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いたみから
目を背けられない夜の月のような
白く甘いこどくと
カップの底に残ったままのココアは
あの手が握りしめたやさしい日々の
ちいさな祈りをいくつも
いくつもつないで

告げること ....
知らぬまに
小石を投げつけてわたし、わたしに
その水面の波紋は
かたちを歪ませて、きっと
こころとか
生きていくとか
そういうものの足元を崩していく

きいてほしい話は
きいてほしく ....
この冬に
するすると
ほどけてゆくことばを
つむぎ合わせることを
わたしが
わたしとして母に伝えるのは
愛が
愛のふりをして
また愛のようなかたちをして
そして
愛としてのことばを ....
その膜を破ると
きらきらとこぼれ落ちる
母の痛みがうつくしかった。

ぎゅっと身体を縮める
握りしめられないものを握りしめ
抱きしめられないものを抱きしめる

ささやかな抵抗を繰り返し ....
おぼろんさんのかんなさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜の月が祈りのかたちを照らすとき- かんな自由詩420-3-23
こころとか記憶とか生きていくとか- かんな自由詩820-3-4
ほどけないことばの結びの中で- かんな自由詩420-2-17
冬の朝の光が痛みをうつくしくする- かんな自由詩1419-11-28

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