すべてのおすすめ
草木が色を変える速さで
過ぎ去ろうとする四月
桜前線はまだ北上を続けているのだろうか
何かを引きずるようにして後ろ手をのばせば
はっきりと感じられる
温度がある
それは
得たもの ....
1
散文の中のたったひとつの言葉が
真夜中の舗道におちている
2
少女は水色にあこがれて
家出をしました
3
向日葵のことばについて研究中なのだが
どなたか向日 ....
ばばちゃんが死んだ日のことは
よくおぼえていない
朝、いつものように食卓についたわたしに
ばばちゃんは何か話しかけた
たあいもないことだった
と思う
しかし あきらかにその言葉は
....
他の女と遊んでるとすぐに怒って
そのくせ
中指を突っ込んでやると
悲しそうな声をあげながら
すぐに抱きついてきた
寄ってくる女を全部食ってた頃の話
たぶん好きじゃなかったと思う
包丁 ....
先生、
ぼくのお兄ちゃんが
このあいだ死にました
ぼくのうちは
3人兄弟です
全員男です
まん中のお兄ちゃんが
死にました
名前はゆうごです
ぼくは「ゆうごちゃん」と
....
呪文をおしえてください
あのひとまで、とどくような
たとえ とどかなくてもいいとさえ
思えるような
わたしを消してしまえるほどの
それは
風にも似て
耳もとをとおに過ぎてから気づく
....
薬を包んだんです あなた
いつも手からこぼれようとするので
私はいつも
飲み込むのに一苦労します
優しく言いくるめて 夜
撫でながらオブラート
カーテンが見ないようにしてるから ....
遠く、遠く、遠い場所で
何かが揺らめいている
ように見えるんだ
そして消えるんだ
追いかけないんだ
そこにいるんだ
交接、の前の
寂しさが好きだ
触れる直前の、一瞬の孤独
....
きれいな空があることを
忘れたくなかった
雨が降るのを
空が落ちてくると言った 僕は
落ちてくる空を見たことはない
びしょ濡れになってもいい
見上げた空がきれいであるこ ....
初めて見かけたのは午後6時
センター街の陰でうずくまり
待つことを放棄しながら
背伸びをするリップスティック
名前は知らない
まだ明るい
これからの夜
1人でいる子を狙うほど ....
深夜
血を吐きました
世界が
美しくなりました
君には秘密にしておきます
部屋の中は君の寝息でこんなにも静かなのに
テレビの中では相変わらず人が死んでいきます
閉じられたブライン ....
美人の母をもちたかった
美人の母をもちたかった
母は美人でもなければブスでもない
母は書道の師範の免許を持っているが
教養がなかった 尋常高等小学校しか
で ....
あ、気付いちゃった?
こんにちはどうもぬけがらです。
もう、どうしようも無い位に抜け殻な訳ですよ。
どのくらいって言うと、もうすっからかんなんなくらいですよ。
どう?いいでしょ?
え ....
さるすべりすべり落ちるあの
寝姿の
視線に匂う
密約の
触感の
柔肌
(とは使い古された)
僅かな湿り気の
伴う
触れる
瞬間の
うなじの
過敏な
さるすべりすべり落 ....
たちばなまことさんの未詩・独白おすすめリスト
(44)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
春のアンカー
-
ベンジャ ...
未詩・独白
3*
05-4-30
ことばの軽さ
-
青色銀河 ...
未詩・独白
2
05-4-30
ばばちゃん
-
望月 ゆ ...
未詩・独白
7*
05-4-15
あけみ
-
いとう
未詩・独白
15
05-4-8
かきフライ
-
043BLUE
未詩・独白
34*
05-4-4
空と足音のあいだ
-
望月 ゆ ...
未詩・独白
7*
05-4-3
オブラート1包
-
ふく
未詩・独白
4*
05-3-26
セックスの話をすると腕が痺れるのでセックスの詩を書こうと思う
-
いとう
未詩・独白
12*
05-3-2
空と大地の間で交信する
-
ベンジャ ...
未詩・独白
7*
05-1-30
渋谷。リップスティック。14歳。
-
いとう
未詩・独白
13
04-12-28
こんな夜に死んでいくのかもしれない
-
いとう
未詩・独白
24
04-12-28
美人の母をもちたかった
-
天野茂典
未詩・独白
4
04-12-1
抜
-
炬燵
未詩・独白
1
04-11-27
百日紅
-
いとう
未詩・独白
8
04-11-21
1
2