喜怒哀楽は
どれをとっても
ストレスになるので
そのいずれもがなくて
スッと軽くなった状態が
最も望ましいのだが
煩悩の多い
俺の自力ではとても無理なので
マイスリーと
デエピゴとい ....
花が咲いた

わたしの頭に
きれいな花が

とりえのない
わたしに
とりえのない
あたまに

人は近づき
はなれていく
花に近づき
はなれていく

わたしは
わたしの名 ....
伝えれば 伝えるほど
孤独になっていくんだね

吐き出して 楽になるのは
臆病者なんだよね

その軽さに相乗りして
ふざける奴もいるだろう
注意するのは身の危険だ
賢者は黙る
やり ....
猫の欠伸は花のようだと言った詩人がいた
そうであるなら
欠伸をしていない時の猫は
蕾なのだろうか

眠りから覚めて
今にも欠伸しそうな顔をしている猫は
咲きそうな蕾であると

今その ....
傷のない明日の西陽を
寒くない風も 一緒に
蚊に刺されながら吸った ベランダで
脳みそをごまかしてる意味という意味を
取り出して木彫りにした
明日の夜見る夢に三色ペンも
蝉に鳴かれながら拾 ....
むなしい
と声に出ることはなく
ことばは秋に静かに枯れていき
地面に落ちては
たくさんの足音に踏みつけられ
悲鳴にもなれず
冷たい風にたやすく飛ばされる

ここで
ここで腐りたくはな ....
冷たい雨

青い雨

ノイローゼのように震える雨垂れ

記憶を宿した暗い雨

金色の雨の音

昆虫たちの巣に流れ込んでいく雨

秋のやらずの雨

湿った車の音

国境に ....
自転車の配送業者は
EクイックではなくEMSだった
EMSなら僕も使ったことがある
EMSなら信用できる
どうやら僕の自転車は上海空港に到着して
次は日本に向かうところらしい
EMSならお ....
彼は十代が終わりに差し掛かる頃に
初めて
お酒と女性が売りの店に入った

入口の重たげな扉は引いて開けると鈴が鳴る仕掛けになっていた
照明が落とされて暗くなってる店内には
酒の匂いと酒を呑 ....
須賀敦子さん、

あなたが、決して長くなかった人生のなかで、なんども行き止まりにぶちあたったり、座礁したりしながら、なんとか舵を切りなおし、べつの生き方を模索してきたその、最後の地点として、理不尽 ....
はららとため息でるような
穏やかな陽射しの秋日に
光の道を歩んで行く
私の心は平安だ

 長閑なお昼寝の時間帯
 子供は遠い夢見のなか
 微睡みうっとり揺蕩って

はららとため息でる ....
人は飛ぶ
知らない場所に行くみたいに

腐った夜空にね

通り魔が逮捕されても
充電残量を気にしてる
優しい人たちにハートをあげてください
タバコに火をつけて
ふと思う
傍らに君がいれば
どんなにいいだろうと
イザベラは日本には来ない
仕事が素晴らしいそうだ
そのことを
精神の片一方で喜びながら
精神の片一方でどこか寂しい ....
夕暮れと焼き芋

晩秋に映える

落ち葉をクシャクシャ踏みしめて

公園のベンチに座って

君は皮を残す派

食べちゃう派

赤い夕日に照らされて

片手に焼き芋持ったまま ....
どうにかして世界を変えたい
どうしても全世界を救いたい
それくらい人間でいたくない
恥ずかしくなどない
涙も忘れる
水音を聴いて
静かにそこを動かない
軽やかな沈黙とぎこちない目線
ど ....
冬の匂いがした
灯りの下の家族の匂いと雪になる前の雨に濡れた石の匂い
マフラーに染みついた乾いた体の匂い
生きるのは恥ずかしい事だと思っていた頃
全ての同い年から置き去りにされた様な焦りと孤独 ....
自転車を注文した
レイチェルより少し高いヤツにした
強化されたリム
両輪デュアル・サスペンションで
両輪ディスクブレーキの
21段変速の最新型だ
フレームは綺麗な塗装で
写真を見る限りで ....
田舎に行かなければ
干し柿を見かけない
最近は田舎でもあまり見かけない

味が濃くてすぐ飽きそうだけど
そんなことはなく美味しい

最近は食べていない
近所で作る人がいなくなった
急 ....
不眠で
記憶を整理できないと

死ぬことも
あるらしい

眠ったら

脳は
その日の記憶を
整理して

記憶の倉庫の
いろんな抽斗に
しまい込む


昨日
久しぶ ....
さむいさむいふゆのなか、雪でできたおうちに住むきつねの親子がおりました。
「いってくるわね。」
きつねの母はこれから、こぎつねのために狩りをしに行くのです。
「いっしょにつれてってよ!ぼくだって ....
庭を走り回り
外をのぞく

悪い奴、近付くな
オレの領地に

生け垣から鼻だけだして

ワン!

