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冷たい牛乳には
もはや靑々しい牧草の薫りは
しない
干し草の味がする
だけだ

僕は夜もすがら
睡魔と闘ふ日々は
棄てゝしまつた
創作の為だとか
さう云ふ事ぢやなしに

たゞ、 ....
燐光を見た
どちらかと云へば
アレッホ・カルペンティエエルの中で
熱されたディキシーランドのやうなジャズ
D.W.ライト氏が持ち上げた
ヘイデン・カルースの隠遁
とは一歩二歩違ふ

燐 ....
ロバート・ブライとベティ・ペイジに

性を一單位として
クールに処理しやうとするならば
その前に
本当の男らしさ・女らしさについて
何らかのアプローチをせねばなるまい

例へば
今思 ....
思はず
詩のパンチラインに
「よく分からないけれど」と
書いてしまつたが
詩は
よく、分かつた處、に
宿るものだ
これは勇み足
反省頻り

神の事はよく知らぬ
それは本当なのだが ....
冬飲む水は
躰を冷やすので
内からの震へを
伴ふ
内なる震へ
何やら
神の事を思ふが
水といふ
即物的なものゝ代表格
にも
その反應は
齎されるのだ

尤も
神への震へは
 ....
[鬼子母涙次キシモ・ルイジ冬の句③]

風邪引きの貴女が今日もミニとはね

水鳥や水掻き持つは足掻く為

取り敢へず手を繋いだり冬夕焼け

風呂吹きは裸に昆布コブを纏ひたり

 ....
[平手みき② 佛道歌十首]

地獄と云ふこなれた概念坐右に置き修羅行く人は分かり易くて

羅漢如何に行基菩薩に問ふたれば沈黙やがて黙殺と分かる

衆生みなみなの顔など覺えをる良寛の如き雑魚 ....
大學で妙てけれんな詩學とやらを
學ばなかつたS.T.氏は
言葉と戯れる術を知つてゐた
哲學者の父の存在が
邪魔にならなかつたのは一つの畸蹟であらうが
そもそも父君の哲學と云ふものが
邪魔に ....
〈減らず口「口減らしなる恐ろしい慣習の為祖母は賣られた」 平手みき〉

蟲の息
つて云ふが、あれは口で息
してる譯ぢやないんだぜ
氣門、そんな名前の空氣の通り道が
昆蟲たちの體側に付いてる ....
僕自身はせいぜい威儀を持たせた言葉で
武装してみたいのだが
だうにもかうにも(ニンともカンとも)
それでは意味が伴はない事が多い
やうするに
空威張りした語の羅列だ
今『忍者ハットリくん』 ....
わが身を離れた詩は
一體何処へ行つてしまふのか
その何%かは
僕の中に殘るけれど
大方は彼処の路頭に迷ひ
淋しい思ひをしてゐる
詩よ、
鳩よ!
僕の裡に蓄積しておければよいのだが
所 ....
〈雲雀にはskylarkの英名ありskyの文字よ沁みよと詠めり 平手みき〉
眠い時には眠るがいゝ
僕の枕頭に寒い基督が立つ
逆らつて小用、無理に出したおしつこは
納豆の匂ひがした
〈納豆やと ....
[鬼子母涙次キシモ・ルイジ冬の句②]

切干の煮つけの甘さ含む飯

湯豆腐やうつすり気付く事二三

不粋なり避寒にハワイなる一家

初鶴や巨き羽根直ぐ水に馴れ

室の花野生の菊を ....
[鬼子母涙次キシモ・ルイジ冬の句①]

わが髭に溺れよ女木の葉髪

東京を星に譬へて夜鷹蕎麦

暦売り去來の去しか賣らぬ人

織田作の関東炊きよ浪花遠き

寒椿立ち小便に寄り添ひ ....
〈月遠く近くありけりむじな汁 涙次〉
吹きつ曝しに月が炯々
アーサ・キットのしなは
何となく過去から吹く
生温い風のやうで

男と女
それ以外の人
それ以外
と云ふしかない
僕はま ....
彼女に會つてきました
(絶句… この儘では絶唱になつてしまふ
絶唱は奥の手です)

彼女はグループホームの話ばかりしてゐます
どつちみちゆくゆくは
僕と四畳半一間の愛の巣を持つのにも関はら ....
何かを考へなくちやならない時
僕はロールパンを一箇食べる
その養分の余剰が
考へとなる
(結果として太るのだが)
思念などゝ云ふものは
摂取カロリーで幾らでも左右出來る
摂り過ぎればぢゆ ....
もうこれつきりと云ふ杭を打ち立てる為に
この筆執りました

きみはノーと云つてもよかつた
俺がきみの魂を求めた時に
ノーと云つてもよかつたのです
俺がそれ以上を望んだ時に
だがきみの愛に ....
時には母のない子のやうに
一箇のカレーパンを貪る
時には子のない母のやうに
花と云ふ花に名前を付ける

