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交番の蓋を開けると
砂漠が広がっていた
砂漠には机が置いてあった
引き出しはすべて
取り外されていて
古い思い出は無く
新しい思い出も
もうしまえなかった
雨上がりの
虹がか ....
ただ、青くて
細く収束する顎の形
幼い紙質の上に
設計図面を描くといつも
自動扉のところで
ふと途絶えてしまう
お昼の休憩中
遷都のようなものがあった
街のいたるところから ....
身体の隣には
太平洋があった
太平洋は凪いでいた
名の無い
小さな海が好きだった
その海は机の
引き出しの中にあった
机は遠く故郷に
置いてきてしまった
それなのに
....
乗れなかった列車
届かない指先
人混みの中
涙が頬をつたい
わたしは遅刻
会いたい人がいた
伝えたいことがあった
できることなら書類に
その滑らかなサインまで
いただきた ....
髙任勇梓 Takatoh Yujiさんのたもつさんおすすめリスト
(4)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
水底
-
たもつ
自由詩
10*
25-2-13
残り香
-
たもつ
自由詩
6
25-2-3
小さな海
-
たもつ
自由詩
5
24-12-30
風の形
-
たもつ
自由詩
6
24-12-26
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