している

漂いながら探している

この無限の ....
箱を思い出してみる

あるはずのない出口から
いとも簡単に私は
抜け出し

あるはずのない入り口を
きっともう私は
見つけられない

箱を思い出してみる

それは
美しいもの ....
ゆっくり、透明に近づいてゆく。
ぼくらはそうやって生きてきたが、
それは多くの聖職者にとっても
共通の宿命だったのかも知れない。
ぼくらにとって神々しい《何か》が
ぼくらの感覚を奪ってゆく。 ....
砂丘であなたに会いたかった
あなたの足をつかみたかった
行き倒れる寸前の
砂に埋もれたあなたの足を




谷であなたに会いたかった
あなたの骨を接ぎたかった
花をとろ ....
破壊する明日へ続く自動ドア

ため息一つの重さで
音もなく扉は開く

誰だってそんなところに
立ちたくはないけれど

ドアは静かに開かれる

私は今
どちら側にいるのだろう

 ....
せつないね 水の音
世界が 少し へこんで
水の音
くすり指 井戸で ひたせば
風が 吹く 家


宿題を ぱたんと 鳴らして
水の音
よるが 窓から やってくる
遠くの 森で
 ....
葉leafさんの未詩・独白おすすめリスト(34)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
断片- ピクルス未詩・独白10*07-9-6
勝訴- たもつ未詩・独白16*07-3-19
恋情- フユナ未詩・独白306-10-14
贈り物- mayaco未詩・独白106-5-17
仮面パーティー- mayaco未詩・独白106-4-15
美しい残像________________________- 前田ふむ ...未詩・独白10*06-2-28
しとねはさらに美しい目をして- フユナ未詩・独白7*06-2-25
みやみや- いとう未詩・独白1106-2-16
はじめての王国- いとう未詩・独白905-12-29
一期一会- mayaco未詩・独白4+*05-10-25
動き出す青- mayaco未詩・独白305-9-22
表紙のゆくえ- なつ未詩・独白3*05-9-15
- 青色銀河 ...未詩・独白1105-7-11
初夏の庭- フユナ未詩・独白8*05-6-24
黄色の傘- mayaco未詩・独白205-5-12
さざ波- ふう未詩・独白2*05-5-10
体温- mayaco未詩・独白205-4-26
殺伐にいたる病- フユナ未詩・独白10*05-4-25
青い草原- mayaco未詩・独白205-4-16
念力俳句_日→英→日- 佐々宝砂未詩・独白205-4-16
陽採り- クローバ ...未詩・独白10*05-4-10
ループ- mayaco未詩・独白205-3-23
ささやく声- mayaco未詩・独白205-3-5
水色の箱- mayaco未詩・独白305-2-25
特異点- 043BLUE未詩・独白305-2-22
容器- mayaco未詩・独白3*05-1-11
航路- 青色銀河 ...未詩・独白305-1-5
正当防衛- フユナ未詩・独白10*04-10-25
自動ドア- mayaco未詩・独白204-10-8
水の音ノート- 青色銀河 ...未詩・独白404-8-30

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