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いつか許せる、と言った口を蹴り上げる。いつも時間がこまかい刃を持っていてちりちり削っていく、形がかわっていく。たしかにわたしはいくつもの呪いをかけたと思う。うすべったくて温かい呪いだ。それはとっくにわ ....
薫るほど咲く街を見下ろして今
できればあなたを失いたかった
排気口からとめどなく産まれる風船。バスの行列、タイヤをラメで塗る。
正方形の庭、日付のないカレンダー、海。
「もう一度最初から話してくれませんか?」
髪の毛を耳にかけるしぐさ、紫色の砂。ポリカー ....
ここいらへんでは氷柱はみられない。駅前のマンションの前に、水のあがらない噴水(池でもないし、あれってどういうつもりだろう)があって、冬のいちばん底になるとようやく薄く氷が張るくらいだ。
部屋のな ....
とても簡単に すべては失われ
冬の窓ガラスのように
冴え冴えと濡れて光った
街そのものだ
と
あなたが評した私
夕暮れの折 裂いた柘榴から
流れる血を見ている
けれど本当に
私がここにいるのか
判然としない
ビルを倒し 空を割り
海を干上がらせる
気持の強さに反して
指先ひとつも
動か ....
辞書を捲る指が
陽をうけて透けている
あなたの顔を忘れ 声を忘れ 名を忘れ
それでも愛を覚えている
髙任勇梓 Takatoh Yujiさんのはるなさんおすすめリスト
(7)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
メモ(蹴り上げる)
-
はるな
散文(批評 ...
5
25-2-4
まち
-
はるな
短歌
4
25-1-29
ラメ付きバス
-
はるな
自由詩
2
25-1-17
メモ
-
はるな
散文(批評 ...
2
25-1-15
とても簡単に
-
はるな
自由詩
5
25-1-14
柘榴
-
はるな
自由詩
6
25-1-11
あとかた
-
はるな
自由詩
4
24-12-24
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