すべてのおすすめ
寝息をたてて
未来は進む
すやすや育つ
期待と
希望と
願いごと
すこやかな暮らしにだけ
降りてくる夢があるから
ささっと
おやすみなさい
疲れているうちに
....
雲が月をくぐり
見あげて言った
霧の奥でゆっくり
つぶを丸める実
車の窓から
今を遠ざかるものを想う
牙を競うけものらと
美しいあなた
神をこめた
水はいのちと繋がっているの ....
願いの出る場所は大きな洞穴か
入口には番人いるか
時々掃除はしておるか
近付いて良いか
入っても良いか
願い以外は出て来ぬか
オト、ザクラン、ユケ、マイケ
願いは風のようなもの ....
橋の上で黄昏てる
橋の上から走る車をながめると
行き先が気になる
橋の上から揺れる河面を眺めると
額で風を感じられる
橋の上から見て撮れる
水鳥た ....
いつもとは違っていた
梅雨も短い期間で終わり
夏が長くなった
長くなったのはいいけれど
猛暑より暑い酷暑が待っていた
熱中症のニュース
対策を伝える情報番組
驚くほど暑いこの夏
....
窓を開け
夏のうねる熱気を
浴びる
病んだ肉体が求める外気を
やがて闇に沈む
魂は果てしなく
内界を探る
沸き上がる感情と意志
直観に導かれ
戦う必要はない
ただ光に眼を向 ....
期待はずれって言うのは
まだ期待してるし
顔も見たくないって言うのは
まだ未練がある
言葉にした瞬間
むしろ曖昧になる
怒らす天才やって俺にキレたのは
俺に何を伝えたかったか
....
なんにもできない
こんな僕でも
淋しい夜は 歌を歌うよ
なんにもできない
こんな僕でも
夜明けを待って 歌を歌うよ
あざやかに青い空には
壮麗な夏雲が立ち
先ほどまでの蝉時雨も止んで
静かだ
永遠というものが
今此処に垂れ込めてきたかのような
濃密な静寂だ
この圧倒的なあかるさ静かさには
けれど あ ....
弱い時期を越えて
今の強さを手に入れた
バランスの取れた強さがある
勢いも当然必要だけど
良いピッチングが良い流れを生む
若い選手も順調に育ち
寄せ集めのチームとは違う
劇的 ....
太古から海は在る
太古から太陽は輝く
私は草地に立っていた
気付くと私は存在していた
遥か海を臨み、頭上で太陽は爆発し
訳もなく哀しくて涙が溢れ
太古から海は在る
太古から太陽は ....
夢のなかでセットしておいたアラームで目覚める。
リビングでは既にテレビがついていて、評論家たちがタロットカードを使って、X国とY国との関係について、議論を交わしていた。わたしはホロスコープのほう ....
あいた土地に
油圧ショベルが項垂れている
だから、土地っていう感じがする
鉤括弧からこぼれた
月明かりが幼児にでも変わるだろう
漂いながら
青空を舞う
戯れながら
青空に呑まれる
わたしはあなたを知らない
あなたはわたしを知らない
ただ肉の痛みを殺していくだけ
打ち鳴らされる世界の音群に
飛び跳ねる世界 ....
あんたの予言は
今日全部外れる
テーブルの上の
暖かな言葉は
全部これから全部ぶっ潰す
ループ・ループ・ループする!
あんたはこれから
床に這いつくばって宝物を拾い集める
....
広がっていく
広がっていく
生命力を溢れさせ
愉快に、快活に、歓喜に充ち
内面への途を
直観から結ばれ
心の底の宇宙を
神々が躍り出す局面を切り取って
神々は外にはいない
宇宙は ....
山が私を待っているわけではない。山の作業が私を待っているのである。
朝からミンミンゼミは鳴いている。
心の洞窟に蝙蝠がぶら下がり、鬼蜘蛛がのそりと動く。
湿気のある岸壁に苔がむし、カマドウマのよ ....
風船が粉々に割れる、なにが終わる?
落下した天使が楽しそうに、踊ってる
よみがえるのは針で嘘を刺された夜明け
暮らしのような諦めた笑顔、無口な人
....
俺は「人」をやめるのは難しいと思う。
むごい人間をむごいまま、
間違ってる人間を間違ったまま見放す、
放っておくことがでけへんからや。
俺もできることならやめたいけど、
どうしても人 ....
今がある
今に
合掌して
目を閉じる
そして
私もそうだが
百パーセントの
善人なんていない
むしろ私は
小鬼だったりする
歳月を
共にしてきた
この体 ....
顔を喪った花が、綿埃の森に、佇むように
みどりは、ふかぶかと ひかりを踊らせていた
空はあかく、地はぬかるみ、その実は浮し
苑を画いた、蛇足は、合わせ目の左を轢いた
終焉の斎、 ....
日射しはキツイが
風は涼しい
もう夏も終わる
哀しみが深ければ深い程
喜びは大きい
いっそのこと大声で泣くことができたら
あとはさっぱりするかも知れない
もうすぐ夏も終わる
蝉時雨 ....
夏の空へと影送り
ぼくを見ていてね。
窮屈な世の中でもがきあがき生きる
孤独をさびしさと名付けたら
涙を流せる呪文になる
命を数える通学路
アリもミミズもカエルもタヌキも
ぼくと変わらず ....
ただいまの返事がないまま18年
お早うもおめでとうもスルーして
今日をやっと迎えるのだが
ぼくに何を語るものがあるだろうか
もう年金暮らしのひぐらしが
やっと返事をする
人間の営為 ....
夜に
道行く人の顔、白く浮き上がり
満月
独り独りの魂が、彷徨する
街道に沿って
ぽつぽつと点灯する黄色い灯り
追いかけて、追いかけて
刹那開かれる永遠に
そっと息継ぐ精霊を ....
繊細な指先から
こぼれ落ちる汗が
この夏の暑さを刺激する
そんな木曜の夕方に
熱を含んだ風が吹き付ける
今宵も眠れぬ夜を
月明かりで照らそうと
企んでいるのだとほのめかす
隣の家の猫の ....
サーモンピンク
色した指先で
鍵盤を健気に押して音楽
空は明け方のおおらかさ
赤ん坊の鼻息がぷうぷう
一緒に朝食
きゅうりってこんなに薄く切れるんだね
とあなたが感動している
こと ....
熱のなかで
ほどけていくときに
みんな ひとつの 記憶でした
ひすい色の鳥
一切れの歌声
水の運動
ほんのわずかの 知っていること をとおして
世界をみようとするとき
....
子どもだからと置いていかれた
それでもそっと覗いて見ていた
あなたと私
繋がらないまま黙っていた
想像していたよりも良かった
でも と言い淀んで
私とあなた
すぐに来るからねとうなず ....
昨日はザンザン降りで
今日は晴れ間がひろがった
閉めの緩い蛇口の水がポタリポタリ
わたしはそのわきを通りながら
青い青い空を仰ぎ見た
梅雨入り前の青空だ
梅雨入り前の大空だ
....
1 2