僕を踏み台に出來たなら
それは彼女らの優しさだつたらう
嗚呼そんな戀心だつた
僕 ....
日本海沖に暖流があり
それに彼は潜ると云ふ
二つの世界
鈍色と
原色
僕が不屈の詩人である為に
彼を取り込む
僕の胎内
母となり、僕は二つの世界を
持つ‐
鈍色
原色
彼の荒野 ....
あの人の博識が慾しい!
と云つても
返つてくるのは
お前には詩がある、だからそれで自得せよ
と、そんな言葉ばかり
〈子供らの鏡開きや甘く待つ 涙次〉
本当は甘く待つてゐたのは
お年玉だけ ....
きみはカレーが嫌ひだと云ふ
お蔭で僕は、カレー嫌ひの人間は
信用するに足らない
と云ふ言葉を
取り下げなくてはいけなくなつた
夏は爽快
冬温まる
そんなカレーを
嫌ふきみはだうかしてゐ ....
凡人56歳
大事に大事に
「私腹を肥やす」
確かに腹は大切なのだ
手鹽にかけた人生が詰まつてゐる
そして顔
丸みは年輪なのか
それとも‐
もしも太宰のやうな三十代でピークを迎へた才人が ....
ずらかるぜ!
相棒、それは貴女
悲しみを分け合ふ‐
互ひの傷を知つてゐる仲だ
貴女と僕とは赤い糸なんかぢやなく
臍の緒で繋がつてゐるんぢやないか知ら
だから
遁世者の僕も
貴女の人生に ....
空恐ろしい事に空がある
落ちて來さうな空が
實際それは杞憂なのだが
僕は何もかもうつちやつて
禱る、アーメン
南無阿弥陀佛
空は修羅
風吹き荒ぶ
本当は地獄なんぢやないか
僕は勘繰る ....
新しい、はあらたしい
秋葉原、はあきばはら
昔はさう訓んだ
どの位昔かは知らない
然し、朱樂管江と云ふ狂歌師の名は
江戸天明期には既に
あつけらかん
と云ふ言葉があつた事を
傳へる
 ....
成増の回る壽司屋だつたか
牡蠣フライの握り
なる物を出す
珍味!と品書きに書いてある
確かに珍なる一品
職人さんに頼んでみた
衣は少しゝなつと
牡蠣は飽くまでぷりぷりジューシイ
タルタ ....
Churchの靴は手作りで堅牢だ
但し重い
何故僕のやうな貧乏人が
この髙級品を持つてゐるか
市の福祉バザーで¥100‐で賣られてゐたから
これは畸蹟に近い
見逃さなかつた自分を褒める
 ....
貴女の腋の下は
桃源郷狀態になつてゐるらしい
都市狼さんはマニア?
つて云はれたけど
腋毛は聖痕に似た徴シルシ
パティ・スミスだつて生やしてたぢやないの!
パティ・スミスつて誰?
まあい ....
きみを怨むのは簡單だけど
戀つてそんなものなのかな
とも思ふ
氣紛れにきみを
老いた天使と云つてみたら
僕も同じく老いた天使なのだよ
つて詩が書けるかな?
同じ言葉を畸蹟的に持つ
僕た ....
りつさんの髙任勇梓 Takatoh Yujiさんおすすめリスト(104)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
深夜から夜明けに向けての数十行- 髙任勇梓 ...自由詩425-1-15
燐光- 髙任勇梓 ...自由詩225-1-15
偶像_-スタアたち-- 髙任勇梓 ...自由詩225-1-15
いゝのかも- 髙任勇梓 ...自由詩225-1-14
震へ- 髙任勇梓 ...自由詩125-1-14
鬼子母涙次③- 髙任勇梓 ...俳句225-1-14
平手みき②- 髙任勇梓 ...短歌125-1-14
S.T.氏の「學」- 髙任勇梓 ...自由詩125-1-13
僕の口承傳説- 髙任勇梓 ...自由詩125-1-13
用語集- 髙任勇梓 ...自由詩125-1-12
詩はホームレス- 髙任勇梓 ...自由詩225-1-12
菩薩その他- 髙任勇梓 ...自由詩125-1-11
鬼子母涙次②- 髙任勇梓 ...俳句125-1-11
鬼子母涙次①- 髙任勇梓 ...俳句125-1-10
美少年- 髙任勇梓 ...自由詩125-1-10
Blonde_On_Blonde- 髙任勇梓 ...自由詩225-1-10
考へるヒント①- 髙任勇梓 ...自由詩225-1-9
或る十代の夢、より- 髙任勇梓 ...自由詩125-1-9
裸のおやつ_-生前葬-- 髙任勇梓 ...自由詩325-1-8
冬(不屈の詩人)- 髙任勇梓 ...自由詩225-1-8
本当の年明け- 髙任勇梓 ...自由詩325-1-7
甘口な詩- 髙任勇梓 ...自由詩325-1-7
腹と顔- 髙任勇梓 ...自由詩225-1-7
相棒_-人生を引用する事なんか出來ない-_について- 髙任勇梓 ...自由詩225-1-6
ザーメノポリス或ひは空は修羅- 髙任勇梓 ...自由詩225-1-4
あつけらかん(唯名論的覺え書き)- 髙任勇梓 ...自由詩325-1-4
都市狼、回る壽司屋で「孤獨のグルメ」する- 髙任勇梓 ...自由詩225-1-4
Churchの靴- 髙任勇梓 ...自由詩325-1-3
桃源郷- 髙任勇梓 ...自由詩325-1-3
戀は畸蹟なのか- 髙任勇梓 ...自由詩225-1-3

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