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きゆうううううううがががががが
せまいせまい毛布の中で
かたまった感情を
溶かせ・とかせ

すれちがうことも
無心でおいかけるのも
からだがなければ
この下肢、裸足
つめたい

 ....
霧のエニグマ
降り停まり 指に纏え

…………………………

空に掴んだ
君の手を 僕は妬む

…………………………

霞み疲れた
恣意的な 下卑るソウル

………… ....
室生犀星の『我が愛する詩人の伝記』を読む。
その中で、立原道造のことを次のように書いている。
「彼は頬をなでる夏のそよかぜを、或る時にはハナビラのやうに撫でるそれを、睡りながら頬のうへに捉へて、そ ....
この日ごろ、季節の風が吹くように、ふっと立原道造の詩のきれぎれが頭を掠めることがあった。背景には浅間山の優しい山の形が浮かんでいる。白い噴煙を浅く帽子のように被った、そんな山を見に行きたくなった。
 ....
おへそに つめをたてて
ぎゅっと押す
ざらざらとはみ出してゆくのは 宵の空
じいんとしていて
冷たい

暖色の
とうめいのふくろのなかに
とけては完結 してゆく
線路の上 やねの ....
投書がきた
「5時をまわっているのに
 電気が点いているとは
       なにごとだ」

そう
僕らのしていることは
血税で支払う電気代ほどにも
何にもならない
のかもしれない
 ....
花瓶の中の水曜日は
ゆっくりとながれてゆく
水のように透き通って
ざらついた日々が
回覧板にぶらさがってる


今はビニールの袋に音もなくおさまっている
でもそれも
ちりぢりになった ....
俺らは
先生がもうすぐパパになるなんて知らなかった
九日は先生休みで
生物の時間潰れちゃって
そしたら代理の先生が教えてくれて
どうしようもなく慌てちゃってさ
どうするどうするって
別に ....
草や葉や花の蕾が香る午後
六月の雨に空気は濃さを増している

植物の吐息が混じった空気が
血中に入り込み
くすんでしまった細胞を浄化すると

かすかに残った本能が
脳裏に囁くので
 ....
ジンジャーエイルでいいです
知ったかぶりして注文したら
それはどんな味がするのかな
一杯回してくれないかね

亡くなったお祖父さんに冷やかされた

お祖父さんは
お酒が好き ....
動物プランクトンの一種に、ブデロイドワムシという半透明の虫みたいな動物がいて、この子たちはとてもすごいのよ。この子たちはね、セックスをしないの。ていうか、メスしかいないからセックスできないのね。それま .... 子供の頃
粗大ごみ置き場があったんだ
いまは粗大ごみをすてるのにお金をはらわないといけなくなってるけど
あの頃は金など払わずなんでもぶち込んでた

粗大ごみ置き場はぼくらの基地でもあった
 ....
    ライラックの関節
    樹脂の花
    石鹸の羽
    咲き誇る



    手も足も
    沼のもの
    たたきつけられる煙


  ....
小学校の帰り道に
沈みきれない太陽がぽつうん
首に掛けるゴムヒモの汗
それは
犬がどろんとしていた路地裏でのこと

赤い屋根の家
ベランダでは太陽を
無口な少女がじっと見ていま ....
白い月が 
秋夜に はためく

この道は いつか
きた道

稲穂の
先に光りは
灯り

実る
真白き
宝石
かんで

川下り

柳の木

彼方がつくった
伽 ....

ひゅうるうるう

風がなった

うーともないた
マンションの中にいる少し苛立つ僕に
窓から

風は声に聞こえる

今日彼女を後ろに乗せて
あるいは
かわりばんこに
新 ....
僕は恋の中で
生き直す
日々は
単なる
日々に近く
遠い
ひびわれた
地表から
静かに
氷であった水が
ゆっくりと
溶けて流れる


