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部屋の灯り消し
ぽつねんと
響くもの 聴いて居る
此処からすっと
出ていきながら
美しい沈黙 重ね合い
ふっと
寄り添うもの
現れ消えて
また現れ
響き輝く ....
正気に戻りなさいと満月の、
輝きやはらか白く圧倒
意識のしぐれること忘れ
蒼い谷すら越え唖然と観入る 、
一日を生き果たした私かな
この夕空、エメラルドグリーンに
富士のコニーデの陰影浮き上がり
あの日とこの日と、軽やかに
懐かしく憧れに充ち
また繋がった 、
意識膨らみ自らの境界失くし
古月浮かぶ夜に独り取り残され
この世の異様 その瞳の物言い
沈黙の内に告げ知らされれば
静かさ奏でる古月の旋律の
戦慄震えの疼く壮麗 、
羽ばたく思考動態の
脳髄へと影落とす
その足踏み ....
悲しみの
数々を通過し
忘却の内に
麻痺させながら
凍結した時々の
鞘の中に
いつのまにか
発芽して居るもの
その囁き 、
しんしんと
響き続け
閑かに聴き入る
しじまのひ ....
灰白のコンクリート剥き出し
絶えざる空爆に崩れ落ち
ひたひたと歩み入る
自らの内部の裸形の現に
善きもの美しきもの
霊性の花束を
自らの意志を以て投げ入れんと
破水し獣声荒れ狂う乱打 ....
放擲しろ
月明かりを
朝陽にかわる
その瞬間に
もとに戻せ
喪失した巨きな記憶 、
内に鐘打つ渇望の
解き放たれ
声を発した途端、
子の生まれ
袖をまくれば
ぐんぐん育ち
来てはまた逝きまた来ては
点を辿る以前にもう円周を想い
後に残すお部屋にぶち撒けられた ....
吹く風の光を乗せ
光を掻き混ぜながら
在るもののカタチを造り
また崩しては吹き抜け
ふっと今日も路傍に 石
、あの日 高さの緊張から見入った闇の深さ
、観識る肉体を破滅破壊スル赤裸 ....
診断の後の朝
くもり空の下に
駅へと足早に歩む
ひとひとひと
吹き付ける寒風、
在る者の輪郭を
もはや形造らず
一群れの隊列を
容赦なく凍らせ
吹き抜けていく
改札を潜れば
....
真の詩表現 、
表す人の深き生き様
如実に浮き出す
この事の自覚無き人の
詩表現 、先ず
只の私性次元の感情思惑の垂れ流し
(幾ら美文調で綴る技術担い持ちても)
即ち ....
早朝に、すっかり白髪の頭抱えたお婆さんが
道端で一生懸命にちり取りに塵を掃き集めて居る
朝陽を受け頭の綺麗に白銀に輝き塵埃澄んで舞い上がり
大股で通り過ぎる僕をちらり見上げるお婆さん、
想わず ....
出発だ
朝の家から
交わり戯れる
人や花や蝶々や
雪原に穿たれ進む
野ウサギの足跡にまで
、
ひかりうずまく
廻る色々万華鏡
いしきのしかい
奥まり高まり波立ちな ....
今宵の月光の柔らかな白銀の拡がり 、
周辺に無数の星を散りばめ輝かせ
不協和音の地上の呻き聴き取り
協和音の天上へ誘う契機与え
られながらも
同仕様もないこの苦痛、
この ....
しゃんとして
くしゃみして
しゃがんでしっかり
だぁれも知らない
自ら織り成す時空に生く
この夕刻、
しずかにして斜光射し
木々の茜に染まり
ゆらゆらの揺れ
気の冷涼の蠢き精妙に
包み込まれる心の安らぎ
とおくとほく
すきとほる青の高み
広々響く中有の音 ....
彩色ノうねりうなり
純白となりカタチ形造り
知らない君の顔、
〉断崖絶壁眼下に立ち〈
肉一つ震え揺るがず。
独りとしての私に
充足しては震え慄き
震え慄いては充足し
ひかりひと吹き
ひと吹きひかり
沈黙の内にいつしか
真紅に燃えるガーベラの
花冠、ひたすら見入る
深い森の奥処 ....
黄金の鱗粉、散らし
遠去かっていく
冬の投影に踊りながら
意識の視界に
明るむ場所が在るのなら
きっと君にも観えるだろう
黄金の唸りが
黄金の感触が
黄金の蠢きが
永久な ....
意味する処のゼロ地点に身を置き
自分を肉身としてだけ意識する
に、何か異和を覚えるのなら
アナタの勝ちだ、哀しみすり抜け
ゼロ地点より一歩と 取り敢えず
郊外の夜
白い途に独り居て、
海辺の唸る光景
ふと浮かび、
耀く光点
夜の青みに浮き上がり
白い途の先に拡がりゆく
〈だいじょうぶ、大丈夫だから進みなさい〉
澄み渡る ....
抹消され
ては、
現れ 現れ
ては、
抹消され
異様な謎 謎の異様
死を前にして
終止符打つこと無く
絶えず律動し続け
階段を昇る
宙空に浮き
枯れ草散らばる
....
のんびりとした一日に
奇妙な異様 蠢いて
想わず枕の下を覗き込む
蒼いどよめき真紅のうねり
澄んだ溜まりの底渦巻いて
のんびりとした一日に
無限の眼 壁築き臨み立ち
寛ぎの枕 ....
純白に
立ち現れる
アナタは誰?
優雅な笑み
その顔に浮かべ
燃え盛る黄金の
文字で記されて居る
のか、それは?
堤防が決壊すれば
すべて無に帰し
顔のまた ....
夏を置き去りにして
熱は大気に溶け
甘やかな冷涼
時に運ばれ来る秋に
真紅に染まった貴女
輝き出て私を眩ませ
両手差し出した瞬間
突然到来した冷気に
置き去りにした夏の
呪詛響き渡り ....
ぺしゃんこ だね
人はいつだって
ぺしゃんこなんだ
なんどもなんども
生きて死んで
また生きて
少しずつ
少しずつ
立ち上がりながら も
やっぱりまだぺしゃんこ だな
うん そ ....
なにかがあるんだよ
人の内には
何かが、
瞑目して
意識の視界に
次々浮かび来る
顔や色彩や木々やら
観入り感じて居るとそう想わざるを得ない
死に絶えない、
ナニカ が
....
重い扉を開いて
漆黒の闇の向こうへ
行こう、生こう
絶えず打ち寄せる光
銀白だったり黄金だったり
光それ自体は見えないから
光に照射された色彩熱響きに
魅せられ眼見開き行こう生こうと ....
対象を欠く
憧れは郷愁は
未来から沸々と
湧き立ち流れ来る
次々と実に絶え間無く
記憶映像の
過去から未来へと
ひたすらに直進する
無常時計時間とは逆に
未来から過去へと遡行 ....
木目に沿って歩いて行く
輪を描き運に従い
静かさの波打ち奥まり
暗闇の上層にぽっかり穴開き
水色の空、白雲の流れ うっすら
青い光帯び ひろがりいく
年輪を重ねリズミカルに木目刻まれ
....
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