青空は世界の王である午後にやきそばパンを買いにゆくとき
みとれてるあなたの美脚やきそばの麺の細さを味わうように
屋上であなたとふたり風に似る高鳴る胸の火災報知機
焦がれて ....
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ
いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
夜に希望が見えても
朝には消えている
そんな生活に
いきなり
太陽が僕を照らしたのか
それとも
君が僕に微笑んだのか
僕の一日は
とても
....
あなたからLCVEというものをもらった
なんですか
ときくと
かけちゃった
とあなたはにがわらいした
よくみるとそれはLOVEのOがかけているものだった
どおりであなたがさいきんかえり ....
2度目の冬
今朝
あの日と 同じ
目が覚めると 電話
「もしもし 俺」
「うん」
そうとだけ言うと
ほっとして
困ったようなやさしい苦笑が見えた
39回目の長 ....
会ってご飯食べてチューしてそれから
恋人になりたいって
言われても
さらさら流れる感情をどこかでせき止めて
今日から恋人だなんてどこかおかしい
ちゃんちゃらおかしい
自然に恋人になれないの ....
きみに出会ったとき
完全
息
取られた
きみに会って
1542日間
僕は呼吸をしていない
箱の中に、一つだけ余っていた
ショコラのような口づけを
今日、した
口に含むと
甘い味のゼリー状のリキュールが
でろん、と流れ出た
銀紙を固く丸めて
手の中に握り締め
背の高い ....
その先に居るのは
どなたですか
貴方ですか
愛されなかった痛みから
私は愛する事の大切さを知る
争い傷ついた記憶から
私は平和を願う
私は罪を犯した事が無く
どうして自分が善人と言えるのか
挫折した事が無く
ど ....
僕、エッセイらしきものを書くんですけど、作文って言うのかな。僕は病気で、色々なものを見る機会があって。見たくなかったものや、聞きたくなかったものもあった。僕の人格形成の部分にそれは、とっても大きな地 ....
北風の目指す暖かい地に
憧れて
葉っぱ達が
我れ先にと旅立ってしまった
ひとりぼっち
の
さみしい
木は
願 う
風
船の実を
枝中に実らせて
南国へ
飛んで行きたい ....
どれだけ曲がりくねった道を
振り返っても 見通せないような
けれど
今に続いていることは確かで
そこで出会った人たちは
僕がこの道を歩いてきたから
出会えたんだね
いつの ....
娘よ
すまない
おまえが初めて空気を吸った時も
おまえが冷えた
つま先抱えて
泣いていた時も
25年間
父さん
おまえにとって
死んでいたのだろう
混んだデパートで ....
「あ、さっちゃん」
と、わたしの飼い猫が喋った
「あ、れんげ」
「な、なんで喋れるの」
「ぼくは死ぬんだ」
「なんで」
「なんでって言われても」
「なんで ....
手打ちうどんをひたすらに打つ
真っ白な君の事を考えながら
手打ちうどんを
もち肌、もち肌と重宝されてるらしいが
もし手打ちうどんがお餅つきと同じくらいに
メジャーな催しとなった場合
....
きのうタクシーのおっちゃんが
この世に寝る、働く、食うの他に何があるんだろうねぇ。
と言っていた。
歳を取るごとに
楽しみなんて
無くなってしまうのにねぇ
と。
....
アンテナが1本しか立ってない僕の頭を振り回しながら
おっかしいなぁと首をかしげ
充電してみなよ といつものタバコを差し出す
どっちかっていうと劣化していく体に鞭打って
慣れない手つきで吸うタバ ....
人という字は…。ヒトとヒトが支え合う。
それなら、
支え合う前の「ヒト」という字はどう書けばよいのだろ?
漢字一画の数字「一」によく似た1本の線。
無限大の二次元でさまよい。寄りかかる ....
正常 騎乗 座位 側位 半回転して ハイ背面!
正常 騎乗 座位 側位 半回転して Hai Hai MEN!!
平常思考は 性的趣向
煩悩108 全てエロ 頭ん中は 全てエロ
道行く彼氏 ....
彼女と喧嘩して
いい加減にしろ
と怒鳴るつもりが
いい加減にすれ
と言ってしまった
こらえたがやっぱだめで
吹き出してしまった僕の
少し後に吹き出した君
ふたりで涙を流して ....
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