べり
皮に滑りおつ
ように
 ....
何度時計をなくしただろう
その度、親や恋人に申しわけなくて
三時間部屋の隅で膝を抱えた

それでも時計は与えられる
ベルトを見て身が凍ったのを隠し
頭を下げて受け取る

ベルトを締める ....
 あたしの背中を
汚して飛び去った
アゲハ蝶

全て濡らして
アゲハ蝶と
あたしの顔を見て笑う
あなた

あたしの胸に
未だに止まっているアゲハ蝶
夏の日差しがあたしを照りつける ....
真実ってやつは意外に恐くはありませんから
奥さんそんなに心配なさらないで
どうか思い切って身を任せて
まんまるの球におなりなさいな
なあに恐いばかりが鬼じゃありません
ときには家事のことなん ....
上手く眠れないままの空が白み始める。轟音
で走り去る獣たちもわずかで、その咆哮にも
ためらいが見える。廃墟の影に潜む小人たち
は闇が消えていくに連れ恐る恐る顔を覗かせ
覗いた顔を逆に覗かれ ....
魂の一粒を失ったひ
そらがうみを吸収した
愛したそらも愛したうみも
愛の意味も変わり果てたのに
同じ青だけで泣いているのか

魂の一粒をうしなったひ
夜と朝とが入れ替わった
流れ いき ....
記憶の ぬくもりが
朝のラインに 並びます
いくつかは やわらかく はじらい
いくつかは つめたく ゆるされて

/濡れた空に 水の旗が ゆるやかに たなびいています/



それで ....
夜になると
魚は目を閉じて
消えていく泡の行く末を思う
消えていく
自らの姿に思いを馳せ
静かに
目を閉じている

夜になると
魚は目を閉じて
自らの見ることのなかった風景を見 ....
すすんでゆく先には 
行間が待っていて
いつも 立ちどまってしまう


深呼吸、する 
 ( ふかく、ふかく、吸って、
 ( ゆっくり、ゆっくり、吐いて、


ふりかえる
ふりか ....
くもり。非常階段へ続くベランダからは大き
な白いビルが見える。本当は白ではなく薄く
濁っているそのビルの外壁には大きなヒビが
いくつか、ひとつ、ふたつ、崩れ落ちるよう
な気配。ジェニファーの俊 ....
(ぽとり)

点滴1本3時間

(ぽとり)

ペンとノートがあったら詩の一つでも書けそう
だけど悲しい詩になりそうだから書かない

(ぽとり)

透明なビニール容器から
半透明 ....
さいとういんこさんのお腹は大きい
大きく膨らんでいる
さいとういんこさんの子供が大人になる頃
僕はもう59歳だ
それまで生きているかどうかわからない
生きているつもりもないし
自信もな ....
 
 
 
 
 
 
高く高く突き抜ける比翼に 
いくつもいくつもの夢を見た 
閉じる前に輻射する粒子の 
ドミノに分離する輪郭の呼応の
劣勢の瞼に諭す残像に相応の祈りを 
そ ....
寝床につく一歩手前で
眠ってしまった鈍色の子ら
夢のなかに置き忘れてきた
好きで好きでたまらないものを
とんでもない寝相のままさがしにいく



めざめてはねむり ふえてゆ ....
たちばなまことさんの未詩・独白おすすめリスト(44)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ものとおもいで- 唐草フウ未詩・独白5+*07-11-17
断片756- ムラコシ ...未詩・独白3*07-8-1
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ひとよ_昼はとほく澄みわたるので- yo-yo未詩・独白4*07-6-15
かんきつのよる- はな 未詩・独白7*07-2-22
別腹_4_(カップ麺)- AB(な ...未詩・独白3*06-12-5
冷たい花- はな 未詩・独白10*06-11-21
メンデルちゃん- 士狼(銀)未詩・独白1106-11-20
サバンナの雨- マッドビ ...未詩・独白2*06-6-11
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ノート(32Y・1.12)- 木立 悟未詩・独白405-10-22
夜が生まれる- セキラボ ...未詩・独白305-9-18
柳川- 什蔵未詩・独白6*05-9-17
水色の世界- 石川和広未詩・独白9*05-8-26
- 石川和広未詩・独白4*05-8-22
即興・・・TSDT- 木葉 揺未詩・独白4*05-8-10
_蝶と背中- つぐこ未詩・独白4*05-7-26
まんまるにおなりなさい- 青色銀河 ...未詩・独白605-7-20
天敵のいない八月- いとう未詩・独白14*05-7-20
魂の残りの粒- 第2の地 ...未詩・独白705-7-3
小箱のなかで(二)- 青色銀河 ...未詩・独白405-6-29
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すくらっく、すくらっく。- いとう未詩・独白9*05-5-25
やっぱり悲しい詩になってしまう- ベンジャ ...未詩・独白15*05-5-24
さいとういんこさんのお腹が大きい5月22日- いとう未詩・独白1505-5-23
ランウェイ04-05- ふう未詩・独白4*05-5-11
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