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彼女は言った。

「クジラは空を飛ぶ魚だよ」

その通りだと思った。



恋をしていたのか、と聞かれたら
そうだ、と答えるだろう

けれど、恋を引き算したところで
クジラは ....
神秘に貫かれ
漆黒の夜が来る
ただ唯物の
儚い世を散らし
永遠が口を開く

ちりちりと吹く風
脳髄を縁取る陰影

意識清明に保たれ
夢は胎動する
静かに
いつしかの
岸辺を目 ....
十四の時にはじめて詩を書いた
校庭の桜がこわくて仕方なかったから

衝動買いの寝袋はけっきょく
使わないまま

今でも行けない場所がある
ぼくはいまだに同級生がこわい
世界の終わりに立ち会えるか
立ち会わずとも
その前に
自分の世界が先に終わるだろうね

誰でも思いつくし
考えつく事で

世界が存在してる
みたいだ
海で一人ぼっち
僕は言葉をなくしていた男
でも 風は何を語りかけてくるというのか 
波の残していく 光と音の狭間で
さねよしさんは
天才ではなくて
源泉なんだと思う

例えるなら
ボクらが天才だとしても
釣り糸を垂らして
日がな一日
魚がくるのを待つ

でも
さねよしさんは海で
魚に戯れてい ....
今まで掴んで来た
大切な人の腕が
光を遮るから
明日は切り落とさなきゃ

さよならが通った道は
もう歩きたくないのに
どうして最後は
花を探してしまうのか

ハサミやノコギリの
 ....
越冬のことはなにもいえない
あれから僕の身体には青空が広がっていて
雲もない
なにもない

誰にもなにも
いいたくなくなってから
人の言葉が
まるで湖のようにきこえる
僕は両手を
 ....
子供の頃からずっと写真に撮られたくなかった
自分の顔や姿

卒業アルバムの集合写真には
集合から外れて丸枠の中に写っていた
まるで空中浮揚してるみたいに

三十代半ばに結婚を焦った私は自 ....
若い頃はよくおんなに一目惚れした
俺はとびきりのいい女より
少しかたむいてるくらいのおんなの方が好きだ

大柄より小柄が好きで
要約すると
母親ににているおんなが好きだ

顔や姿ではな ....
ふうわり
綿毛となって
とんでゆけ

忘れの国へ
とんでゆけ

そうだよ
地の底だって
じつは天井

(かなしいね
かなしいよ)

さあ
思いの儘に
とんでゆけ
 ....
なにかを
忘れている
ようなこの夜に
なにかが
湧いて来る
ようなこの夜に
向かいの家の台所の
橙色のランプが点いて
それが仄かに懐かしい
光跡を辺りに散らしている

なにかを
 ....
例えばフィンセント・ファン・ゴッホが
生前に一枚の絵も売れなかったように
カフカのように

俺の才能は凄すぎて
現世に生きる二流三流どもには
上手く把握しきれないだけだ

ゴッホの ....
咲きこぼれそうな花びらをもちあげて
そっと水を遣る
眠たい 明け方に
僕ができることは あんまり多くない

迷い込んだ虫を外へ出してやる
今日に似合う歌を選ぶ
まだ眠る君の
は ....
二〇一六年六月一日 「隣の部屋の男たち」


 お隣。男同士で住んでらっしゃるのだけれど、会話がゲイじゃないのだ。なんなのだろう。二人で部屋代を折半する節約家だろうか。香港だったか、台湾では、同 ....
外野を抜けた白球を追って走る
走者が一掃して
試合が終了しても
ひたすら追いかける
悲しみも寂しさも
ただの退屈だった
人の形を失っていく
それでも最後の一ミリまで走る
(午前7: ....
神楽坂から平井まで
定期を買って通勤してた

神楽坂下、艶やかな夜
お先に失礼して
飯田橋から黄色い電車で
平井まで、カタンコトン

恋人と暮らす川の町で
アサガオの紫を見ました
 ....
ビールを飲めば
ハットトリックを決められた
リカーショップで買った
日本酒には
一本だけ買うなと記されていて
無礼にびくびくする私が居た
肉だけを食べてニイニイ(兄)は去って行く
私は二 ....
見える 私 何か
乳褐色の空
怨恨と
怒声に満ちた
僕達の終の寝床

叩く 私 何か
たたく たたく
たたたくはたたく
たははくはたはく
噛み切るように絶望のように

唸る 私 ....
命が生まれては消えることに絶対的な意味なんてなくて
それでも道端の動物の死が悲しいのは
僕が生きているからなんだろう
ひとり暮らしが長い
いつのまにか
ひとりの部屋でさえ
つく溜め息

気がつけば
カラフルが部屋から消えている

このまま立ち止まったまま
死ぬまで生きるのだろうと
よせばい ....
森は茫然と立っている
差し込む陽射しに年老いた裸身を晒す

来る日来る日は雑然と降り積もるもの
過ぎ去った日々だけが温かい寝床だ

森に佇む独りぼっちの木々たち
無表情に見合いながら黙り ....
 人と人との意思疎通

 向かい会って言葉を交わしていた時代から

 離れていれば郵便手紙

 電話にて感情を推し量りながら

 時が流れて電子メールとなり

 ラインへと簡素 ....
おしゃべりに付き合って
笑いを上げ
面白くもない
延々と

無為な無為と知っている秒数が過ぎ
笑い声が重なる都度
頭痛が積み重なる

音を消そうとする指の先で
次の音が鳴っている
 ....
○「深い人生」
深い人生は
涙とともにある

○「コロナ下」
今までの生き方や価値観を
見直す機会である
ちょっと飲み会が
多かったと反省している

☆「ありがとう!」
金はなく ....
そこの誰でもが背びれや尾びれをもっている
幼年時さかなだっただけなのだけれどね

そこの誰でもが哀しみを抱いている
それは
すでに干物になるまで
のこるのものかもしれないんだが

 ....
猿と云う現象のわたしの傍らに


犬と云う裝置が風のように現れ、くっついて寢ている


裝置は靈魂であり、


{ルビ何某=なにがし}かの意圖が具現化しそびれた餘剩らしい


 ....
宇宙に咲く花のように
秘かに青白い、
アジサイの花房濡れる頃
神の手が伸びて来る

雨降る季節を進めるために

無限を響かせ、無限が響き
鮮やかなアジサイの、微かな揺れに
一つの確か ....
花をあげよう
君と僕の鼓動する部屋に
共に過ごす時の波打ち際で
今までの悩みが
流されたばかりの場所から
ふたりでひとつの花を
あげよう
私貧乳に生まれたの
ブラの隙間は無限大
夢と希望を詰め込んで
生きてきました
嘘人生

あなた騙して生きるには
許す訳にはいかないの
何のかんのと
はぐらかし
あきれられては
終 ....
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日曜日- 番田 自由詩321-5-31
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綿毛となって- 道草次郎自由詩721-5-26
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