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まちは水槽のようになって
ひとびとの思惑を閉じこめた
そこで僕たちはちいさなあわをあつめて
気持を通わせることにした

ひとつ あわを もらっては
ひとつ あわを さしだした
ふたつ ....
  床への
  暮れどき
  バナナ、薫り
  ふさがれる
  夢の耳


  碧い
  シャツの海では
  あなたらしき丸みが
  ちぎりすてた影が
  つぎのひかりを ....
核兵器のない世界も
児童虐待のない世界も
交通事故のない世界も
ブスのいない世界も
ハゲのいない世界も
言うだけだったら
俺でも言える

オウ、いくらでも言ってやるぜ
「はい、はい、 ....
これは悪意なのか
単なる敵意なのか

ただ凹むだけだ
剥き出しになった
露わな感情に

なぜだと今更聞かない
ただそうしたいから
そう言ったのだろう

私では考えられない
執拗 ....
ああ 蟻の体で
君の思考をあるいたら
どんなに気持が良いだろう
意味や理由から赦されて
わずかでもたしかな重みをもってあるいたら

でもこれは
ぼくの罪で
いつまでも脳を出ない
 ....
有機的な汚れを拭い去られ
白い月はやはり月なのだな

手の届かないほどよい宙空に
ふんわりきりりと存在している

ちょっとした手順の間違いを
指摘されそうなでもやさしく
流してくれそう ....
かわいいという言葉に
すべてを込めて

足の指の間に入った砂
刺さる貝殻の破片
血が出ない程度の痛み

靴からこぼれ落ちてくる
あなたはいつのこと思い出すの
海とかうってつけの題材で ....
「何度も言うけど可哀想にねぇ…」
「まだ小学生だったものねぇ…」
「親御さんのことを思うとなおさらねぇ…」

遅番の勤務について早々に
食事を終えても話し込んでいる
喪服を着た婦人客に水の ....
眠れない夜には
そう
静かな音楽が必要になってしまう
それでも今夜は眠れない

月が満ちて
ゆっくりとしていても
アルテミスの歌が美しくとも
眠れない夜は
どうしても眠れないのだ
 ....
いいにおい
夜のおわりのみどりのにおい
なま白い手足で泳いでいく女のこたち
文字の群れとあかるいカステラ
いいにおい
頭の右うしろのほうの記憶
こうばしいおとこの子たち
めくばせとジ ....
縷々流 縷々さんの自由詩おすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水槽- はるな自由詩416-5-31
丸み/時の棄て場- 草野春心自由詩416-5-28
言うだけタダ- 花形新次自由詩216-5-27
想定外の対処法- 文字綴り ...自由詩216-5-26
蟻の体- はるな自由詩616-5-25
白い月への路- 梅昆布茶自由詩616-5-24
破片、丸くなるまで- 青の群れ自由詩616-5-23
お子様のお冷- しょだま ...自由詩3*16-5-22
忙中閑- レタス自由詩316-5-21
いいにおい- はるな自由詩1216-5-14

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