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そのころの
ぼくの悲しみは
保健所に連れて行かれる猫を
救えなかったことで、ぼくの絶望は
その理由が彼女が猫は嫌いだからという
自分というものの無さだった
ぼくの諦めはその翌日も同じように ....
こツン、と
硝子戸がたたかれ
暗い部屋で生き返る
耳鳴りがしていた
からの一輪挿しは
からのままだ

幼い頃、祖父が置いていた養蜂箱に
耳をあてたことがある、蜂たちの
羽音は忘れたけ ....
丹後富士の頂へ
うろこ雲が巻き上げられていくと
明日は雨が来るといつか聴いた
あれはだれの言葉だったのか

町を歩く人びとは明日の雨を思い
空を見上げることはないようで
誰もが今を足早に ....
松岡宮さんの帆場蔵人さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
日々- 帆場蔵人自由詩418-11-21
耳鳴りの羽音- 帆場蔵人自由詩4*18-11-14
伝えられてきた言葉- 帆場蔵人自由詩5*18-11-11

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