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細倉鉱山は
日暮れにどこかへ通じていく。
無人の坑道の先にあるのは
 ほんとうの地名か
親しい人のまぼろしか。

 夜,蔵王の山陰に
たよりない記憶はのみこまれ
 吹き越す風に
   ....
液性大気のなかに
光はあまりすきとおってしずんでいて
見え方がおかしい。
あの貯水塔は私を見ているようだし
とおくで杉が一輪の花のように噴きだしている。

(ほんとは何処も真っ暗なのに)
涙する者は
死んだあと

青いかなしみとなって
宇宙遠方の

つめたいの霧のなかを
何かを考えてるふうに 歩き続けます


ひとが何光年もの希薄のなかを
さまようはずは ないです ....
夕日が奏でるのは
次の世界へと わたり響く調べ

もろびとの想いは 影にひかれ
終わりの彩りへと 去ってゆく

しかし まだ
 呼ぶ声がある
 呼ぶ声がある

愁いと憧れに染まる  ....
岡部淳太郎さんの朝倉キンジさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
裏奥羽- 朝倉キン ...自由詩8*05-6-6
トマトの輪切りのようにここは時間の輪切り- 朝倉キン ...未詩・独白505-4-11
冬空の通信- 朝倉キン ...自由詩1605-3-24
日没の永遠への収束- 朝倉キン ...自由詩605-3-23

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