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木から落ちた花
土の上
静かに歳をとっていく
萎れて
枯れて
土と混ざって
あの子を育てる
親の一人となっていく

わたしもそうなれたらよかったのに
アスファルトの上じゃ
踏まれ　.... 机を挟んであなたと二人
向かい合ってからどれくらいの時間が経ったでしょう?
お互いに言葉を紡ぐことは無く
視線が交わることも無い
いつから二人はこうなってしまったのでしょう?
時計を見つめる　.... グルグル僕の中
吐き気が回ってる
いつかこの口から
出て行ったなら
次は誰に寄生するのだろう、と
思わせる程の吐き気

今僕は辛いんだ
それが分かっていながら
まだ進まなければいけな　.... 涙がこぼれる少し前
僕より先に君が泣いた
音も無く落ちた涙は
いつか水溜まりを作るかもしれない

涙がこぼれる少し前
僕は声を失った
君を慰めることも出来ず
ただ涙をこぼすだけだった 川の此方と彼方
静かな川面に浮かぶ船
準備はまだなんだ
もう少しだけ時間を
そう言ってもたついている間に
船は遠のいていく
それはまるであの日の貴方の様だ
振り向かなかった貴方の様だ ねえ
もうこの声は届かないのでしょうか?
無機質なメールだけが貴方の存在を教えてくれた
もう
冷たい文章もいくら待っても届かないんですね
わたしの指先も冷えていきます

ねえ
不自由な　.... 陽の光が差し込む黄金の部屋
少しだけ目を閉じて
瞼の裏でその光を感じる

目を開けたら
そこに貴方が立っていて欲しい
微笑んでこちらを見つめる瞳だけで
わたしの身体は温まるの

目を　.... 今頃、どこら辺に居るのだろう?
君が旅立ってまだ一日と経っていないよ
けれど、わたしは君がどこへ行ったかを気にしている
何も手がつかなくて日常が荒れ果てていったとしても
わたしは君の居場所を探　.... 君の言葉が
僕を貫いて
揺さぶって
世界を変える
そう思っていた

期待だけが膨らんで
君が見えなくなって
僕の世界は窮屈になっただけだった 透明に見える水が本当は青色だって知ってた?

真実を見抜くその瞳も
本当は透明なんかじゃないんだよね
わたしがその事に気付いた時
君は動揺を必死に隠そうとしていた
その瞳に色を宿して

　.... 音もなく
果実が枝から落ちた
アスファルトに広がる無残なそれらは
太陽のように輝いていた
あの果実とは思えない

これは大事件だ
心の中で大声を上げて
誰かを呼んでみた
寄ってくるの　.... 今日は寒いね
手をつなぐ口実
でも嘘じゃない
風は冷たく吹きつけるから
寒いのは本当

でも手をつなぐ為の口実でもある
誰よりも傍に居られるのなら
日常のどんな事だって口実になる

　.... 昨日、
貴方が遠いところへいってしまった事を知りました。
その事実は私の思考を過去へと連れていき、あの日の後悔を強く思い出す事に。
さようならの挨拶が出来なかった。あの時も今回も。
いつかは誰　.... もこもこセーター
包まれて
見上げた空は
透明と青
伸ばした手のひらの中
走り回る赤色は
わたしのあかし

おぼろんさんの卯月とわ子さんおすすめリスト（14）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
朽ちる夢	- 卯月とわ ...	自由詩	2	20-3-18
きっと憶測	- 卯月とわ ...	自由詩	1	20-2-12
晴れない	- 卯月とわ ...	自由詩	1	20-2-5
涙	- 卯月とわ ...	自由詩	2	20-1-25
離れていく貴方の様だ	- 卯月とわ ...	自由詩	5	20-1-15
ねえ	- 卯月とわ ...	自由詩	3	20-1-11
5分前の光	- 卯月とわ ...	自由詩	2	20-1-4
今頃、どこら辺に居るのだろう?	- 卯月とわ ...	自由詩	4	19-12-28
息苦しい	- 卯月とわ ...	自由詩	3	19-12-25
透明なアオイロ	- 卯月とわ ...	自由詩	9	19-12-14
果実投身事件簿	- 卯月とわ ...	自由詩	9	19-11-27
嘘じゃない	- 卯月とわ ...	自由詩	3	19-11-20
行き場の無い手紙	- 卯月とわ ...	自由詩	3+	19-11-16
いのちのあかし	- 卯月とわ ...	自由詩	4	19-11-9

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