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 折れた、
 夏草の茎の
 尖端から
 滴る汁、
 突然静かになった水場
 あのひとが愛の、
 愛の在処をわかっていると誤解したままで
 おれは死ぬのか
 麦を主語に従えた季節は終 ....
 叫びのない窓が額装されるまでに
 まずは県民会館で
 エッチングとして公表された
 田舎者たちにかこまれ、
 曝された色彩が
 夜ごとかれらのなかで這入って
 やがて追放された

 ....
 夢の時間も砂嵐のなかに消えてしまうだろう
 そんなテレビジョンの懐いでのなかで
 光りになれなかったひとたちと
 一緒の場所で出遭ったのは
 真昼の淡い幻想だった
 いまだほんものの喜びが ....
 真夜中じゅうずっと悲しいニュースや情勢に耳をかたむける
 おれの辞書にだれかが書き加えた永遠のせいで、
 眠ることもできないから
 雨が降りやんだ、その沈黙を
 だれかがやぶって ....
{引用=リナ・サワヤマのNME最新記事、トーキングヘッズ、ザ・ポップグループを片手に}

 芝の泥濘みにつまづいてふりかえったときには
 きみの寝室から火の手があがっていたんだ
 おれ ....
 
 慈悲とつれあって深夜のスーパーを歩いた
 あるいは慈愛とつれだって萩の花をばらまいて歩いた
 おれたちにとっての幸運が猫のしっぽであったような、
 あるいは取り残された者たちの最 ....
 ユウコ、かつてのぼくはきみが好きだった
 ぼくがきみを好きになったのはたぶんきみの気怠さやつらそうなまなざしがぼくの、
 ぼくの琴線に触れてやまなかったからだと有馬高等学校定時制課程 ....
おぼろんさんの中田満帆さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Alone_Again_Or- 中田満帆自由詩524-4-15
窓のある風景- 中田満帆自由詩624-4-13
光りになれない。- 中田満帆自由詩524-3-20
金魚- 中田満帆自由詩424-3-16
Psyco_killer- 中田満帆自由詩224-3-12
黒犬の眼球- 中田満帆自由詩823-10-24
枳の花──ユウコのために- 中田満帆自由詩423-8-31

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