ただ歩いている人に
それはないよ~

もう、責任感強いんだから
この世でいちばん大きな生き物は何だとおもう?

暮れゆくばかりの秋の問いに
ふとたちどまる
たちどまることは忘れがちだけれど
時折とても大切だから
スニーカーの靴底で
きのこをおもう
 ....
Mrs.アリスの物干し竿には
百年前から着古したシャツやらが
のんきにぶらさがっている

逃げたカナリアの幸せを祈り
野良猫は低く鳩を狙う
公園はひっそりと
今日も来ない子どもを待ってい ....
冷気の下
殻を閉じたまま
ゆらりゆられてどこへ
重なり合う
箱の中

昨日までは
海の底
敵に襲われ
潮に流されても
二枚殻を武器にして
なかまと共に生きてきた
のに

今 ....
寒い、銀河があるだろう?
私はそれに話しかけているんだよ
言葉は空から降ってくる
みんながそれを浴びるといい
私の顔がゆっくりと拡がっていく
薄い、銀河に

みんなが言葉を浴びるといい
 ....
穂のゆれる
夕方まえ
ゆれてるね といい、
すわったまま
夜をむかえる

つめたい月をちぎっては
たべ、
いくつかの
物語で暖をとり
ちらばった行間をたばねて
舟を編んだ ....
産んでくれなんて一度も頼まなかったのに
よけいな真似をしてくれた
母さん

何言ってるの
母さんだってあんたみたいな子供に育つと分かっていたら
死ぬほど痛い思いして産んでいなかったわよ
 ....
ひさしぶりに
ぶたまんたべました
白い皮に
黄色いねりからしぬりました
ふと小さいころが
再現されたようです
一口するほどに
ほどほどに
時が過ぎていって
くれればいいのに
幸 ....
つまらないから涙を流している

草笛を吹いては故郷を思う

通い慣れた道を歩いては
いにしえを回顧する

すでに
涙も夢も涸れはて

夜道の先に小さく光るのは
絶望なのか希望なの ....
真昼の空、俄に暗くなり
青い青い地球 巨大に浮かんでいる

凝視しながらわたしは
驚きの余り震えている

存在していることのただ異様

青い青い地球 ぽっかり浮かんでいる



 ....
道草次郎さんのおすすめリスト(1095)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
静かなる心- 花形新次自由詩120-11-8
突然変異- TwoRivers自由詩9*20-11-8
茶碗蒸しの極意- umineko自由詩15*20-11-8
あたたかな蕾- きみのて ...自由詩4*20-11-8
- 奥畑 梨 ...自由詩520-11-8
ことばは秋に枯れていく- かんな自由詩920-11-8
- 由比良 ...自由詩720-11-8
僕の自転車- ジム・プ ...自由詩1*20-11-8
彼は十代が終わりに差し掛かる頃に- こたきひ ...自由詩420-11-8
眉のあたりにすずしさの残る少女みたいに/須賀敦子とその「詩集 ...- 渡邉建志散文(批評 ...220-11-7
秋日- ひだかた ...自由詩520-11-7
腐った夜空- 奥畑 梨 ...自由詩120-11-7
君はどうだい- ジム・プ ...自由詩5*20-11-7
秋の夕暮れ- ジム・プ ...自由詩4*20-11-7
切実な下心- おろはげ ...自由詩3*20-11-7
リフレイン・リフレイン- おろはげ ...自由詩2*20-11-7
自転車を注文した- ジム・プ ...自由詩1*20-11-7
干し柿- 夏川ゆう自由詩520-11-7
夢の抽斗- st自由詩420-11-7
こぎつねとまんまるお月さま(童話)- 月夜乃海 ...散文(批評 ...4*20-11-6
責任感- 木葉 揺自由詩220-11-6
きのこは愛なんか歌わないけれど- そらの珊 ...自由詩13*20-11-6
秋の窓は刹那- そらの珊 ...自由詩10*20-11-6
帆立貝- もちはる自由詩1*20-11-6
言葉の雨- 由比良 ...自由詩5*20-11-6
川辺- はるな自由詩1720-11-6
産んでくれとは- こたきひ ...自由詩320-11-5
ひさしぶりに- ナンモナ ...自由詩5*20-11-5
歩く- 風の化身自由詩320-11-5
在ること- ひだかた ...自由詩620-11-5

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