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ブルー問ふ京の都の古家ぬけ落ち込むぼくに空指しながら
麗しき姿であれどきみに問ふ如何なる意図や人魚の胸像
高速の指の運びに混ぜられてゆく鍵盤ももはや灰色
「色たちが心中し ....
八月の暦に耳を押し付ける少年いつしか海原のうへ
生い茂る真緑の原に埋もれゆく廃工場に響け恋歌
遠回りで帰る夜道に横たわる近道えらびし野うさぎの母
飛行機を追うてふもとの村 ....
われ先にわれこそ先にと同じ日に蒔かれた姉妹の朝顔の咲く
狩りそして狩られることの無き国の王女の不在のごとき静けさ
水中を沈みゆくバス、運転手、乗客らみなほほえむ夏日
コン ....
A型のあなた翼を折りたたみ夢の背中へ落下してゆく
B型のあなた昆虫採集を投げ出し籠の中で寝ている
C型のあなた視界に映る朝こことは違ふ世界の夜明け
O型のあなた肯定し続け ....
エジプトに眠る少年少女らの夢であるかもこの世のすべて
着物から覗くあなたの白い脚 幽体離脱の感覚を知る
水色の街へと渡る鉄橋の錆びた思い出ながれゆく河
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目を閉じて目を閉じないで目を閉じてそんな器用な真似はできない
手応えを感じているの?ラケットにガットも張らずに打ち返すきみ
舌を出し振り返るきみほらそこに妖精みたいな花が咲いてる
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